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  1. 厚木市議会 2000-09-03
    平成12年9月定例会(第3日) 本文


    取得元: 厚木市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-02
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 平成12年9月定例会(第3日) 本文 2000-09-12 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ 別窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 272 発言 / ヒット 0 発言 表示発言切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯太田 洋議長 2 ◯太田 洋議長 3 ◯10番 萩原新吾議員 4 ◯太田 洋議長 5 ◯山口巖雄市長 6 ◯太田 洋議長 7 ◯長谷川美雪教育長 8 ◯太田 洋議長 9 ◯3番 高田 浩議員 10 ◯太田 洋議長 11 ◯山口巖雄市長 12 ◯3番 高田 浩議員 13 ◯河輪哲開総務部長 14 ◯3番 高田 浩議員 15 ◯河輪哲開総務部長 16 ◯3番 高田 浩議員 17 ◯河輪哲開総務部長 18 ◯3番 高田 浩議員 19 ◯佐々木 弘市民部長 20 ◯3番 高田 浩議員 21 ◯河輪哲開総務部長 22 ◯3番 高田 浩議員 23 ◯河輪哲開総務部長 24 ◯3番 高田 浩議員 25 ◯河輪哲開総務部長 26 ◯3番 高田 浩議員 27 ◯河輪哲開総務部長 28 ◯太田 洋議長 29 ◯太田 洋議長 30 ◯河輪哲開総務部長 31 ◯3番 高田 浩議員 32 ◯河輪哲開総務部長 33 ◯3番 高田 浩議員 34 ◯河輪哲開総務部長 35 ◯3番 高田 浩議員 36 ◯三沢 浩業務核都市・第三セクター担当部長 37 ◯3番 高田 浩議員 38 ◯河輪哲開総務部長 39 ◯3番 高田 浩議員 40 ◯三沢 浩業務核都市・第三セクター担当部長 41 ◯3番 高田 浩議員 42 ◯山口巖雄市長 43 ◯3番 高田 浩議員 44 ◯河輪哲開総務部長 45 ◯3番 高田 浩議員 46 ◯河輪哲開総務部長 47 ◯3番 高田 浩議員 48 ◯河輪哲開総務部長 49 ◯3番 高田 浩議員 50 ◯河輪哲開総務部長 51 ◯3番 高田 浩議員 52 ◯山口巖雄市長 53 ◯3番 高田 浩議員 54 ◯河輪哲開総務部長 55 ◯3番 高田 浩議員 56 ◯河輪哲開総務部長 57 ◯3番 高田 浩議員 58 ◯河輪哲開総務部長 59 ◯3番 高田 浩議員 60 ◯河輪哲開総務部長 61 ◯3番 高田 浩議員 62 ◯河輪哲開総務部長 63 ◯3番 高田 浩議員 64 ◯河輪哲開総務部長 65 ◯3番 高田 浩議員 66 ◯河輪哲開総務部長 67 ◯3番 高田 浩議員 68 ◯河輪哲開総務部長 69 ◯3番 高田 浩議員 70 ◯河輪哲開総務部長 71 ◯3番 高田 浩議員 72 ◯河輪哲開総務部長 73 ◯3番 高田 浩議員 74 ◯河輪哲開総務部長 75 ◯3番 高田 浩議員 76 ◯河輪哲開総務部長 77 ◯3番 高田 浩議員 78 ◯簑葉昭司助役 79 ◯3番 高田 浩議員 80 ◯河輪哲開総務部長 81 ◯3番 高田 浩議員 82 ◯花上隆志収入役 83 ◯3番 高田 浩議員 84 ◯花上隆志収入役 85 ◯太田 洋議長 86 ◯23番 貞方 寛議員 87 ◯太田 洋議長 88 ◯山口巖雄市長 89 ◯太田 洋議長 90 ◯長谷川美雪教育長 91 ◯23番 貞方 寛議員 92 ◯足立原 將市政企画部長 93 ◯佐々木 弘市民部長 94 ◯難波 浩生涯学習部長 95 ◯太田 洋議長 96 ◯太田 洋議長 97 ◯23番 貞方 寛議員 98 ◯河輪哲開総務部長 99 ◯23番 貞方 寛議員 100 ◯綿貫良男経済部長 101 ◯23番 貞方 寛議員 102 ◯霜島武樹公園担当部長 103 ◯23番 貞方 寛議員 104 ◯難波 浩生涯学習部長 105 ◯霜島武樹公園担当部長 106 ◯23番 貞方 寛議員 107 ◯佐々木 弘市民部長 108 ◯23番 貞方 寛議員 109 ◯難波 浩生涯学習部長 110 ◯23番 貞方 寛議員 111 ◯山口巖雄市長 112 ◯23番 貞方 寛議員 113 ◯太田 洋議長 114 ◯4番 山本裕子議員 115 ◯太田 洋議長 116 ◯山口巖雄市長 117 ◯太田 洋議長 118 ◯長谷川美雪教育長 119 ◯太田 洋議長 120 ◯太田 洋議長 121 ◯4番 山本裕子議員 122 ◯高橋武男健康福祉部長 123 ◯4番 山本裕子議員 124 ◯高橋武男健康福祉部長 125 ◯4番 山本裕子議員 126 ◯高橋武男健康福祉部長 127 ◯4番 山本裕子議員 128 ◯高橋武男健康福祉部長 129 ◯4番 山本裕子議員 130 ◯高橋武男健康福祉部長 131 ◯4番 山本裕子議員 132 ◯高橋武男健康福祉部長 133 ◯4番 山本裕子議員 134 ◯高橋武男健康福祉部長 135 ◯4番 山本裕子議員 136 ◯高橋武男健康福祉部長 137 ◯4番 山本裕子議員 138 ◯高橋武男健康福祉部長 139 ◯4番 山本裕子議員 140 ◯高橋武男健康福祉部長 141 ◯4番 山本裕子議員 142 ◯高橋武男健康福祉部長 143 ◯4番 山本裕子議員 144 ◯高橋武男健康福祉部長 145 ◯4番 山本裕子議員 146 ◯高橋武男健康福祉部長 147 ◯4番 山本裕子議員 148 ◯小瀬水 洋教育総務部長 149 ◯4番 山本裕子議員 150 ◯小瀬水 洋教育総務部長 151 ◯4番 山本裕子議員 152 ◯小南茂孝都市部長 153 ◯4番 山本裕子議員 154 ◯太田 洋議長 155 ◯26番 和田美正議員 156 ◯太田 洋議長 157 ◯山口巖雄市長 158 ◯太田 洋議長 159 ◯長谷川美雪教育長 160 ◯太田 洋議長 161 ◯太田 洋議長 162 ◯26番 和田美正議員 163 ◯小瀬水 洋教育総務部長 164 ◯26番 和田美正議員 165 ◯小瀬水 洋教育総務部長 166 ◯26番 和田美正議員 167 ◯小瀬水 洋教育総務部長 168 ◯26番 和田美正議員 169 ◯小瀬水 洋教育総務部長 170 ◯26番 和田美正議員 171 ◯難波 浩生涯学習部長 172 ◯26番 和田美正議員 173 ◯綿貫良男経済部長 174 ◯26番 和田美正議員 175 ◯齋藤高四ハイウエー担当部長 176 ◯26番 和田美正議員 177 ◯綿貫良男経済部長 178 ◯26番 和田美正議員 179 ◯小瀬水 洋教育総務部長 180 ◯26番 和田美正議員 181 ◯小瀬水 洋教育総務部長 182 ◯26番 和田美正議員 183 ◯太田 洋議長 184 ◯6番 加納美奈子議員 185 ◯太田 洋議長 186 ◯山口巖雄市長 187 ◯太田 洋議長 188 ◯長谷川美雪教育長 189 ◯6番 加納美奈子議員 190 ◯難波 浩生涯学習部長 191 ◯6番 加納美奈子議員 192 ◯難波 浩生涯学習部長 193 ◯6番 加納美奈子議員 194 ◯難波 浩生涯学習部長 195 ◯6番 加納美奈子議員 196 ◯難波 浩生涯学習部長 197 ◯6番 加納美奈子議員 198 ◯難波 浩生涯学習部長 199 ◯6番 加納美奈子議員 200 ◯難波 浩生涯学習部長 201 ◯太田 洋議長 202 ◯太田 洋議長 203 ◯6番 加納美奈子議員 204 ◯難波 浩生涯学習部長 205 ◯6番 加納美奈子議員 206 ◯難波 浩生涯学習部長 207 ◯6番 加納美奈子議員 208 ◯難波 浩生涯学習部長 209 ◯6番 加納美奈子議員 210 ◯小瀬水 洋教育総務部長 211 ◯6番 加納美奈子議員 212 ◯小瀬水 洋教育総務部長 213 ◯6番 加納美奈子議員 214 ◯小瀬水 洋教育総務部長 215 ◯6番 加納美奈子議員 216 ◯足立原 將市政企画部長 217 ◯太田 洋議長 218 ◯6番 加納美奈子議員 219 ◯太田 洋議長 220 ◯18番 小林常良議員 221 ◯太田 洋議長 222 ◯山口巖雄市長 223 ◯太田 洋議長 224 ◯18番 小林常良議員 225 ◯笠間泰三道路部長 226 ◯18番 小林常良議員 227 ◯笠間泰三道路部長 228 ◯太田 洋議長 229 ◯太田 洋議長 230 ◯18番 小林常良議員 231 ◯齋藤高四ハイウエー担当部長 232 ◯18番 小林常良議員 233 ◯山上 勇助役 234 ◯18番 小林常良議員 235 ◯綿貫良男経済部長 236 ◯18番 小林常良議員 237 ◯足立原 將市政企画部長 238 ◯18番 小林常良議員 239 ◯足立原 將市政企画部長 240 ◯山口巖雄市長 241 ◯18番 小林常良議員 242 ◯足立原 將市政企画部長 243 ◯18番 小林常良議員 244 ◯足立原 將市政企画部長 245 ◯太田 洋議長 246 ◯9番 齋藤仁礼議員 247 ◯太田 洋議長 248 ◯山口巖雄市長 249 ◯9番 齋藤仁礼議員 250 ◯綿貫良男経済部長 251 ◯9番 齋藤仁礼議員 252 ◯綿貫良男経済部長 253 ◯9番 齋藤仁礼議員 254 ◯綿貫良男経済部長 255 ◯9番 齋藤仁礼議員 256 ◯綿貫良男経済部長 257 ◯9番 齋藤仁礼議員 258 ◯綿貫良男経済部長 259 ◯9番 齋藤仁礼議員 260 ◯綿貫良男経済部長 261 ◯9番 齋藤仁礼議員 262 ◯綿貫良男経済部長 263 ◯9番 齋藤仁礼議員 264 ◯綿貫良男経済部長 265 ◯9番 齋藤仁礼議員 266 ◯綿貫良男経済部長 267 ◯9番 齋藤仁礼議員 268 ◯山口巖雄市長 269 ◯9番 齋藤仁礼議員 270 ◯足立原 將市政企画部長 271 ◯9番 齋藤仁礼議員 272 ◯太田 洋議長 ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯太田 洋議長 ただいまの出席議員は28人で定足数に達しております。  ただいまから9月定例会第3日目の会議を開きます。    ────────────── 2 ◯太田 洋議長 昨日に続きまして「一般質問」を行います。  通告に従い、順次質問を許します。萩原新吾議員。 3 ◯10番 萩原新吾議員 (登壇)おはようございます。通告に従い、一般質問を行います。  3月1日の初登壇に続き、本日が2回目の質問となります。市長、理事者の皆様には明快なるご答弁のほどよろしくお願いをいたします。私は、常日ごろ本当に疑問に思っていること、市民の皆さんと同じ目線で物事をとらえたいとの思いから、少々異例になってしまうことをお許し願いたいというふうに思います。  前回の初登壇の際にも救急救命について幾つかの質問をさせていただきました。今回も少し関連していますが、生命の尊厳ということは私自身ライフワークと思っておりますので、市民が安全で安心な暮らしを営むことができるよう努力する次第です。  さて、皆様ご承知のとおり、本年4月には南毛利地区にぼうさいの丘公園が完成いたしました。行政側の努力のたまものだと完成を心より喜んでおります。なかなかよいことをなし遂げたということがクローズアップしてもらえない場面が多いと思いますが、理事者の皆様のご苦労の結晶として、広く市民に愛され、役立つ公園になると確信をしておる次第です。また、こんなことをしましたという行政側の意思を市民の方々に伝える橋渡しとして大いに利用させていただき、事あるごとに取り上げてまいりたく思います。  そういった意味におきまして、せっかくのすばらしい施設を生かすためには、ソフト面での充実を図らなければなりません。そこで、救急救命の先駆的な存在のアメリカの例に倣いますと、子供のころから徹底して救命のレクチャーを受ける機会が多いわけです。ボーイスカウトは日本にもありますが、やはり子供のころに身につけた知識、特に身体で覚えたことは一生忘れないものです。  そこで、私の提案といたしまして、ぼうさいの丘公園という環境のもと、リーダー研修、サマーキャンプの企画等、救急救命の講習会を開催できないか、このように思うのですが、いかがでしょうか。実際に三宅島の例を見ましても、災害はいつ、どのような形でやってくるかもわからない今こそ、頭で考えるより、先にぱっと行動に移る姿勢こそが一命を救うきっかけになると思うのです。そのために形で教えるのではなく、自然の中で、心で、大切に技術を身につける機会の重要さを痛感しています。  ぼうさいの丘公園につきまして幾つかの質問をいたします。  このぼうさいの丘公園は大変高い評価を受けており、市民もいざというときの広域避難の場という受けとめ方以前に、憩いの場、夢ある公園という大変親しみやすい公園との感じを持っていると思います。そこで、もっと多くの夢を与えられるように、より親しんで活用してもらえるような方法が考えられないかと思うわけです。  つい2週間ほど前まで大変暑い夏休みを過ごしていた子供たちですが、自分たちの足で歩いていける場所に、また、自転車に乗ってすぐそこというところにある公園に、食事施設やバンガロー設備が整った遊び場があったら、少年たちは冒険者になった気分が味わえるのでは、このように考えるのであります。何もかも規制され、決められた規制の中で小さくまとまって遊ぶというやり方。外は危ないというので、家の中でゲームばかりという現代の子供たちの姿を折に触れ目にするたびに、あたりが暗くなるまで外で真っ黒に遊んでいた自分の子供時代は何て幸せだったのだろうと思わずにはいられません。  野外キャンプのおもしろさを体験できると同時に、いざというときはバンガローが救急施設となる柔軟なつくりにしておく工夫など、考察の余地はあると思います。ぜひ前向きにご検討いただきたい課題だと思います。食事の施設など財政的に困難だという言葉で片づけるのではなく、建物、人員的な確保、1つ1つクリアをしていけば、きっと道はあつぎハートプランに近づくのではないか、このように考える次第です。  続きまして、ぼうさいの丘公園の問題なんですが、防犯の面では備えは万全なのでしょうか。どのようなよい施設でも、安全に力を入れなければ、市民は訪れるたびに不安になってしまいます。犯罪が起きてからでは遅いのです。門の施錠はどうなっているのでしょうか。警備の面では常駐なのでしょうか、それとも機械警備なのでしょうか。市民の期待が大きいだけに、ぼうさいの丘公園の防犯には念を入れて努力していただきたいところです。  ところで、21世紀の厚木市の展望を含め、市長に新生あつぎの夢を語っていただきたいと考えました。  従来ならば、問題について具体的な数字を挙げ、議案を展開し、各論を中心とした議事が進行しているように思ってしまうのですが、本来、市議会を運営していくにあたり、市民と直接のつながりを持ったいわば市民の願いが反映される場としてこの会議場が生かされなければならないというふうに思っております。厚木市に住んでよかった、希望がかなえられるまちだという信頼を寄せていただけるよう、市議会の一員として努力したいと考える次第です。  そこで、市制50周年を5年後に控え、あつぎハートプランに取り組まれている市長に、市長の抱いていらっしゃるビジョンを語っていただきたく思います。夢を夢で終わらせるのではなく、その実現に向けてのプランが明確に示されているならば、市長は市民の夢の請負人として大きく評価されることと存じます。市政のこと、複雑な行政のシステムについて難しい言葉で説明するのではなく、教育、道路、年金、福祉、市民の願い、こうしてほしいという要望はたくさんあり、問題は山積みかと思いますが、市民の夢がかなえられるよう、ハートプランが机上の理想論にならないよう、ぜひ21世紀を生きる厚木市民のために、その熱い思いをお聞かせ願いたいと思います。  常日ごろ市長の行動を見て学ぶところが多いのですが、人と人とのつながりの大切さ、意見を交えつつ目標に向かって少しでもよい方法を探す市政、プラス思考なところ、苦しい財政状況の中で何を優先して考えるかということ、勉強させていただく自分の課題はたくさんあります。テレコムパークなどマイナス面ばかりが強調され伝えられていますが、そうではなく、結果を踏まえて今後どう対応していくかが重要なポイントであって、マイナスをプラスに書きかえる方向性を見出せるようどう努力するかが市民に問われているところだと思います。
     次に、教育行政について質問に移りたいと思います。  教育の世界は、新聞、テレビなど見るまでもなく、昨今、ちょっと考えられないほど大変なことになってきているようです。子供は人と人の間に生まれ、人と人の間ではぐくまれ、育っていくのです。人が成長し生きていくためには人間関係が極めて重要な要因であり、子供の成長発達には適切な人間関係が欠かせないと思います。教育に携わる方は、このことを常に念頭に置いて、日々の実践や研究に取り組まれていらっしゃることでしょう。  一方、目を今日の日本の社会に向ければ、中学生による5000万円恐喝、17歳の少年による主婦殺人、バスジャック犯、大分の一家殺傷事件と凶悪な犯罪が連続して起きており、その他、いじめ、不登校、校内暴力、児童または乳幼児虐待、家庭内暴力、引きこもり、自殺など、言葉では言い尽くせないほど青少年犯罪は深刻な様相を示しているのです。もちろんそれぞれに簡単に解明できない数多くの要因が複雑に絡み合っているのでしょうが、しかしながら、それが乳幼児期から子供たちの成長の姿と、それにかかわる親や生徒、大人たちのありようを私たちに鋭く問いかけていることに間違いはないでしょう。市議の中にあってまだ若輩者の私ですら、これからの子供たちを取り巻く多くの問題に胸が痛む気持ちでいっぱいです。  しかしながら、仕事を通して知り合った若者たちと直接話をしてみると、決してまだまだ捨てたものではないというふうに感じます。髪の毛が真っ茶だとか、鼻にピアスとか、外見で判断されることが多いようですが、問題は彼らの外見ではなく、むしろ今まで生を受けて育ってきた教育的環境にその根があるように思います。  先般、議会の中で教育長が、罪を憎んで人を憎まずと言われたことが私の頭に強く印象づけられました。学校教育の場がひどいことになっているといって、その解決に走り回るだけでは、恐らく悪循環の一途をたどるだけになってしまいそうです。先ほどから何度か申し上げているように、人は1人では生きていけないものです。ですから、人が社会的に生活する限り、人の道から外れないで、自分を生かしながら、人をも生かす道徳が必然的に必要になってくるのではないかと考えます。  哲学辞書によれば、道徳とは、社会生活における人々の行政の基準であると述べられています。道徳性とは哲学者のカントが言った言葉でありますが、個人の行為をこの道徳に合わせていける能力と考えた場合、道徳性の発達は世の中を生きていく上で大変重要なポイントになると思われます。  また、教育者のピアジェやコールバークによりますと、子供たちのお互いのかかわり合いの中で、知的な発達に応じて社会的なルールや善悪の判断を身につけていくそうです。仮に子供が親や教師にうそをついたとして、だまそうとする意思の有無と無関係に、事実との相違の大きさでその子を判断したり、過失の動機を考えず結果だけを見て判断するようなことがあれば、道徳的実在性を否定された思いで、大人の権威に沿うだけになってしまいます。子供が自分自身の理解力で自律的に判断できるようにサポートする大人が周りに存在することが大切なわけです。  ただ、残念なことに、現状では偏差値教育、よい大学に入るため、よい会社に入るためといって勉強に追い立てられてきた親たちが、既にリストラ、不況の波にのまれているのを子供たちは目の当たりにしているわけです。親自身が不安なところに子供がよくなる要素はありません。努力しても結果がついてこないとむなしいということを味わうばかりです。  子供たちをどうフォローして問題を解決していけばよいのか、こうすればいいという奇跡的のような対策は恐らくないとは思いますが、少し精神論的になってしまいますが、私が学生のころは愛のむちもありました。そのときは痛いのと悔しいので反発を感じたことも事実ですが、今1人の子の親として当時を振り返ってみますと、先生はどんな気持ちで私をしかったのかと考えるようになりました。しかられた私より、むしろ先生の方が何倍も葛藤し、心が痛かったに違いありません。私はそこに愛があったと信じられます。しかるに現状では、愛のむちなどとんでもない。教師の信念よりも学校の評判。少子化問題も含め、以前より子供たちが甘やかされている。しかし、それはむしろ放任に近い形であり、面と向かって1対1で子供の人格を尊重し、真剣に対決してくれる先生が少なくなったことにほかならないのではないでしょうか。  子供たちがこの世に生を受けてから、既に彼らは社会の一員です。一番小さな社会は家族ですが、やがて幼稚園、保育園や小学校、中学校とより広い人間関係の中に泳ぎ出して生きていくようになります。親はその子が死ぬまで面倒を見ることができないと思いますので、そうするとある程度人間関係の中でもまれて、相手にゆだね、我が子の成長に力をかしてくださいという姿勢が必要かと思います。が、しかし、うちの子がいじめられては大変だと大騒ぎする傾向が非常に強いと思うわけです。自分の子供がかわいいのは当たり前です。が、他人の子もやはり親がいて、その子のことがかわいいのです。間違っているのは我が子かもしれないという疑いを持たず人を責めるところを観察している子供の目は、人を信じられなくなっているのかもしれません。最近、表面だけはうまくつき合えるが、本音を言わず、相手とうまく距離感がとれない子供たちがふえている原因は、こんなところにあると思います。  大変つたない学びではありますが、子供たちの葛藤を解決するためには、攻撃にかわる手段を見つけ、自分の要求や感情を言葉で正しく伝え、他者と豊かな人間関係を続けられるよう援助しなければならないと考えました。情緒が不安定になりやすいこの時期の青少年に、自意識の発達、また自己概念、自尊心をはぐくんでいける方向性を示してあげたいと思います。いつ、いかなる場合でも、暴力で、また言葉で相手を傷つけてはならないということを徹底して伝える努力をしていかなければならないわけです。これらの指導法にかかわるパーソナルセオリーを私は自分自身持っているつもりです。  相手の気持ちを受け入れる心、意図的にかかわりを深めていこうという努力は怠らないつもりです。私自身、正しいバランス感覚で人と接しているかという反省も含めて、今回は行政側に一歩踏み込んだ形で勉強させていただきたいというふうに思います。何はともあれ、教育の破綻に素人の私が特効薬を発明することもできず、長年この道のプロとして現場で、また教育委員会で実際に問題と向き合っていらっしゃった教育長に、その教育哲学をお聞かせ願えれば、このように思うわけです。教育長のお考えになる理想の教育とはどのようなものでしょうか、ぜひお聞かせ願いたいと思います。私も今後の課題として教育問題に取り組んでいきたいと真剣に考えておる次第です。  以上、質問をまとめます。 (1) 市政一般について  ア 救急救命について  (ア)救急救命講習会の今後の課題は。  イ ぼうさいの丘公園について  (ア)各イベントについて  (イ)防犯について  (ウ)食事等設備について  ウ 21世紀、厚木市の夢について  (ア)市民が思い描く夢とは何か──その    生活向上を目指して  (イ)市長が約束できる心温かな夢の実現    とは。 (2) 教育行政について  ア 厚木市の未来の教育について  (ア)これまでの教育とこれからの教育の    違いは。  (イ)教育委員会、教育長が考える理想の    教育とは何か。  今回は再質問を求めず、市長、教育長にご答弁をいただき、質問を終わらせていただきます。ご答弁よろしくお願いいたします。 4 ◯太田 洋議長 市長。 5 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま萩原議員から、救急救命について、救急救命講習会の今後の課題はとのお尋ねでございますが、救急救命講習は、平成5年に国から示されました応急手当てに関する実施要綱に基づきまして、平成6年度から、応急手当てに関する正しい知識と技術の普及及び推進を図り、救命効果の向上に努めているところでございます。この講習は、1人でも多くの命を救うため、救急車の到着する前の応急処置を市民の方々に習得していただくために実施しているものであります。今後につきましても、より多くの方々に応急手当てを学んでいただくため、9月9日の救急の日等を初め積極的に応急手当て講習会を開催し、市民の自主救護能力の向上に努めてまいる所存でございます。  なお、市職員におきましては、全員に救急救命講習会を受講させるとともに、3年ごとに再度受講させ、対応しております。  次に、ぼうさいの丘公園について、各イベントについてのお尋ねでございますが、ぼうさいの丘公園については、災害時の広域避難地として、防災施設の充実とあわせ、平常時には市民の憩いの場やイベントの場としてご利用いただけるよう配慮いたしてございます。ぼうさいの丘公園でのイベントにつきましては、市内各地域のバランス等を念頭に置きながら、防災総合訓練などを初め、市民の皆様と協働して、産業、経済、教育、文化、スポーツ、あるいは地域活動など幅広い分野にわたり、本公園にふさわしいさまざまなイベントを積極的に開催してまいりたいと考えております。  次に、防犯についてお尋ねでございますが、ぼうさいの丘公園の面積は約9.2 ヘクタールを有し、24時間の開放を行っておりますので、防犯対策には十分注意を払っているところでございます。園内の防犯につきましては、日中は本公園を管理している厚木市都市整備公社でパトロールを行い、夜間は警備会社に実施させております。また、園内6カ所に非常用ボタンを設置して防犯対策に当たるとともに、厚木警察署にも巡回をお願いするなど、犯罪防止に努めているところでございます。  次に、飲食等設備についてのお尋ねでございますが、本公園の利用者の利便を図るとともに、障害者の働く場の提供と社会参加への訓練を兼ねまして、厚木市社会福祉協議会に運営を任せ、センター施設に軽飲食を提供できる喫茶室きららを9月1日に開設させたところでございます。  次に、21世紀、厚木市の夢について、市民が思いを描く夢とは何か──その生活向上を目指してとのお尋ねでございます。また、今萩原議員から、いろいろの広範囲にわたりましてご提言などをちょうだいし、じっくりと拝聴させていただきました。私どもが昨年11月に実施いたしました市民意識調査の中で、「厚木市がどのような都市になってほしいと思いますか」との問いに対しまして、「静かな住環境と生活に利便性のある都市」及び「自然環境の豊かな都市」が圧倒的多数を占めました。こうした環境下の中で、厚木に住み続けたいという方が7割を超えたということも、今のこうした静かな環境と生活の利便性というものが市民の皆さん方に理解と安堵感をいただいているのではなかろうかな、そんなふうに思います。このお答えの中に市民の皆様の理想像があらわれているもの、そのように判断をしているところでございます。このため、平成10年度にスタートいたしましたあつぎハートプランにおきまして、自然共生のまちづくりを掲げ、さわやかな環境配慮型地域づくりに向けてと心やすらぐ居住環境づくりに向けての2つの方向性を示し、具体的な事業としての緑地保全事業や里山リストレーション、さらには森林保全事業などを展開し、豊かな自然環境との触れ合いを通じて、安らぎや潤いをお感じいただけるような施策の展開に努めているところでございます。  特にことしの私の施政方針の中でも、里山づくりをしていきたい。そして、里山、小川を子供たちに返してあげたい。そういった温もりのある環境づくりに努力をしていきたい、そんなふうなお話もさせていただいております。今日的には今私は、1つの夢としては、厚木の虫たちよよみがえれ、そんなこともこれからやっていきたいな、そんなふうに思っているところです。このごろ、私どもが子供のころ耳にしていた虫たちもいなくなっていってしまう。そんなことが何か寂しさを感じるような思いがいたしますし、今の子供たちにそういった音色が耳に響いたときに、何か安らぎと、何かこう心の潤いと申しましょうか、そんなことがまた生まれてくるのではなかろうかな、そんなふうに思います。  また、生活の利便性の向上といたしまして、快適生活のまちづくりと産業活力のまちづくりを掲げ、具体的な事業として公共下水道事業、マイタウン情報提供事業及び公民館図書館ネットワーク事業などを展開し、市民の利便性を優先した暮らしやすいまちづくりに努めておるところでございます。  特に、私が掲げております三大施策の中での交通渋滞対策につきましては、市民意識調査の中でも市に対して最も力を入れてほしいということでございます。私の就任以来、交差点改良20カ所、バスベイを19カ所設置いたしましたほか、市道の新設改良など最大限の努力を重ねてまいりましたが、さがみ縦貫道路など3つの高規格幹線道路等の整備に伴うハイウエーのまちの実現による改善にも期待を寄せているところでございます。  厚木市が今日的な発展をしたというのは、言うまでもなく、東名厚木インターができて、そして大きな都市としての都市基盤がそこに生まれ出てきた。交通の利便性、交通の要衝としての厚木が一段と大きなものになった。そういったことから今日の経済基盤を支える企業進出にもなってきただろうし、産業の充実にもなってきただろう。が、しかし、今日的にその要素が、渋滞という形の中で大変物流コスト的にも大きな加担をしてしまっている。これは企業間競走の中で大変厳しいものがあるのではなかろうかなというふうに思います。なお一層、厚木市の将来を考えていったときに、こうしたハイウエーのまちが平成19年に確立するならば、私はすばらしい土地に改めて第3の中興の祖としての役割を果たしてくれるのではなかろうか、そんなふうに思っているところでございます。  こうしたハード事業のみならず、市民の皆さんが自己実現として展開されております趣味の分野の活動につきましても、その活動拠点を確保するために公共施設の無休化を実施するなど、環境整備を推進し、だれもが住んでよかった、住みたいと言っていただけるまちづくりの実現に向けて、より一層、生活の質、量、両面にわたる高度な満足感を得ていただけるよう、これからもまちづくりに努力を重ねてまいりたい、そんなふうに思うところでございます。  次に、市長が約束できる心温かな夢の実現とはとのお尋ねでございますが、我が国は1900年代において近代工業化を推進し、それ以前とは比較にならない物の豊かな社会を築いてまいりました。一方、美徳の喪失や環境問題など多くの課題が提起されるとともに、驚異的なスピードで変化する社会経済に対してさまざまなシステムが疲弊し、あらゆる分野で新しいあり方が求められるという大きな変革の時代とも言うべき21世紀の扉があけられる局面を迎えるに至っております。新たな世紀を迎えることに対して、市民の皆様も大きな期待を寄せられていることと存じます。私は、こうした節目のときに当たり、新生あつぎの実現に取り組むため、知恵と工夫と努力をキーワードとして掲げ、知恵を生かし、工夫を凝らし、努力を重ねる中から、市民の皆さんとの夢を共有する協働作品である新たな時代を切り開く「心」を政策形成の原点としたあつぎハートプランを基本にとらえ、的確かつ着実にその実現を図っているところでございます。  さて、昨今の新聞などでは、心の豊かさに欠ける事柄が毎日のように報道されていることは、見逃しのできないことであります。何をおいても、まず人づくりが求められております。私は21世紀は、天・地・人、この3つをキーワードとしていく必要があるのではなかろうか。天とはもちろんこの天高く、いろいろとありますけれども、その中の情報は考える。そして地はハイウエーを含め都市基盤をいって、人とは人だろう。その天・地・人という3つのキーワードをいかにしっかりと取り組んでいくことができるかが、大きな21世紀の課題になるのではなかろうか。そんなふうに思っているところでございますので、これからも知育に偏らない、他人を思いやる、バランスのとれた子供たちを育てる教育が急務であると考えております。  また、まちづくりも国づくりも人が行うものでございます。お互いがお互いを尊重し、信頼し合う心を持つことも重要であり、人が人を支えるまちづくりという考え方を基本として、各種の施策を展開してまいりたいと考えているところでございます。これは言うまでもなく、地方分権の中でも、そしてまた少子高齢化社会の中でも、人が人を支えていかなければこれからのまちは生まれてこないだろう、発展していかないだろう、そんなふうに思っているところでございます。こうした考え方の芽生えは、社会保障制度として介護保険の中にも散見できますが、例えば都市と都市とが支え合い、お互いに補い合いながら、地方を形成する人やまちが国を支えるという気概を持って、地方主権の実現のために、中核市を視野に入れた施策を展開することなどを通して、地方分権の大きな流れの中で、国や県に対して抜本的な税制度のあり方などの見直しを問うことも必要であると判断をしております。  さらに、平成19年度を目途に進められております高規格幹線道路等の整備により形成されるハイウエーのまち厚木においては、全国の人々がこのネットワークを通じて経済的にも文化的にも相互に触れ合いを深め、お互いに支え合い、心の満足感を共有しながら、本市を含む地方の産業や文化が日本の変革を促すという夢を持ちながら、さらなる発展を遂げることができるよう、21世紀のロマンを感じていただけるまちづくりの実現に向けて最大限の努力を重ねてまいりたいと思います。  時間の関係でこの程度で、大変恐縮でございますけれども、お許しをいただきたいと思います。  次のご質問につきましては、教育長の方からご答弁させていただきます。 6 ◯太田 洋議長 教育長。 7 ◯長谷川美雪教育長 (登壇)教育行政について、厚木の未来の教育について、これまでの教育とこれからの教育の違いは何かとのお尋ねでございますが、これまでの学校教育は、知識、理解が中心の教育と言われ、知識の記憶の量や技能の習得などが問われる一斉画一的な形で指導の効果を求めてきたと言われております。このことは、戦後の日本が世界の先進国の仲間入りをする大きな力として働いたとも言われ、それなりに評価をされていますが、近年、その弊害部分も指摘されてまいりました。  これからの学校教育につきましては、平成14年度の改革に向けて平成8年7月に出された中央教育審議会答申は、家庭、地域社会、学校、それぞれが21世紀に生きる子供たちの心の中にゆとりを持たせ、その中でみずから学び、みずから考え、行動する力をはぐくみ、いわゆる生きる力を身につけていくことが大切だろうと述べています。文部省ではこの答申を受け、昨年の9月に教育改革プログラムを改定し、その中で、1つ目に心の教育の充実を掲げております。2つ目として、個性を伸ばし、多様な選択のできる学校制度の実現。3つ目を、現場の自主性を尊重した学校づくりの促進としております。  厚木市教育委員会におきましても、これらのことを踏まえ、その実現に向け、学校完全週5日制の導入や総合的な学習の時間の設定、学習内容の精選、開かれた学校づくりなどにつきまして、移行が可能な部分につきましては既に具体的な取り組みを開始しており、市内の小・中学校でそれぞれ特色ある教育活動が展開されることと思います。今の改革を一言で言うならば、指導の面に重視が置かれていた教育から、学ぶ側、子供の側に立った教育を重視していこうということが改革の、一言で言えば大きな点かと思います。  また、社会教育におきましては、だれもがさまざまな生活の中で生き生きと自分を生かすことができるようにするため、いつでもチャレンジ可能な生涯学習の場づくりをすることが何よりも大切になってまいります。市民の方々1人1人がその中で得られた成果を個人のキャリア開発に生かしたり、ボランティア活動に、また地域の発展に生かしたりすることで、それぞれがより意欲的に地域社会の向上にかかわっていくことができる厚木市を目指し、取り組みを図ってまいりたいと考えております。  次に、教育委員会、教育長が考える理想の教育とは何かとのお尋ねでございますが、先日、ある同窓会に出席した女性の方から、50年ぶりの出会いで、小学校当時の恩師を囲んですばらしい一時を過ごした。果たして私たちの孫たちは、今の教育の中で、40年先50年先、私たちが経験したような恩師を囲んですばらしい同窓会ができるだろうか、そんな話を聞かされました。人間関係が希薄になってきたと言われる今日、理想の教育がどこにあるのか、とても難しいことですが、何か考えさせられました。  先ほど議員さんから教育面に関して大変すばらしいお話をお聞きしまして、私も感動したところですけれども、なかなか議員さん以上のことを言えるかどうかわかりませんけれども、さて、理想の教育を考えるとき、学校教育、社会教育、そして家庭教育──僕は家庭教育という言葉は余り好きじゃなくて、家庭生活というふうに置きかえてみたいと思うんですけれども、家庭生活の面から考えていかなければならないと思います。この3つの教育が三位一体となって、同じ目標に向かって機能したとき、すばらしい教育が実現するのではないか、こんなふうに考えております。  そこで、学校教育について、理念だけで言わせていただくならば、やはり多様化し、変化の激しい21世紀を生きる力として、先ほど市長も申しておりました心の教育の重要性を挙げなければならないと思います。まさにこのことは、本市のハートプランで言う心輝く躍動のまちあつぎを実現するための教育に合致することになります。そのためには、生涯の学習を支える基礎的、基本的な学力の確実な定着を義務教育9カ年の段階でしっかり図ることが大切であること、そういうことは言うまでもありません。そしてそんな中で、1人1人の子供たちが自信を持って、明るく楽しく元気よく、友達同士あるいは先生方との信頼関係の上に立って、笑顔で学校生活が送れるような、そんな学校を実現してまいりたいと考えております。  そして、そうした学校は地域社会の学校としての意識をしっかりと持つとともに、地域の環境や地域の教育力の活用を積極的に図ることを通して、特色ある厚木の学校が実現できればと考えております。また、地域の中に生きる学校は社会教育の一端を担い、学社融合の考えのもと、さまざまな事業が展開できればとも考えております。いつでも、どこでも、だれでも、何でも学べる社会教育の推進にも努力をしてまいりたいと考えております。  さらに、今申し上げたようなこうした教育は、何といっても議員ご指摘のとおり、子供たちが生まれて最初に出会う社会、家庭生活が健全に営まれていることが何よりも大事なことです。さまざまな教育の機会をとらえて、家庭生活のあり方についての啓発ができればと思います。このように考えてくると、理想とする教育は、毎日毎日の小さな実践の積み重ねの中で実現できるものと確信をしております。  以上です。 8 ◯太田 洋議長 続きまして、高田浩議員。 9 ◯3番 高田 浩議員 (登壇)今回、私は、行政幹部職員のいわゆる天下りと職員の服務及び職場環境について質問します。  まず、天下りについてですが、厚木市役所退職者が市の外郭団体や出資団体に再就職をしている事例が見受けられます。行政のいわゆる天下りに対して、市民の厳しい目があることは今さら言うまでもありません。実情はどうであれ、神奈川県は外郭団体の統廃合という形などで天下り先が少なくなっています。厚木市の現状や今後はいかがでしょうか。  次に、職員の服務と職場環境についてお尋ねします。  5年も不祥事が続く市役所の職場環境の実態はどうなっているのでしょうか。恐らくどこの自治体でも、表ざたになった場合、新聞記事になるような好ましくないことはあるのだと思います。しかし、なぜ厚木市だけが表面化するのでしょうか。それは、内部に処分の不公平さや人事配置の不満などがうっせきしていることが1つの原因だと思います。このままの状況では厚木市民が不幸です。何とか今のゆゆしき事態を好転させる手だてを考えなければなりません。そのためには、厚木市役所職員の服務と職場環境に焦点を当てる必要があります。  質問をまとめます。 (1) 天下りについて  ア 天下りの必然性について  (ア)天下りの目的は何か。 (2) 職員の服務と職場環境について  ア 職務遂行について  (ア)望ましい職場環境とは何か。  以上、答弁をよろしくお願いいたします。 10 ◯太田 洋議長 市長。 11 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま高田議員より、天下りについて、天下りの目的は何かとのお尋ねでございますが、職員の退職後の再就職につきましては、本市では定年退職者に限り、都市整備公社等からの要請に基づき、希望者を紹介いたしております。紹介の目的につきましては、平均寿命の伸びにより、人生80年の時代を迎え、職員1人1人が自己のライフプランを設計していく中で、これまでの行政経験が生かせる職場への再就職を目的に実施してきたところでございます。  次に、職員の服務と職場環境について、望ましい職場環境とは何なのかというお尋ねでございますが、地方自治体は住民福祉の増進という大きな目標があり、職員はこの目標達成のため日々活動しており、効率的で適正な職務遂行のためには、よりよい職場環境が望まれるわけでございます。そのためには、管理監督者のリーダーシップのもと、職場内の協働体制を築き、個人個人が最大限の能力を発揮することができるような職場がよりよい職場環境であると認識いたしております。  以上です。 12 ◯3番 高田 浩議員 それでは、再質問をいたします。  まず、天下りについて質問をします。順不同でお聞きします。  まず、厚木市シルバー人材センター、この厚木市シルバー人材センターに行っている厚木市退職者の現在のポスト名と年間報酬総額、退職金予定額及び再就職の目的をお知らせください。 13 ◯河輪哲開総務部長 厚木市シルバー人材センターへ市の定年退職者が就業をいたしておりますが、ポスト名は厚木市シルバー人材センター事務局長でございます。報酬は年額470 万円、退職金はございません。就職の目的でございますが、高齢者の就業組織体の運営とプロパー職員の管理、あるいは委託業務が行政からの業務が多いこと、また、民間の委託業務の開拓につきましても、行政のOBが人間関係を多く持っていて、その開拓のために非常に効率的であるというシルバー人材センターの判断に従って派遣依頼がされているものでございます。 14 ◯3番 高田 浩議員 次は、財団法人厚木市体育協会です。ここには、前議会事務局長が行っていますよね。ポスト名と年間報酬総額、退職金予定額及び再就職の目的をお知らせください。 15 ◯河輪哲開総務部長 だれが行っているかは別にいたしまして、市の定年退職者が就業をいたしております。役職名は財団法人厚木市体育協会の専務理事でございます。年間報酬は約462 万円、退職金はございません。目的でございますが、多くの体育関係団体を育成、指導しながら、その連合体としての協会運営をすること、また、プロパー職員の人事管理を行うなど、行政の管理職経験者がその業務の遂行上、効率的、有効であるということで、当体育協会から派遣要請を受けて、紹介しているものでございます。 16 ◯3番 高田 浩議員 次は厚木市文化会館です。前の教育長が行っておりますが、ポスト名と年間報酬総額、退職金予定額及び再就職の目的を明らかにしてください。 17 ◯河輪哲開総務部長 文化会館には、厚木市文化会館事業協会理事長として、厚木市に奉職した職員が就業いたしております。報酬額は年額240 万、退職金はございません。就業の目的でございますが、事業協会理事はいわゆる充て職でございまして、理事長は理事の互選で就任をいたしておりますから、厚木市からは協会からの理事の依頼という形で推薦をいたしておるものでございます。理事の選出母体は学識経験でございます。 18 ◯3番 高田 浩議員 その母体となる学識経験者はどのようなメンバーなのでしょうか。 19 ◯佐々木 弘市民部長 教育行政と非常に密接な文化関係の事業がございますので、そうしたものに精通している方ということで、教育長経験者ということでお願いしております。 20 ◯3番 高田 浩議員 いや、母体のことです。 21 ◯河輪哲開総務部長 理事は8人おりまして、厚木の関係の就任いたしております学識経験、元教育長ということで学識経験ということでございます。 22 ◯3番 高田 浩議員 いや、ごめんなさい。意味が通じなかったみたいですけれども、その8人ですか、その方々はどういったメンバーなんですか。 23 ◯河輪哲開総務部長 理事の方々は、文化協会の関係者、音楽協会の関係者、あるいは市内の音楽大学の関係者、先生、あるいは音楽文化協会の関係者等々でございます。 24 ◯3番 高田 浩議員 次は、厚木市社会福祉協議会。こちらに行っています市OBのポスト名と年間報酬総額、退職金予定額及び再就職の目的を明らかにしてください。 25 ◯河輪哲開総務部長 厚木市社会福祉協議会への職員の就業でございますが、役職名は社会福祉協議会事務局長でございます。報酬は年額約442 万でございます。退職金はございません。  目的でございますが、社会福祉協議会は法に基づく特殊法人でございまして、多くの福祉団体を育成、指導する一方、その各団体の活動あるいはみずからの活動が行政の補完的業務であるということでございまして、また、プロパー職員もかなりいらっしゃいまして、人事管理等も行う必要がございます。したがいまして、行政の管理職経験者がその業務の遂行上、非常に効率的であるということで、派遣依頼を受けて紹介をいたしておるものでございますが、現行は現職の部長職が担当いたしておりまして、現在は市のOBは就業いたしておりません。 26 ◯3番 高田 浩議員 前は元企画部長が行っておりましたよね。  次は、厚木市都市整備公社。こちらに行っている市OBのポスト名と年間報酬総額、退職金予定額及び再就職の目的を明らかにしてください。 27 ◯河輪哲開総務部長 都市整備公社へのOB職員の就業につきましては、都市整備公社の派遣依頼を受けまして送っておりますけれども、職名が3つほどございます。1つは中町立体駐車場の場長、2つ目は地下駐車場の場長、それから、ふれあいプラザの所長でございます。それぞれ、中町立体駐車場の場長は年間報酬約396 万円、地下駐車場場長につきましては約386 万円、ふれあいプラザにつきましては、所長は年間約384 万円でございます。それぞれ退職金はございません。  就業の目的でございますが、先ほども申し上げましたように、厚木市都市整備公社からの派遣依頼に基づいて紹介をいたしておりますが、それぞれの施設につきましては、行政の公の施設でございまして、管理業務が法定下でございます。また、プロパー職員の人事管理等がございまして、やはり行政の管理職経験者が業務の遂行上、非常に効率的であるということでございます。 28 ◯太田 洋議長 ここで10分間休憩いたします。
         午前9時58分  休憩  (森屋騏義議員、関戸順一議員退席)    ──────────────      午前10時08分  開議 29 ◯太田 洋議長 再開いたします。総務部長。 30 ◯河輪哲開総務部長 先ほどの議員質問事項の都市整備公社の就業職員のうち、1人漏れておりましたので、追加をさせていただきます。  ふれあいプラザ業務員でございますが、年間報酬は約240 万でございます。退職金はございません。仕事は業務員でございます。 31 ◯3番 高田 浩議員 次は、厚木ガーデンシティビル株式会社です。8月で元助役の高橋信夫氏が元企画部長の齊藤健一氏、高橋氏から齊藤健一氏が代表取締役に就任しております。年間報酬総額、退職金及び再就職の目的をお知らせください。      (森屋騏義議員復席) 32 ◯河輪哲開総務部長 ガーデンシティにつきましては、2人就業いたしております。1人はガーデンシティビルの、厚木市が株主でございますので、株主の役員選出として参加いたしておりまして、役員の互選によりまして社長に就任をいたしております。報酬年額は約1140万、退職金につきましては、紹介承認時事項について未定でございます。  それからもう1人は、シティプラザの管理事務所長ということでございまして、年間報酬が約456 万、退職金はございません。  それぞれ就業の目的でございますけれども、社長につきましては、先ほど申し上げた理由でございます。所長につきましては、ガーデンシティビルがシティプラザの維持管理業務を行っておりまして、シティプラザの入居はご案内のとおり公共施設が大多数でございますので、その管理運営は行政経験のある人間の方が仕事の上、効率的であるということでございます。 33 ◯3番 高田 浩議員 8月で退任なさった前代表取締役社長の退職金は幾らでしょうか。 34 ◯河輪哲開総務部長 株式会社のことでございまして、退職金は支払われているようでございますけれども、厚木市は個人プライバシーの関係で、公文書公開条例を持っておりますので、個人情報のために申し上げることができません。 35 ◯3番 高田 浩議員 870 万円と聞いていますが、違いますか。 36 ◯三沢 浩業務核都市・第三セクター担当部長 今のお話とは違いまして、787 万というように私どもは掌握しております。 37 ◯3番 高田 浩議員 他の天下り先には退職金はありませんが、厚木ガーデンシティビル株式会社にはあります。年間報酬1140万円に加えて870 万円の退職金が元助役の高橋氏には出ております。厚木市職員として退職金を受け取り、助役として退職金を受け取り、さらに厚木ガーデンシティビル株式会社社長として退職金を受け取っております。合計3回も退職金をもらえる人生は、今の時代には官僚以外にはありません。厚木市にもこういった事例があるんですね。市民に胸を張れる事例だと思いますでしょうか。 38 ◯河輪哲開総務部長 議員は職員の天下りという表現でございますが、行政といたしましては、定年退職者の就業機会の拡大ということで、職業紹介ということでございます。ガーデンシティビルの就業者につきましての退職金につきましては、先ほど申し上げましたように、行政が株主であるということで、株主代表として役員を送り込んではおりますが、社長は役員の互選という形で就任をいたしております。      (関戸順一議員復席)  あと退職金につきましては、その会社の経営上の問題でございますので、行政からは意見を申し上げるのは控えさせていただきたいと思います。 39 ◯3番 高田 浩議員 厚木ガーデンシティビル株式会社から、厚木市長は役員として幾らの報酬を得ていますか。 40 ◯三沢 浩業務核都市・第三セクター担当部長 取締役として市長は就任しておりますが、報酬といたしましては年60万円ほどでございます。 41 ◯3番 高田 浩議員 厚木市長は、自治体の長として、第三セクターのトップないし役職を引き受けて報酬を得ることについていかがお考えでしょうか。 42 ◯山口巖雄市長 そのことにつきましては、取締役として就任したときに、会社側にご辞退を私は申し上げたわけでございますけれども、会社側としては定款、規約等から、それは取締役の公正さから見て受け取ってほしいということの要請がございましたので、その要請を受けたという状況でございます。それを寄附するということになりますと、公職選挙法に今度は引っかかってまいりますので、それは甘んじてちょうだいしているということでございます。 43 ◯3番 高田 浩議員 ちなみに、厚木ガーデンシティビル株式会社の先代の社長も厚木市の助役でした。今、代表取締役社長は厚木市の元企画部長ですが、これは今後、部長職にもこの厚木ガーデンシティビル株式会社に再就職ができるという門戸を開いたという意味でしょうか。 44 ◯河輪哲開総務部長 株主として代表を送り込むのに、しかるべき組織的な役職ということかと思いますけれども、その時々の市の職員のOBの数等もございますし、必ずしも、いわゆる特別職がその時期に誕生するということでもございませんので、その時々の状況によって判断をするということでございます。 45 ◯3番 高田 浩議員 ことし3月末で退職した厚木市前道路部長が、厚木管工事業協同組合に再就職しております。これは、厚木管工事業協同組合から依頼があったのでしょうか、それとも厚木市が頼んだのでしょうか。 46 ◯河輪哲開総務部長 本件につきましては、厚木市の管工事業協同組合からの依頼でございます。 47 ◯3番 高田 浩議員 厚木管工事業協同組合、いわゆる水道組合は、市の公共事業を受注する団体です。市役所退職者を送るのは危険な行為ではありませんでしょうか。 48 ◯河輪哲開総務部長 一たん市の職員を退職した以上、公務員ではございませんので、就業について支障はないかと思いますが、かといって、社会通念上、議員が心配されるような部分について十分に考慮の上で派遣すべきだと考えまして、ダイレクトに今までの仕事が反映されるような部分については避けているつもりでございます。 49 ◯3番 高田 浩議員 厚木ガスに厚木市助役経験者が現在2名も監査役に就任しております。これは、厚木市と厚木ガスのどちらの要請なのでしょうか。 50 ◯河輪哲開総務部長 本件のお二方につきましては、行政と企業との関係は全くございません。 51 ◯3番 高田 浩議員 厚木ガスは厚木市の指名業者です。こうした企業に厚木市助役経験者が現在2人も監査役に就任しているのは、だれが考えても不自然です。市長は不自然だと思いませんでしょうか。 52 ◯山口巖雄市長 先ほども総務部長からお話ししましたように、この人事について行政は一切関与してございません。会社側がお2人に個人的に監査役としての依頼をされたんだろうというふうに思いますので、それ以上のことは私どもがとやかく申し上げるというわけにはまいらないのではなかろうかなというふうに思います。ご理解願いたいと思います。 53 ◯3番 高田 浩議員 厚木市商店会連合会にも市OBが行っております。厚木市商店会連合会は、厚木市にとっては行政協力団体の1つであり、今年度、厚木市は合計2672万円の補助金を出しております。厚木市OBの再就職は、厚木市商店会連合会から依頼があったのでしょうか、それとも厚木市が頼んだのでしょうか。 54 ◯河輪哲開総務部長 本件につきましても、管工事業組合と同じように、商店会連合会の方からの依頼によるものでございます。なお、申し上げますと、役職は事務長でございますので、経営の方にはタッチしておりませんので、ご理解をいただきたいと思います。 55 ◯3番 高田 浩議員 私が調査したところによりますと、こういった例があります。岐阜県瑞浪市では、市民からの天下り批判を受けて、ことしですが、2000年4月1日から公民館や資料館などの市出先機関の嘱託員採用に市民公募制度を始めました。これは、正確に言えば天下りを廃止したというよりも、市民にも門戸を開いたという形です。市長への手紙がきっかけだったそうです。検討段階では、市の内部でも反発があったそうですが、市長が方針を示して決めたそうです。現地の事情に詳しい人によれば、市長がびしっと決めたと述べておりました。結局は、その自治体の首長、市長によります。厚木市でも瑞浪市の例をよい先例として取り上げてはいかがでしょうか。 56 ◯河輪哲開総務部長 理論としてはひとつ考えるべきところはあるかと思いますけれども、ただ、時代が変遷しておりまして、昨年の7月に地方公務員法が改正になりまして、職員の再任用制度が採用されてまいりました。この再任用制度は、申し上げるまでもなく、高齢者の知識の活用、それから年金制度の改正に伴いまして、再来年から年金支給が現行60歳が61歳、2年ずつ、65歳支給まで順次繰り上がってまいります。その生活担保のためにも地方公務員法が改正になり、その中で雇用主は責任を持ってそれに対応するという義務づけがされております。したがいまして、今までの再就職紹介とは別の意味はございますけれども、そういう精神でございますので、雇用主責任としてもそれを遂行していきたいというふうに考えます。 57 ◯3番 高田 浩議員 今の時代、役人の天下りにつきましては、厳しい目が市民から注がれていることは言うまでもありません。きょう明らかになった厚木市役所の天下りの実態を厚木市民がどう受け取るかを想像してください。岐阜県瑞浪市の例をよい例として、改革することを要望いたします。  次に、職場環境と服務についての件に移ります。  私は2年前の1998年6月議会で同様な質問をしております。その際、1997年、平成9年度の1週間以上の療養休暇を取得した職員は1797人中144 人もいました。近隣市の数字を挙げて比較し、厚木市だけが異常に高い数値を示している実態も、その当時、明らかにいたしました。当時の小瀬水総務部長は、原因をつかみかねていると答弁しております。  昨年度は、1週間以上の療養休暇を取得した職員は何人だったのでしょうか。 58 ◯河輪哲開総務部長 恐縮でございますが、その前に、さきの質問につきまして、誤解のないように1つだけ申し上げておきます。総務庁におきますと、民間の再任用制度、再雇用、これは約85%、労働省の発表ですと約77%だったと思いますが、そのように民間企業も再雇用制度が進んでおります。それをひとつご認識いただきたいと思います。  ただいまの件でございますが、厚木市の平成11年度療養休暇の取得でございますけれども、全部で114 人が療養休暇をとっております。そのうちメンタル、精神的なもので休暇をとった職員は4人ございます。  以上です。 59 ◯3番 高田 浩議員 残りの110 人は何で1週間以上療養休暇をとっているんですか。 60 ◯河輪哲開総務部長 あと内因性と外因性、いわゆる外因性は骨折であるとか捻挫であるとか、そういった部分。内因性というのは、多くは糖尿であるとか潰瘍であるとか腫瘍であるとか、そういうものでございますが、内訳といたしましては、外因性が約40%、45人、それから内因性が57%、65人でございます。 61 ◯3番 高田 浩議員 昨年度、1771人中114 人も療養休暇を取得しております。これは15.5人に1人の割合です。市民が聞いたら、さぞかし驚く数字です。年間最大90日取得可能で、その間の給与も100 %保障されます。この実態はおかしいと思いませんか。 62 ◯河輪哲開総務部長 定数1790人でございますので、その数字、114 人の療養休暇の人数が多いか少ないかというのは、それぞれの自治体の実態もございますし、一概には申し上げられませんが、1つの目安として、これも過去に議員のご質問に当時の担当部長がお答えしていると思うんですが、メンタルの部分については、約1%ぐらいはどこの企業でも、そういう組織である以上、そういうものが結果として出ますよということでございまして、今回、先ほど申し上げたように、114 人の療養休暇のうちメンタルは4人でございまして、これは総数でいきますと0.2 %ということでございますので、メンタルに限っていえば、さほど多いというふうには感じられません。 63 ◯3番 高田 浩議員 私は2年前の6月議会、1998年の6月議会で、平塚市が臨床心理士による職員の相談制度を実施している事例を紹介して、厚木市でも同様の制度を創設することを提唱いたしました。その後、いかがでしょうか。 64 ◯河輪哲開総務部長 メンタルのケアにつきましては、臨床心理士の関係が2年前の議員の質問でお答えをいたしております。その当時はその制度はございませんでしたけれども、昨年、ご指摘の意見を踏まえまして、導入いたしました。昨年11年度、150 人の電話相談を受けまして、多分そういった対応が功を奏して、先ほどの一般的に1%のものが0.2 %ぐらいに減ったのかなというふうにも考えます。ご提言ありがとうございました。 65 ◯3番 高田 浩議員 先ほどメンタルの理由による療養休暇は数としては少ないとおっしゃっておりましたが、大変悲しいことですけれども、いじめがあるとも耳にしております。仕事で使うべきエネルギーをいじめに使っているとしたら、許されないことです。いじめでなくても、仕事をしていれば職場における人間関係での悩みは尽きないものです。職員課に相談があった事例を解決できたか否かを問わず、個人や部署を特定されないようにぼかした記述で各課に回覧するなどの手だてを実施してはいかがでしょうか。 66 ◯河輪哲開総務部長 再びご提言をいただきましたので、ケーススタディーとしてこういう事例があることを知っていることは非常に知識だと思いますので、例えば職員間の情報紙等を通じまして、その出典がわからないようなケーススタディーとして検討はしてみたいと思います。 67 ◯3番 高田 浩議員 次に、厚木市の現職部長が市内の大学で非常勤講師をしていることについてお尋ねします。  私の調査では、この部長は1990年、平成2年から建築法規という授業を担当しています。報酬も得ているそうですが、年間幾らになるのか明らかにしてください。 68 ◯河輪哲開総務部長 算出根拠は定かにはわかりませんけれども、大学講義の1こま90分で1万1500円というふうに承っております。 69 ◯3番 高田 浩議員 年間総額幾らになりますか。 70 ◯河輪哲開総務部長 年間のトータル数字は、私の方でははじき出しておりません。 71 ◯3番 高田 浩議員 この件は、地方公務員法第35条の職務専念義務や第38条の営利企業等の従事制限に抵触しませんでしょうか。 72 ◯河輪哲開総務部長 ご指摘のとおり、職務専念義務あるいは私企業への就業、これが35条並びに38条でございますが、それを受けまして、市で必要と認める場合の職専免、あるいは企業就業の許可、こういうものが定まっておりますので、厚木市条例と規則で定めております。それに伴いまして手続がされておりますので、特に問題はないというふうに理解をいたしております。 73 ◯3番 高田 浩議員 この部長の授業は毎週水曜日の午後1時20分から2時50分です。逆に言うと、この部長はこの間、部長としての職務を遂行することができません。厚木市役所の部長職は17名であり、極めて重要な要職にあります。毎週水曜日午後に定期的に不在になることが10年間続いているわけであります。管理職が定期的に水曜日に休暇をとることは自然なことではありません。管理職は24時間拘束されているわけですから、計画的に職務専念義務が解除されてよいのでしょうか。部下を指導監督する立場にある部長が、みずからこうした職務態度では、部下に対して示しがつかないと思います。不祥事が起きるたびに綱紀粛正と叫んだとしても、上に立つ者がこうでは、空念仏に終わってしまいます。  厚木市職員の職務に専念する義務の特例に関する条例の中で、営利企業等の従事制限に関する規則第3条というものがあります。ここには、営利企業に従事しても、職務の遂行に支障がないと認める場合、これを許可することができるとあります。ですから、逆にその部長の立場に立てば、この許可を得ているわけですから、何もやましいことはないのかもしれません。しかし、先ほど申し上げたとおり、部長職は17名ですから、その中の1つ、極めて重要なポストにあります。許可を与えた市長は、職務に支障がないとお考えでしょうか。 74 ◯河輪哲開総務部長 一般論で平たく言いますと、最高管理者である部長職が定期的に将来数カ月にわたって、ある一定の時間を職場にいないというのは、平べったく言えば、若干考えなきゃいけないなと思います。ただ、この職務専念義務につきましては、その業務の内容、行政とのつながり、あるいは物理的な要素、これらを十分勘案しながら判断をしていく必要がございます。本件につきましては、大学での講義ということ、それが専門分野の指導、都市計画であるとか建築であるとか、そういう部分のものである。そして、地元の大学である。したがって、市の行政のポリシーがそういう学問のところに提供されていくという、非常にロマンのある部分でございます。  それから、物理的なものでございますが、何かとっぴな事件が起きた場合について、戻ってこいという命令であれば、多分15分ぐらいで戻れる部分ということでございますので、そういったいろいろな部分を勘案、しんしゃくしますと、許可がさほど問題ないんだろうというふうに考えております。 75 ◯3番 高田 浩議員 講義の方法というのも幾つかあります。例えば集中講義という方法もありますが、現状を改めるように考えるよう勧告するお考えはありませんでしょうか。 76 ◯河輪哲開総務部長 学問的な部分につきましては、経験、研究の時間等が増せば増すほど中身が充実するという部分があろうかと思います。したがって、継続が力になるということでございましょうけれども、先ほど申し上げたように行政とのかかわりがございますので、大学あるいは本人ともよく話し合いながら、むしろ必要であれば、ある一定の時間で本人でなく後輩を育成していただいて、後輩にその任についていただくというようなことも考えられますし、大学がよければ行政の休みの土曜日の講義に回していただくというようなことも考えられますので、今後は十分検討してまいります。 77 ◯3番 高田 浩議員 話題を若干変えまして、職場環境という中で、不祥事の件に触れざるを得ないんですが、厚木市は前例にとらわれて、何をしても免職にならず、最大で停職6カ月です。高知県知事の橋本知事が、飲酒運転をした職員は県職員をやめてもらう方針を1997年10月に打ち出しました。先ほどの岐阜県瑞浪市の例も同様ですが、結局はトップの判断次第で自治体のあり方も変わります。  これまでの前例にとらわれずに、より厳しい厳罰方針を打ち出すよう考査委員会で検討してはいかがでしょうか。 78 ◯簑葉昭司助役 今回の一連の事件等におきまして、考査委員会等において、私が責任者として取り扱ってまいりました。そういった中で、先般の8月10日の臨時会におきましても、いろいろ処分の甘さの指摘等もいただいております。ここのところ5年連続ということで、厳しい態度で臨んだつもりではございますけれども、なおそういったご指摘等もちょうだいしておりますので、ご指摘のように、今までがどうだったという問題でなくて、さらに厳しい態度で臨みたいというふうに考えております。 79 ◯3番 高田 浩議員 次は、これは本来はわざわざ本会議の場で触れるレベルのものではないんですが、電話の対応について申し上げたいと思います。  恐らく多くの市民も感じていることだと思うんですが、電話の取り次ぎを最小限度にしていただきたいと思っています。何度も同じことを言わされることがたびたびあるんですが、2回でしたらまだいい方で、3回4回と電話をぐるぐるぐるぐる回されることがあります。先日も、間違いなくその部のその課のその係に電話したにもかかわらず、そういったことがありました。もちろん答えていい範囲とか、あるいは渡していい資料とか、あるいは私が議員だからとか、そういったいろんな理由が、相手の立場に立てばあるのかもしれませんけれども、だとしても、余りにも電話をぐるぐる回されるケースが多々あります。少々お待ちくださいといってずうっと待たされて、今度は何分待たされるんだろうと、時計を見てしまうこともあります。この電話の対応について、何とか改善していただくことはできませんでしょうか。 80 ◯河輪哲開総務部長 電話応対につきましては、行政に限らず、今のこういう社会構造でいきますと、電話が必須条件でございますから、当然にその電話応対は必須条件なんですけれども、それを受けまして、新採用職員は必ず、それに準ずるような職員につきましても年3回程度、必ず研修を行っておるんですが、もし議員の皆様方にそういう苦情、いわゆるたらい回しと言われるような現象があったということで訴えがあったとすれば、まことに申しわけないことでございます。研修は何回やってもやり過ぎということはございませんので、改めて研修の導入について考えてみたいと思います。 81 ◯3番 高田 浩議員 私、別に議員対応のことだけ申し上げているのではありませんので、電話応対というのは一般論、だれに限らずのことですので、その点、ご了承ください。  それと、話を若干変えますが、昨年の12月9日に横浜地方裁判所が受け付けた訴状に対して厚木市が出した文書の中でお尋ねしたいことが1点あるんですが、これは厚木市が被告で、自治会育成交付金や行政協力報償金などの件について補償せよという内容の訴状ですが、それに対して厚木市が出した回答というんですか、文書の中に、全部読むことができませんので、一部ですから、ちょっと意味がとりにくいかもしれませんが、ご了承ください。「収入役の支払済の旨の記載の事務も、収入役から委任を受けている右銀行右支店右派出所内の同行職員が支払済と刻字された収入役のゴム印(丸印)を用いて、これを押捺することによって行われている。」というくだりがあるんですけれども、これは、銀行に公印を預けて決裁事務を第三者に委託しているという意味です。金融機関とはいえ、厚木市の台所を預かる収入役の公印を民間企業に預けることは不自然だと思いませんでしょうか。 82 ◯花上隆志収入役 ただいまの公印の関係でございますけれども、指定金融機関が市にかわってそういう公金の取り扱いの業務をお願いしているわけでございますので、収受印といっておりますけれども、収入済み印という丸いゴム印でございますけれども、当然今申し上げましたように、市にかわってそういう公金の取り扱いの事務を代行してもらっているわけでございますので、従前から指定金融機関にその印鑑をお貸ししております。特に問題ないというふうに判断しております。 83 ◯3番 高田 浩議員 問題ないと判断しているのかもしれませんけれども、そういう──私だけですかね、これを見てびっくりしたんですけれども、収入役ですから、21万6000人の人口がある、それだけ多くの人口規模を抱える自治体の収入役ですので、要するに第三者に印鑑を預けるという行為に疑問を持たないのかな、そういうのが当たり前なんでしょうかと、当たり前なのかなと私は疑問に思ったんですけれども、もう1回、今までそういった業務が当たり前に行われていたのかもしれませんが、改善するかどうか別にして、1度検討してみてはいかがでしょうか。 84 ◯花上隆志収入役 先ほど公印というふうなことを申し上げたかもしれませんけれども、現在、指定金融機関にお貸しをしている印鑑は公印ではございません。それで、今、もう1度一考したらいいんじゃないかというようなご指摘でございますけれども、先ほどから申し上げましたとおり、市にかわってそういう公金の取り扱いの業務をお願いしているところでございますので、特に公印でもありませんし、それを貸すこと自体は特に問題はございませんので、今後検討する必要はないというふうに判断しております。 85 ◯太田 洋議長 続きまして、貞方寛議員。 86 ◯23番 貞方 寛議員 (登壇)平成9年に文化問題を取り上げまして、特にそのときはまちづくりに音楽が重要な役目を担うという趣旨の質問をさせていただきました。あくまで文化のごく一部の具体的課題として取り上げたわけですが、全体の趣旨としては、厚木市の文化的風土をより向上させるための研究をお願いしたいということでありました。浅学非才の身で文化を取り上げるなどおこがましいとは百も承知しているつもりではありますが、さまざまなことを見聞きしたり、肌で感じるものをおぼろげながら思うとき、このままでは将来に禍根を残すのではないかというかすかな不安を抱いております。そこで、今回再び取り上げさせていただきました。自分自身、この文化問題について確たるものがないまま理事者の皆さんに議論を挑むのは、ある意味失礼なことではありますけれども、議論をしながら新しい視点を見つけられるかもしれないという期待を持っておりますので、おつき合いを願いたいと思います。  もとより高邁な文化論など私にはわかろうはずもありませんし、机上の空論をするつもりもございません。文化論としては勢い矮小化してしまいますけれども、行政の文化化という入り口から入って、各種事業を今の姿からより進化させる工夫をすることによって、縦にも横にも、より一層多くの市民を引きつけられるような魅力あるものにできれば、多少の目的は果たせるかもしれないという淡い期待を持っております。  平成9年の質問の際は、文化について考えるのは各セクションの責任において推進すべきものという答弁がございました。この3年間の研究の成果をお伺いしながら、やはり専門のプロジェクトは必要ないのか、そして今のやり方のまま推移して大丈夫なのか。そうであるならば、さまざまな事業にどう生かされつつあるか、こういうことを質問してまいりたいと思います。  文化行政についての質問をまとめます。 (1) 文化行政について  ア 平成9年の質問以後の経過について  (ア)庁内横断プロジェクトについてはど    うなっているか。  (イ)新たな文化レベル向上の施策につい    て  イ 今後の課題について  (ア)厚木の若者文化というのは何なの    か。  (イ)各種イベントの質的向上について  (ウ)教育委員会として今検討しているこ    とは何なのか。  以上、ご答弁お願いします。 87 ◯太田 洋議長 市長。 88 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま貞方議員より、文化行政について、平成9年の質問以後の経過はどうなっているか、庁内横断プロジェクトはどうなっているかというお尋ねでございますが、昭和50年代から行政を文化化するための中心となってまいりました市民文化室を廃止し、市民の皆様の文化的なニーズを基本とした施策を展開するため、各部署におきまして多様な事業を実施いたしてまいったところでございます。このため、文化施策の推進にかかわる行政職員のみによる庁内プロジェクトは設置いたしておりませんが、市民が主役のまちづくりを基本に、市民の皆様との協働により実行委員会組織などによる事業を推進、文化の育成、進展を図ってきたところでございます。  今後につきましては、採用を予定いたしております芸術マネジメント職を所要の部署に配置し、各種のイベントや芸術活動に対するコーディネートを通じて、多様化、高度化する文化的ニーズに対し的確にこたえるとともに、芸術文化のさらなる高揚に努めてまいる所存でございます。  次に、新たな文化レベル向上の施策についてどうかとのお尋ねでございますが、あつぎハートプランにおきまして、市民の皆さんが培ってこられた歴史や伝統及び生活様式などを広義の文化として大切に守り伝えるとともに、いわゆる芸術や文化の創造、育成を重点プロジェクトとして位置づけておるところでございます。このため、個性豊かで特色ある新たな文化が生み出されてまいりますよう、行政といたしましては、市民の皆さんが自主的、主体的にだれもが参加できる芸術文化の創造、育成のための環境整備に努めるとともに、引き続き支援を実施してまいりたいと考えております。  次に、今後の課題について、厚木の若者文化は何かとのお尋ねでございますが、一般的に若者文化の根底には、既成の概念や価値観にとられわることなく事象をとらえ、思考を展開できることがあり、そこに大きな発展をもたらす可能性があるものと考えております。本市におきましては、6つの県立高校や9つの大学が立地し、約2万8000人にも及ぶ若者が学ぶまちとして活気あるヤングタウンが形成され、ファッション、音楽、遊びのみならず、学びにおいてもさらなる発展を期待させるような独特の雰囲気が醸し出されておりますが、この独特の雰囲気こそ本市の若者文化であると認識いたしております。今後につきましては、若者がこうした雰囲気を形にしていくため、支援のあり方などについてさらに研究を進めてまいりたいと考えております。
     次に、各種イベントの質的向上についてとのお尋ねでございますが、平成8年の第2次厚木市行政改革大綱の中で示された祭り事業見直しの方針に基づく19の事業を対象に検討を行ってまいったところでございます。主な検討結果につきましては、社会経済情勢の変化により実情にそぐわなくなったものや、事業目的を達成したと判断された事業の廃止並びに類似の事業や費用対効果の観点からの統合などを実施してまいりました。今後につきましても、所期の目的の明確化に努めるとともに、実施後の評価などを的確に行い、その質的向上を図り、今後とも子供から大人まで市民の皆さんが心から喜んで参加していただけるようなイベントを開催してまいる所存でございます。  次にご質問いただきました教育委員会として検討している事項につきましては、教育長からご答弁させていただきます。 89 ◯太田 洋議長 教育長。 90 ◯長谷川美雪教育長 (登壇)教育委員会として検討していることは何かとのお尋ねでございますが、芸術文化に対する市民のニーズはますます高度化、多様化しております。このことから、芸術活動や芸術作品を鑑賞する機会をより多く提供するとともに、文化活動の機会の拡充や市民の自立的文化活動の支援を積極的に行うと同時に、広くボランティアを募り、市民1人1人の特技や特性を生かした市民手づくりの文化活動を推進することが大切であると考えております。このことを踏まえて、従来行ってまいりました文化振興事業について再検討を行い、計画立案の段階から市民の方々の参画をいただき、実施に向けての準備を進めているところでございます。  以上です。 91 ◯23番 貞方 寛議員 ありがとうございました。  これまで総合計画が話題になるたびに、先代の市長のときも、いわゆる厚木の21世紀に向かう過渡期として云々というのがまくら言葉になるくらい、一応の目標にしていた21世紀がもう間もなく始まるわけですね。そういう中で、何が急に変わるというものではないけれども、やはり1000年に1度しかないこの変わり目というのをいかに変化を持たせて、次の時代にさらに発展させるかという意味では、非常に節目としてはだれもが取り組みやすい状況がいよいよ目前に迫った。  こういう中で、厚木にもさまざまないろんな伝統行事を初め大きなイベント等があります。こういう中で、21世紀に向けて厚木が新しく主張する流れはどうなってくるのかなというところを、この平成9年の質問以来、ちょっと見させていただいたわけですけれども、本庁のロビー等をいろいろ文化活動に活用していただいているというような問題はもちろん十分承知をしておりますが、そういういわゆる質的向上という部分で、いろんな分野にどう生かされているのかという全体感としてはいまひとつよくわかりません。そういう意味でいろいろ具体的ケースについてお伺いをしていきたいというふうに思うんですが、まず今、それぞれ教育長と市長にご答弁いただきましたけれども、特に文化に直接身近なセクションである生涯学習部、それから文化会館、あと企画部、ここら付近で具体的にこの3年間で、厚木の文化、どうしようという検討をした内容、あるいは既にスタートしている意識した事業、こういうものがありましたらご紹介をいただきたい。 92 ◯足立原 將市政企画部長 まず、今登壇で再度ご質問いただきました文化室は実際にないわけでございますが、いわゆる施策展開の中で、市民の皆様に、今度は市民が主役といいますか、市民の中から生み出していただいた文化を育てよう、こういう方法に変えたわけでございます。それが第1点でございます。  今どういうことを3年間というお話でございますが、まず、それは私の方で企画をしているわけでございますが、厚木らしさ。いわゆる地域の方々から、ご承知のとおり、いろいろな地域性を持った上での1つのアイデアといいますか、事業を生み出していただいて、それに行政も手助けをしていく、こういうことでございます。これにつきましては議員のご指摘の専門家等はつけておりませんが、しかしながら、これをやる段階においては、専門家の講師を招きまして、実際にどういうやり方がいいかということを各協議会の方々にもご指導といいますか、お話をさせていただいた、こういうものがございます。  それともう1つは、最近でございますが、文化会館でやっていただいているいわゆる芸術を子供たちに、また地域の方々に。これは市民部長から詳しくお話をしたいと思いますが、そういったことが、芸術のいわゆる横内先生等をお招きして、実際の子供たちに文化を育てようということでやっていただいている。これも事実でございます。  それと今後は、これは市長の答弁にもございましたように、芸術マネジメント職を採用いたしまして、やはり市民から出てくるものに対して専門的な形で指導というのか、助言をさせていただこう。こういうことで、ぜひ来期から、来年からこれを育てていきたい。こんなふうに考えて、実際のやっていることと、最後のことはこれからの問題で恐縮でございますけれども、そんなことをやってきております。  以上でございます。 93 ◯佐々木 弘市民部長 文化会館の件でございますけれども、開館以来、すぐれた音楽や演劇などの芸術文化を市民に鑑賞していただくという点につきましては積極的に展開してまいりました。今後もこれにつきましては引き続いて対応してまいりますけれども、平成10年に開館20周年を迎えました。こうしたものを契機に、やはり21世紀、議員さんおっしゃるとおり、また市長がご答弁申し上げましたとおり、これからの文化は市民の手による参加型の文化の創造といいましょうか、そうした認識のもとに市民参加事業を積極的に導入してきたところでございます。具体的には、厚木シティバレエ、あるいは厚木市文化会館ジュニアコーラス、さらには先ほどご答弁申し上げましたような厚木シアタープロジェクト。これは劇団扉座との連携によりまして、小学校の4年生から6年生、あるいは市内の小・中学校の生徒を対象にし、さらには市内の大学生との交流、こうしたワークショップを積極的に展開してまいりました。特に大学生の中には、演劇連合といったものを文化会館を拠点にして活動していこうという動きまで出てきております。こうした舞台芸術を市民とともにつくり上げていくというような方向で進めているところでございます。  もう1点、ハーモニカの街あつぎプロジェクトでございますが、これにつきましてはご案内のとおり、2002年の8月にアジア・太平洋ハーモニカ大会を本市において開催させていただくという方向で段取りが進んでおります。いずれにいたしましても、文化会館だけではできる問題ではございませんので、生涯学習部等と連携を図りながら、より一層レベルの高い文化創造に努めてまいります。  以上でございます。 94 ◯難波 浩生涯学習部長 厚木市の文化行政の推進を担っています生涯学習部の関係でございますけれども、ご案内のとおり、もう既に文化団体の活動は年々実績として上がっております。ご案内のとおり、厚木市の文化団体につきましては、20団体、会員2657名の厚木市文化協会並びに13団体、会員六百九十余名が加盟する厚木市音楽協会、さらに会員40名の厚木市ユネスコ協会、これが3団体でございますけれども、これらの団体の育成に力を注いでまいりました。  ただいま市民部長等のお話にございましたとおり、これからは市民参加の文化活動行政を進めていかなければならないということを含めまして、ご案内のとおり、市を挙げて事務事業の見直しを進める中で、従来、環境芸術祭、市民文化祭が市民文化行政の最大のイベントでございましたけれども、今年度はその2つの事業を発展的に統合しまして、厚木市市民芸術文化祭としまして、本年10月22日から11月6日にわたりまして、芸術鑑賞会、市民音楽祭、野外彫刻造形展、さらに市民文化祭というような各分野に分けました市民挙げての文化イベントを計画しております。この内容につきましては、広報等のパンフレットでご承知かと存じますけれども、従来にも増して、市民参加、市民挙げての文化イベントの推進を図っているところでございます。 95 ◯太田 洋議長 ここで10分間休憩いたします。      午前11時03分  休憩      (関戸順一議員退席)    ──────────────      午前11時13分  開議 96 ◯太田 洋議長 再開いたします。貞方議員。 97 ◯23番 貞方 寛議員 今、市政企画部長の方から、今後、芸術マネジメント職を雇ってということで、これから検討される。非常にすばらしいことだと思うんですが、これは具体的には職業はどういう人で、どういう形で今後運営していかれるんですか。簡単に教えてください。 98 ◯河輪哲開総務部長 芸術マネジメント職の採用につきましては、本年度初めて募集をいたしまして、募集の趣旨につきましては、言ってみればいわゆる、ジャンルは違いますけれども、学芸員的な要素として考えております。これは先ほど市政企画部長も申し上げたように、厚木の文化そのものが、歴史的な部分だとか集中的な部分という形で一見明らかな部分として全国に名をなすような文化が形成されておりません。しかし、従来型の文化は根づいておりまして、さらに非常に祭り等も多く、そういったものを網羅的に掌握し、収集し、位置づけていきたいという形で、今回の募集に至ったものでございます。 99 ◯23番 貞方 寛議員 それじゃ、具体的事業をお伺いしながら、今から皆さんがそうやって運営されようとする内容についてまた若干注文をさせていただくという形をとりたいと思います。  9年の時点でいろいろ投げかけだけはしておいたわけですが、最初に厚木で一番のお祭りである鮎まつり、これについてどういうふうに今後していかれるのか。ある意味ではパターンとしてはもう画一化されて、画一化されたことが悪いことではなくて、やはりよりあか抜けしていく、そして多くの人を糾合していくという流れをつくっていくためには、いま1つ2つの工夫が必要ではなかろうかというふうにも思うんですが、この件についていろいろ今後どうしようという検討をされたことはありますか。      (関戸順一議員復席) 100 ◯綿貫良男経済部長 あつぎ鮎まつりにつきましては本市最大のお祭りでございまして、毎年毎年終わった後、見直し検討委員会がございまして、毎年いろんな形でご意見をいただいているところでございます。平成12年のお祭りにつきましては、一応鮎まつり見直し検討委員会の中では、キャッチフレーズの公募等をしたらどうかとか、アユ料理の期間限定販売につきまして飲食組合にお願いしたらどうかと、いろんなことが出ているわけでありまして、あとは来年につきましては21世紀の幕あけ、55回という周年事業でございますので、何か違ったものをということで、学生会議やら、あるいは若手の商連のプロジェクトができておりますので、その辺のところをいろいろお願い申し上げまして、よりよい市民参加が得られるようなものをつくっていきたいと考えております。 101 ◯23番 貞方 寛議員 時間も余りないので、こちらからはしょって、少し乱暴な見方かもわからないんですが、いろいろ検討課題の1つにしていただくという意味でも申し上げていきたいと思うんですが、大きくは前夜祭、パレード、花火、こういう鮎まつり自体に柱があるわけですが、まずパレード。ぞろぞろおじさんたちがTシャツを着て歩く行列は、もうそろそろいいんではないかという気がするんですね。いかにも田舎くさいという。田舎くささもまた文化なんですけれども、締まりがないんですよね。特に音もなくいつの間にか静かにスタートして、明るい葬式の行列みたいな感じでスタートをする。あれを楽しみにしている人は、沿道の人でいないんだろうなという気がします。そういう意味であのパレード自体も考えますと、当日行列を見るだけというふうになっているわけですが、全国でいろいろ住民運動で起きている祭りというのは、その祭りに臨むに当たってこういうことを練習して当日そこに参加するという楽しみを持っている部分というのがかなりクローズアップされています。そういう意味では、あそこに並ぶ偉い方々は、コースのどこかにしっかり陣取って、演じてくれる人たちを激励し、見守ってあげるというところに陣取っていればいいことで、でれでれでれでれ露払いで行くのはちょっと、若者のまちの行列としてはふさわしくないんではないかという気がします。  もう1つは、前夜祭もそうなんですが、いろいろ若い人たちの音楽グループの動きなんかを聞いていますと、非常に活発にあるようです。せんだっては茅ヶ崎ででかいイベントをやりましたけれども、ああいうのは私は余り好きじゃないんですが、あの前夜祭なども、中途半端な芸能人を呼ぶよりは、若い人たちの発表の場ぐらいにして、厚木のスターを育てるぐらいの前夜祭にした方がおもしろいんじゃないのかという気がするんですね。そこに、客寄せパンダじゃないけれども、何かそういうバンドにコメントを挟んでくれるような、例えば厚木出身のTUBEの1人に来ていただくというような形で、厚木の中から新たなスターを生むぐらいのイベントにすると、もっといわゆる厚木の市民に密着したものになるんではなかろうか。中途半端な芸能人だけはやめてもらいたいという気がするんです、個人的に。  もう1つは花火にしましても、せんだって大曲の花火大会のテープをNHKの報道番組でやっていましたので見ました。花火の打ち上げ方も、要するに演出しているんですよね。仕掛け花火は別です。その打ち上げ方の中に、憎いなという演出をしております。そういう意味では、1万発もあれば、いかような演出にも対応できるネタはあるんだろうと思うんです。それを、あそこに数十万集まってくれる人たちが、厚木の花火大会も憎いじゃないかと言われる演出が何かできないのか。もう僕には何もわかりません。どうせ打ち上げるなら、それぐらい一ひねりした方がいいんではないかということを素人ながら思います。  そういう意味では、これまでも見直し検討会とか実行委員会とかいろいろあるようですが、実行委員会は正直言って皆さん年配の方が多くいらっしゃる。どうせならば、その前段階の企画レベルで、ちょこっと紹介がありましたけれども、若い人たち、市民をどう生かしてあの祭りをさらによくするかというような検討ぐらいは、最低限度もうやらなきゃいけない時期に来ているんではないかという気がします。こういうことが1つ。もう一々の答弁は時間がないので結構ですので、一応今後検討されるという中で、1つの案ということで、まな板に乗せていただければというふうに思います。  それから公園部関係ですが、緑のまつり、これも非常に定着して、市民に喜ばれていることはもう十分承知をしております。これにいわゆる厚木らしさという意味では、この自然環境豊かな中で、花博とまではいかないにしろ、花と緑を楽しみにしてくれる市民たちが大勢いらっしゃる。幸いにしてその周辺には緑地がふんだんにある。こういう中で、いわゆる格調高い緑陰コンサートを併設して、花と緑と音楽にしてはいかがなものかという提案を平成9年にしてあるわけですが、これは検討はしていただいたでしょうか。 102 ◯霜島武樹公園担当部長 平成9年度のときのご提言ですけれども、あのときはたしか花いっぱい運動というようなこともご提言いただいたと思いますけれども、これにつきましては、自治会と各団体で花いっぱい運動の活動を続けまして、昨年度でしたでしょうか、南毛利四季の会というところが建設大臣賞をいただいたということで、非常な実りがあったんじゃないか。これについても引き続き、さらに発展させていきたいというようなことでも考えております。  それから、音楽的なことでございますけれども、今年度、12年度はぼうさいの丘公園で開園式と兼ねまして緑のまつりを行いましたけれども、厚木らしさ創造事業の中で培われた芸能発表、これには箏曲、お琴、それから詩吟、民謡、剣舞、こういった文化的なものを取り入れまして、実施してまいりました。  21世紀の初頭の年を迎えてというようなこともありますけれども、この緑のまつりにつきましては、来年度、緑のまつりの催しについて、この祭り事業に参加していただける緑化団体並びに各関係団体と十分協議調整をいたしまして、より多くの市民の方々に喜ばれ、また親しまれる市民手づくりのイベントの充実とともに、その質の向上に一層の工夫と努力をしてまいりたい、こう思っております。  以上です。 103 ◯23番 貞方 寛議員 今年度はぼうさいの丘公園の開所というタイミングもあって、そういうお運びをいただいたようですが、どうせやるからには、いわゆるイメージとしてマッチするかどうかという内容もあわせて検討していただいた方がいいんじゃないかと思うんです。音が出るものは何でもいいということでは、やはり厚木の田舎くささが表に出てきはしないかという気もします。せっかくああいう緑地にしろぼうさいの丘にしろ、場所は今後転がしていく予定もあるかもわかりませんが、いずれにしろ、そういう中で1日本当にリフレッシュできる、いやされる、こういう場にしていただければなというふうに思いますので、お願いします。  もう1つは、市民文化祭を10月下旬から11月にかけてやっていただいているわけですが、この中でいろんな発表の機会の場があるようですけれども、特に私が気になっているのは、音楽発表等の中では、ほかの団体については細かくは調査をしておりませんが、団体に属しているかいないかによって、この発表会の席にスムーズに臨めるかどうかというのも敷居があるようですね。一番文化になじまないセクト主義ですね。こういう部分があるように聞いているんですが、これはあくまで市の主催であって、その団体の主催行事ではありません。そういう意味では、若い人たちも育て、その機会の場を大いに間口を広げてやるというのがそもそもの文化の精神であるわけで、もしそういう排他的なことがあろうものなら、これはもう一喝をしてもらいたいというふうに個人的には思うんですが、いかがでしょうか。 104 ◯難波 浩生涯学習部長 市民芸術文化祭、今年、環境芸術祭と市民文化祭が発展的に統合して計画をしております。今ご指摘の音楽協会にかかわる、これは市民文化祭の音楽発表の行事の中での団体の対応ということではないかというふうに考えられます。一応音楽協会はそれぞれの団体がございまして、その団体のふだんの練習の成果を発表するというのが市民文化祭の趣旨でございますので、その中での自由な参加というのは、会に入っていただくというのが前提のような気がします。そのほかに音楽関係では市民音楽祭というのがございまして、これは企画から出演までを市民の手づくりということで、出演者につきましては募集をして、それに応募された方々が練習を経てその成果を音楽祭の中で発表をするということでございますので、その辺の対応の段取りというか手続というか、その辺が不徹底というか、誤解をされている部分があって、そういうふうに排除云々のことが出たのかなという気もしますので、そういう希望される方々が自由に参加できるような対応を十分検討してまいりたいと存じます。 105 ◯霜島武樹公園担当部長 先ほど厚木らしさ創造事業の中で、箏曲、詩吟、民謡、剣舞、これについて厚木らしさ創造事業で措置されたというようなことでご答弁申し上げましたけれども、これは厚木市文化協会の演出でございまして、厚木らしさ事業につきましては南毛利大綱引きと根龍太鼓、こういったものを厚木らしさ創造事業で行っております。訂正させていただきたいと思います。 106 ◯23番 貞方 寛議員 厚木らしさ事業は昨年1年かけていろいろやられて、この本会議の場でもいろんな意見が出ておりましたけれども、それぞれの地域のことを真剣に考えるという意味では、結果はどうあれ、市民の皆さんには非常に刺激になったのかなという気は正直しております。そういう文化といっても幅も広いし、深さも、やはり日常生活にある何気ないことからレベルの高い高次元のことまで、非常に奥は深いわけですね。そういう意味では、この文化団体のやり方にしても、やはり趣味、愛好会の段階から、神奈川県に、あるいは全国にでも名をはせていくような流れもバックアップしていきながら育てていかないと、本当の文化にまでは昇華しないんじゃないかという気がするんですね。  今、文化会館の答弁の中で、2002年のアジア大会の件が紹介されましたけれども、これも本当に行政で持ってこようと思っても持ってこれないような世界的な大会を持ってきてくださった。この中心者も元職員で、転職をすることによって世界に名をはせる音楽家になって、この上ないお土産を厚木に持ってきてくださった。もうすばらしいことです。こういうタイミングを逃さずに、公民館等でも市民にハーモニカを愛好していただこうということで運動は進めていただいているようですが、そういう意味では2001年にプレ大会ぐらいのことを企画してあげてはどうか。  また、これも変におせっかいをやいたんでは迷惑になるので、そういう主たる団体方と意見を交わしながら、もし必要であれば全面的にバックアップをして、この音楽のまち、ハーモニカの厚木というのが不動のものになるような流れを、来年、再来年に向けてつくる必要があるのではないかというふうに思うんですが、いかがでしょうかね。 107 ◯佐々木 弘市民部長 議員ご指摘のとおり、再来年を目指して、来年もできるだけそうした方向で検討してみたいと思っております。 108 ◯23番 貞方 寛議員 それぞれ断片的な話になりますけれども、絵画等の分野においても生涯学習課が非常に精進してくれて、すばらしい、かなりレベルの高い絵画展などがもう厚木を中心に行われ始めているというような動きも出ているようであります。こういうこともやはり、1つにはPRも欲しいですね。展覧会に来られた人の人数なんかも見せていただきましたけれども、いいものが集まっている、展示していただいているわりには、残念ながらもうちょっと来てくれるとなという残念さが残りました。そういう意味では、こういう絵画であれ何であれ、文化的なレベルの高いものが厚木で行われるときには、市の主催事業であろうと、場合によっては共催あるいは後援の事業であっても、少なくとも小・中・高ぐらいにはまんべんなくPRをしてあげて、そういういいものに触れる、このワンチャンスを1人でも多くの市民に投げかけていただきたい。  さらには、レベルの高い文化を厚木で展示するのであれば、周辺市にもやはり信号を発していただきたいな。そういう意味では、生涯学習部が取り組んでくださっている、見守っているいろんな事業というのは、すばらしい卵がいっぱいあるような気がします。これが県下で、あるいは関東で一目置かれる文化発信拠点になるには、やはりPRが欠かせないんではなかろうか。それぞれ機関紙等はちゃんと活用はしていただいているとは思うんですけれども、より一層PRに工夫をしていただいて、主催者あるいは展示した人たちが本当に喜び、また見てくれた人たちも、厚木でこんなすごい展示会をやっているのか。こういうことが認知されるところまで、やはりバックアップしてあげる必要があるんだろうと思うんですね。いががでしょうか、部長。 109 ◯難波 浩生涯学習部長 まさしく議員ご指摘のとおり、どうしても団体とか小さな殻の中に入りがちでございますけれども、それが市民の方々、また関係する方々にとってより有効的な影響を与えるということを踏まえまして、事業等につきまして十分その目的が達せられるようなPRをしていくように研究してまいりたいと存じます。 110 ◯23番 貞方 寛議員 インターネットありケーブルテレビありですから、多少のお金は惜しまないで、PR、その展示を目にする機会を広く提供していただきたいと思います。  もう1つは、先ほど劇作家の活動が少し紹介をされましたけれども、この厚木の中で新聞記事、テレビ報道で話題になるのは何かとマイナスの報道ばかりが多い中で、この横内先生の活動がNHKの番組で取り上げられた。あれはニュースでしたか、全国版でPRをしていただいて、厚木で今おもしろいことをやっている、こういうことが報道された。そして新聞各紙でこの事業のすばらしさをかなりなスペースを割いて報道をしてくれておりました。こういう市民から起こった運動が、今まである意味では教育現場ではできなかった教育ができているなというふうに、せんだって私もその場に臨ませていただいて感じました。  いわゆる説教、教授、伝授、こういうたぐいではない、子供たちの、先生の言うのは想像力、イメージすることということで、いろんなことが自分の中から出てくる、その力を引き出そうとしながら、わずか数分の劇の中に、二、三十分で子供たちを本当にその気にさせてしまうあのテクニックというか、あの子供たちを思う情熱というか、あれはもう学校の先生方が逆立ちしてもできない子供たちに対する触発のような気がしたんですね。そういう意味ではかねてから触れ合い教育等もやっておりますけれども、もうあれ以上の触れ合い教育はあるんだろうかというぐらい感動しました。教育長、そう思いましたよね。  そういう意味では、教育委員会であり、あるいは企画部であり、そういうところが本来は先取りをして人を探して、こういうことをして今の教育の流れを変えたいという思いが出なきゃいけないところを、一民間の人が発案をしてやってくれる。非常にとうといことですね。これもやはりいろいろ見聞きすると、こうやってスタートをするまでに、行政は果たしてそこまで理解していたのかという思いがわずかにあります。  さらに伺うと、その中心者の劇作家は厚木の出身でも何でもない。大和出身、東京在住。高校3年間に厚木にいたというだけで厚木に愛着を持ってくれて、この厚木で何かそういう文化を発信したいといって、ほとんどボランティア状態でやってくださっているわけですね。こういう人材を外にとられたら、もう大変ですよ。出身市、周辺市は、いつつばつけようかねらっているそうです、市長。絶対とられないようにガードを固めて、子供たちが本当に演劇というものを通して人の気持ちがわかるというあの教え方にはもう感動しました。学級崩壊だ何だいいますけれども、八十数人の子供たちが1人もそっぽを向くことなく、2時間の間にやっているんですね。本当に最初は恥ずかしそうにやるけれども、10分か20分の練習をした後は本当になり切って、ああ、やっぱりこれが子供だなというふうなことを短時間の間に引き出してくれているあの劇作家の誘導方法というのはすばらしいことだと思います。ぜひ──かといって余りまた余計な口出しをしたんじゃ邪魔になりますので、よく意見を聞きながら、どこまで行政がお手伝いすることによってさらにあれが発展をしていくのか、こういうバックアップを見守っていただきたい、こういうふうに思うんですね。  そういう意味では、そういう若者を対象に、いろんな文化を今発信しようとする芽が出てきています。音楽グループについてもいろいろ調べるという大げさなものではありませんが、練習なんかはどこでやっているのかなというふうに思って、シティプラザのスタジオ15などを見させてもらいましたけれども、もう1日あく暇がないぐらい、複数の多くのグループがとり合いをしている。これぐらい非常に活躍をしているスタジオのようですね。こういうことを考えたときに、やはり若者の力というのが今見えてこない。  そういう場が少ないというようないろんなことを考えますと、中央通りの元分庁舎で使っていた建物があります。あそこの1階をそういうスタジオみたいな、あるいは芝居小屋みたいな、あるいはライブハウスみたいな、そういう形で使えるように、あの建物を開放してあげたらどうでしょうかね。幸い中央通りは今寂れて、青少年にとってよくないお店というのはほとんどないんですよね、逆に考えると。あそこに若者を誘導して若者通りにすると、ちょっと誇大妄想的になりますけれども、あの中央通りを青少年通りとして活性化させる手も、一概に夢だけじゃないんじゃないかなという気がしてくるんです。先輩地である下北沢なんかがやはりそういう過程を経て、今や学生通りということで、押しも押されぬ芸術家たちの卵が育つ場所として認知をされているそうですが、あの場所はいいなと。テナントも安く借りようと思えばあいているのがいっぱいあるし、風俗はないし、変な金融のお店はないし、皆さんが商店街と連携しながら、やり方によってはあそこに若者の血が入ってくる、こういう気がするんです。あのままじゃ何ともできませんから、若干の防音工事ぐらいしてあげれば、あそこで若者が発散できる。あるときはちょっとした芝居小屋になり、あるときは若い人たちが練習する会場になりというふうになると、今練習会場に事欠いている人たちの活躍の場が1つふえます。それも状況によっては、あの通りにあと1カ所2カ所、そういうことを設けていったならば、若者は集まりますよ。  そういう意味では、ぜひ若い人たちとの接点。これもまたいろんな責任も、若い人といっても皆さんから見れば30代も若いということになっちゃうので、僕ら50代が10代20代、二十前後の子の気持ちを代弁しようといったって、これはもうなろうといったってなれません。やはりその年齢の子たちに聞かなきゃわかりません。そういう意味でぜひ工夫をして、あそこの中央通りの活性化にもつなげていただければというふうに思うんですけれども、これは練習会場何だはこっちになりますけれども、具体的進め方としては市長部局でぜひ腰を上げていただきたいと思うんですが、いかがでしょう。 111 ◯山口巖雄市長 大変すばらしいご提言をいただきまして、なるほど、そういった考え方もあるな。今中央通りが皆さんいろいろとお苦しみになっている。そういった形の中での、またよみがえりの策として大変貴重なご意見だろうというふうに思います。私も今来年度の予算編成に向かって、トライアングルシステム。1つのことを一石二鳥というのはあるけれども、一石三鳥をこれから考えていかなきゃならない時代だぞ。だからそういった形の中で政策、横のつながりの中で、各部これだけあればいいというんじゃなくて、何部か一緒になって1つのものをつくり上げていく。それが21世紀のスタンスにならなきゃいけない。そんなふうな今話をさせていただいているところですけれども、1つのまちづくりという形の中では、経済活性化の面においても、あるいは文化の向上、あるいは青少年問題という形の中でも、今のご提言などはその策に1つ加わるのではなかろうかな、そんなふうに思います。  何はともあれ、私も三大施策をやり、そして今は環境、教育という形の中でプラス2ということで取り組まさせていただいておりますけれども、そういった中に、できれば財政が許すような時代になれば、予算の1%を厚木の文化の薫りの源にしていけるような時代が早急に来てくれればな。そんなふうに思いますし、今芽を出し始めてきたいろいろな文化は、形を変えてでもできる限り支援をしていくことこそ、今大事なんではなかろうか。そんな思いも受けているところでございますけれども、最大限許される限りの努力を重ねてまいりたい、そんなふうに思います。 112 ◯23番 貞方 寛議員 ぜひ若者たちに魅力あるまちという意味では、雰囲気としてあるというものの一歩先に、こういうところがあるという具体的なものをやはり若者たちに誘導していかなきゃいけないだろうと思うんです。ある意味では危険な要素もはらんでくるかもわかりません。でも、それをおそれていたんじゃ、いい子たちすら集まらなくなりますので、ぜひ英知を結集してもらいたい。  こういうふうに1つ1つの観点から見ていきますと、先ほど企画部からお話があった芸術マネジメントというのは、私はまだそれでも大丈夫かという不安があるんです。というのは、学芸員といういわゆる専門職の方というお話でしたけれども、こうやって見ますと、専門の学識経験じゃなくて、いわゆるどっちかというと演出家的な、劇作家的な、そういう要素で物事を見ていかないと、ダイナミックな発想というのは出てこないんですよ。恐らく学芸員をお雇いになって、その人に芸術文化を見直しといっても、いわゆる専門家の見直しということになると、どうやって人を引きつけるかという演出家的要素というのはまだ不安が残ります。そういう意味では、先ほど紹介した横内先生なども商売柄いろんな演出家をお知りでしょうから、そういうお力もおかりしながら、プロの目で1つ1つのイベントを見てもらうんです。これをもっとよくするにはどう演出すればいいかというような目で見ないと、しょせん素人は素人であり、あるいは学者は学者です。要するに、経済学者が必ずしも商売がうまくいくとは限らないのと同じ論理です。そういう意味で文化を何とかやってみたいという、あのすばらしいハートプランをつくった、若い人たちを有志を募って、そこにそういう専門家を呼んで、教わりながら教育もしていくというプロジェクトがやはり必要なんです。  もう時間が過ぎましたので、ちょっと中途半端でしたけれども、ぜひ検討していただきたい。ありがとうございました。 113 ◯太田 洋議長 続きまして、山本裕子議員。 114 ◯4番 山本裕子議員 (登壇)通告に従って質問させていただきます。  働く女性の増加や就労形態が多様化する中で、仕事と家事、育児が両立できるよう保育サービスの量的、質的充実を進めることは急務です。しかし、低年齢児保育や延長保育の需要が高まりつつも、子供の福祉の観点から、低年齢児保育や長時間保育は望ましくないとの考え方が根強く、認可保育所だけでは十分な対応はなされませんでした。  こうした中で、保育所だけではこたえられない需要に対し、いわゆるベビーホテルを初めとして、認可保育所以外の保育サービスが出現してきましたが、質に問題のあるものもあり、死亡事故が起こるなど社会問題化しております。  今回の大和市におけるベビーホテルの死傷事件は、さまざまな要素が絡んで起きた事件であり、無認可保育施設だから起きた事件としてとらえるのではなく、保育行政の本質の問題としてとらえるべきだと思います。この事件では、県警察は1年前から被害届を受け、児童相談所には1年間に同じ施設から五、六人もけがなどの不審な事柄に関する相談があり、県の児童福祉課は大和市とともに半年間に2度も立入調査をしています。児童の虐待に対応する児童相談所と、無認可保育施設の指導監督に当たる県の児童福祉部と、被害届に対応する県警察、最初にこの3者の連携があり、適切な対応がとられていれば、痛ましい死傷事件は招かなかったのではないかと考えます。この事件について、厚木市が教訓とすることは何でしょうか。お尋ねをいたします。  就学前の子供には、認可公立保育所、認可私立保育所、無認可保育施設、自主保育や共同保育の市民事業などNPOによる保育と、多様なシステムが用意されるようになりましたが、多くの無認可保育施設は税金からの補助はほとんど受けずに経営されています。施設関係の福祉行政には、大きく高齢者、障害者、保育の3つがありますが、このうち高齢者と障害者の施設は、どちらも公立または公的委託施設がより困難ケースを受け入れています。しかし、保育だけは公立保育所が日中、平日の通常ケースの受け入れに限り、夜間、休日など特殊ケースは無認可保育施設が対応しています。条件に厳しく、採算をとるのに厳しい保育こそ、公的な機関が行うべき保育であると考えます。市の見解はいかがでしょうか。  次に、虐待は施設でも家庭でも、密室で起きます。密室を防ぐためには、もちろん大きな施設もよいのですが、身近な地域の開放型の市民による参加型の保育室をふやすことが大切です。例えば、個人が家庭で預かる家庭保育福祉員制度、すなわち保育ママ制度がありますけれども、これも1つの密室保育に当たります。この制度を複数登録を可能にし、外に保育室を設けることができるようにすれば、小さな保育室が地域にたくさんできます。親子で気軽に通ったり、一時保育を受け入れたりも可能にすれば、保育事業は開放型になります。  次に、子育て支援センターについてですが、98年9月の開所以来、2年たちました。核家族化、出生率の低下など、人とのコミュニケーションや生活体験不足から、なれない乳幼児の子育てで右往左往してしまう親子がふえております。子育て拠点施設としての子育て支援センターの役割について、どうとらえているのかお尋ねいたします。  さて、活発な火山活動が続く三宅島では、全住民が島外へ避難、今後も長期化、大規模化する可能性が懸念されています。8月28日と29日には、この三宅島の噴煙が原因と見られる異臭騒動もあり、県内では環境基準を超える高濃度の二酸化硫黄が観測されました。厚愛地区でも、嫌なにおいがするなど問い合わせがあったことは周知のとおりです。観測されている限りでは、人によって異臭が感じられる程度で、急性の健康影響は問題ないと言われていますが、二酸化硫黄は川崎市の人たちが裁判に訴えた公害病の原因物質であり、県の大気水質課でも、ぜんそく、呼吸器疾患の人は外出を避けるなど注意してほしいと呼びかけています。  この異臭騒動に対し、子供の通っている鳶尾小学校では、2学期早々の9月7日の保健だよりに、念のため次のようなことに注意してほしいとの教育委員会からの連絡が載っておりました。「刺激臭を感じたり、環境基準を越えた場合つまり1時間値が0.1ppmを越えた場合、極力、外出は避け急激な運動は避ける。」「外出から帰ったらうがいをする。」「雨が降った場合、酸性雨になる恐れがあるので、雨にあたらないように注意する。」といった内容ですが、子供にもわかりやすく振り仮名をつけたり、イラストも豊富で、工夫されておりました。健康な心身は生涯にわたって自分で管理し、改善していくものであるという意識を確立し、健康、安全についての能力や態度を育て、健康な生活の日常化を図るという健康教育の推進も、こんなところからできていくのだろうと思いました。学校においては、各種健康診断を実施し、児童・生徒の健康の保持、増進に留意していることと思いますが、児童・生徒の健康の傾向と課題は何なのでしょうか。  ところで、8月17日付神奈川新聞に、建材などに含まれる揮発性の高いホルムアルデヒドなどの化学物質を吸い込むことで起きる頭痛やめまい、吐き気などのシックハウス症候群が問題になっていることから、文部省が全国50校を対象に、教室の空気汚染の調査に乗り出すことが書かれていました。早ければ本年度末にも調査結果をまとめ、その結果をもとに教室の換気の頻度や窓の開放時間など、子供たちに望ましい室内空気を維持する方法を決めるそうです。シックハウス症候群について、厚木市の状況はどうでしょうか。  また、校舎のシックハウス対策に乗り出す自治体が少しずつふえていますが、兵庫県宝塚市では、小学校を初めすべての公共施設で、最もホルムアルデヒドの少ない区分の建材を使うよう注意を払っていくそうです。厚木市においても、学校を初め公共施設の建設、修繕にはシックハウス対策が必要と思いますが、いかがでしょうか。  以上、質問をまとめます。 (1) 子育て支援政策について  ア 保育の充実に向けて  (ア)大和市のベビーホテル事件について    教訓とすることは何か。  (イ)公立保育所ほど困難ケースの保育に    取り組むべきと思うがどうか。  (ウ)保育の密室化を防ぐべきと思うがど    うか。  (エ)子育て支援センターの役割につい    て。 (2) 健康づくりについて  ア 児童、生徒の健康について  (ア)傾向と課題は何か。  (イ)シックハウス症候群について、本市    の状況はどうか。  (ウ)公共施設の建設、修繕の際にシック    ハウス対策が必要と思うがどうか。  以上、よろしくお願いをいたします。 115 ◯太田 洋議長 市長。 116 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま山本議員から、子育て支援政策について、保育の充実に向けて、大和市のベビーホテル事件について教訓とすることは何かとのお尋ねでございますが、このたびの事件は、ご承知のように無認可保育施設で発生した事件で、通っていた児童の半数に及ぶ31人が県警に被害を訴えていることが報道されております。特に、子供さんを亡くされた方までおられることは大変痛ましく、絶対あってはならないことと痛感しておりますが、言葉には尽くせないものがございます。  無認可保育所は、経営主体による自主的な運営がなされており、その経営理念により、市民の保育ニーズにこたえている部分も多いと考えておりますが、当然のことながら、児童の適切な保育と安全の確保は何よりも優先されるものでなければなりません。  今後、市といたしましては、県と連携を図り、施設に対して適切な指導をするとともに、保護者が安心して利用できるよう、情報の提供、苦情相談などについても配慮してまいりたいと考えております。  次に、公立保育所ほど困難ケースの保育に取り組むべきと思うがどうかとのお尋ねでございますが、公立保育所の運営に当たりましては、明るく衛生的な環境を整え、保育に対する適切な技術や知識とともに温かい心や情熱を持った保育士の育成が必要であり、そうした施設整備や職員の研修を重ねていくことが、保護者が安心して子供を預けられる保育所につながるものと考えております。こうした点はすべての保育所に通ずるものであり、ご提案の困難ケースの保育を含め、公立保育所みずから率先して範となれるよう、引き続き努力をしてまいりたいと考えております。  次に、保育の密室化を防ぐべきと思うがどうかとのお尋ねでございますが、先ほどの大和市の事件は、事件の当事者が1人で保育に当たっていた時間帯があり、そうした場合は子供と保育者のみの密室化が指摘されておりますが、市の認可保育所においては、どんな時間帯であれ、また子供が1人の場合であっても、最低2人の保育士が保育に当たるようにしております。これは、一たん何かがあった場合は、子供を見る者と連絡等に当たる者が必要となることや、女性だけの職場が多く、防犯上の観点からも必要と考えております。こうした対応は、一方で密室化を防止することにもなっております。今回のような事件を防ぐ手段としても、密室化防止は有効と思われますので、子育て支援センターを活用しながら、保護者や保育施設からの情報収集を行い、情報公開や提供等を通じて交流の促進を図りながら、開かれた保育施設の運営となるよう努めてまいりたいと考えております。
     次に、子育て支援センターの役割についてとのお尋ねでございますが、子育て支援センターは、地域の子育て家庭や、これから子育てを始める家庭の保護者や児童に対する支援体制の充実を図るために子育て拠点施設として整備し、児童の健やかな成長や子育て家庭に対する総合的な支援活動を推進することでございます。育児不安等についての相談指導やサロンの運営は、親同士の交流により、子育ての情報や同じ育児の悩みを話せるコミュニケーションの場にもなっております。  今後におきましても、専門機関や地域との連携を図りながら、子育ての拠点施設としての役割を果たしてまいりたいと考えております。  次の児童・生徒の健康についてのご質問は、教育長の方から後ほどご答弁させていただきますが、私からは、公共施設の建設、修繕の際にシックハウス対策が必要と思うがどうかとのお尋ねに対してご答弁させていただきます。  平成10年3月、建設省を初め3省1庁から、健康への影響を提言するための設計施工ガイドラインが発表され、本市におきましては現在、公共施設建物の新築や改修時に内装材の選定及び改修方法に配慮し、快適な室内環境の確保に向けて努めているところでございます。  あとは教育長の方からご答弁させていただきます。 117 ◯太田 洋議長 教育長。 118 ◯長谷川美雪教育長 (登壇)健康づくりについて、児童・生徒の健康について、傾向と課題は何かとのお尋ねでございますが、学校におきましては、学校保健法に基づき、毎学年、健康診断を実施しております。定期の健康診断に基づく健康状態を示す指標を見てみますと、体格は、その伸び率が一時より低下しているものの、着実に向上しております。また、その疾病の傾向、異常等の現状については、疾病構造が感染症中心から慢性疾患へと変化をしております。特に小児期から生活習慣病の傾向を示す者、耳鼻科疾患を持つ児童・生徒がふえております。  また、学校環境衛生については、環境衛生検査を実施し、教室の換気、採光、照明及び保温を適切に行い清潔を保つ等、環境衛生維持に努めております。  課題といたしましては、児童・生徒が最良の環境で授業を受けることができるよう、環境基準はもとより人体に被害を及ぼす影響のある有害化学物質にも配慮してまいりたいと考えております。  次に、シックハウス症候群について、本市の状況はどうかとのお尋ねでございますが、市内の小・中学校においては、シックハウス症候群による被害状況はございませんが、今後とも児童・生徒が望ましい環境で授業が受けられるよう、健康被害を引き起こす化学物質等に対しましては注意を払ってまいりたいと考えております。  以上です。 119 ◯太田 洋議長 ここで午後1時まで休憩いたします。      午後0時03分  休憩      (徳間和男議員退席)    ──────────────      午後1時00分  開議 120 ◯太田 洋議長 再開いたします。山本議員。 121 ◯4番 山本裕子議員 それでは順番に再質問をさせていただきます。  まず、大和市のベビーホテル事件について教訓とすることは何かとの質問に、市長からは、31人が被害に遭ったこと、そして、自主的運営を行ってはいるが、市民の保育ニーズにこたえていること、そして県と連携をとって指導、また情報提供しながら苦情相談にも当たっていくとお答えがございました。  大和市の事件というのは複数の行政がかかわっておりまして、県と市の保育部、そして児童相談所、そして県警ということです。こんなにたくさんの行政機関がかかわっていながらも、どこもイニシアチブ、リーダーシップをとらなかったばかりに、相手任せになっていたことから、あれだけの事件に発展したと私はとらえております。これだけの行政機関がかかわりながらも、ああいった事件が防げなかったということで、市民は一体どこに相談しに行っていいのかということが、私は第1番に挙げられる懸念です。  私は、どこに行ったら子供の命は守られたのかという点を再度ご質問したいんですけれども、この大和の事件を教訓に、では、もしも厚木にこのような事件が起こったときには、市民はどこへ行ったらいいのでしょうか。 122 ◯高橋武男健康福祉部長 どこへ行ったらということのご質問でございますけれども、一応現在、児童福祉法上、こういった無認可施設に対する立入調査権ですとか、あるいは業務の停止ですとか閉鎖等の権限につきましては、県知事というふうな形になっておるわけです。  ただ、厚木市におきましてということであるならば、やはり身近な子育て支援センター等にご相談いただき、そういった中で、いろんな各機関との連携の中で対応を図るのが通常のケースではないかというふうに──大和市の場合、そうした中で事故が起きてしまったということに対しては非常に残念なことですけれども、一般的にはそういった中でその認識を深めていかなければならない問題だというふうに思います。      (徳間和男議員復席) 123 ◯4番 山本裕子議員 県と連携をとってというところが私は一番のネックになっているかと思っております。保育の行政を見てみますと、認可の施設は市町村が管轄をし、また、無認可の施設は県の管轄となっております。これは保育の二元化になっているわけですけれども、私はこの事件を機会に、やはり保育の二元化というよりは一元化という方にいかなければならないのではないかと思いました。こういったことは、もちろん1人の意見では変わりませんし、厚木市に私がこう質問しているわけでありますけれども、そこでも変わっていくこととは思ってはいないんですけれども、本当に市民にとっては、県と市という制度2つに分かれていることが、とてもわかりにくい制度になってございます。私は、ぜひ市の方からも県とか国の方に保育行政の一元化を訴えていただけたらと思っておりますけれども、そういったことに関しての見解はいかがでしょうか。 124 ◯高橋武男健康福祉部長 二元化ではないかというご質問でございますけれども、基本的には児童福祉法上、先ほど申し上げましたように、すべて県知事の権限となっているわけでございます。ただ、二元化といった意味では、要するに小規模以外のところでは届け出制がないといったところで、そういった意味合いがとれるのかなと思いますけれども、規制的な権限はすべて県の方にございますので、二元化ということはないと思います。 125 ◯4番 山本裕子議員 私は、本当に福祉というのは県と市の狭間があるなというのを常々感じております。それは、障害児のことに関してもそうですけれども、今回、この保育所における問題も、児童保育、児童福祉に関してでも県と市のギャップがあるんだなというのを痛感いたしました。大和のケースでは、県は県で一生懸命、県警は動き、児童相談所も動いたと思っております。また、当該の大和市についても、その県の調査があるときにはついていったりということがあったわけでございますけれども、なかなか県と市の連携というのは、私たち一般の市民から見て、すごく難しいことなんだというのが今回の事件で一番感じたことですけれども、実際行政に携わっていらっしゃる、そちらに座っていらっしゃる理事者の方からは、そういった市と県のギャップを感じることはありませんでしょうか。 126 ◯高橋武男健康福祉部長 小規模保育施設以外、基本的には市の方には何ら権限がございませんので、そういった面では、我々が指導できるところは全く及ばないのかなというふうに思います。 127 ◯4番 山本裕子議員 市長の答弁でもございましたように、県と市との連携が私は一番大切なことだととらえておりますので、届け出がないからわからない、または県の管轄だということもございますけれども、ぜひ情報収集に努めていただきますように、ここでお願いをしたいと思っております。  また、この事件を境に、無認可保育への締めつけが行われるんではないかと私は懸念いたしておりますけれども、先ほどの市長の答弁でも、市民のニーズに合った保育を行っているということがございました。本当にそのとおり、認可の保育園の足りない部分をそういった無認可の保育園が補っております。そういったことからも、締めつけるのではなく、助成の方向でというのか、届け出の方は県の管轄である、県の指導に無認可保育はなっておりますけれども、そういったところにも補助が入ることによって、補助を出すということは報告の義務も発生していくわけでございますので、なかなか県の担当のところに市が単独で補助をするというのは難しいところもあるかと思いますけれども、そういったことも考えていただければと、ちょっとここで言わせていただきます。  次なんですけれども、公立保育所ほど困難ケースの保育に取り組むべきと思うがどうかと質問をいたしました。困難ケースを含め、模範となれるように努力していくと市長がお答えいただきましたけれども、実際、一般的に見てなんですけれども、平成10年の厚生白書によって、公営の保育所は多様な保育サービスの実施率が低いと出ております。多様な保育サービスの取り組みを見てみますと、これは平成9年度のごく全国的な統計なんですけれども、障害児保育こそ公営、民営ともに実施率が両方とも2割程度あるんですが、乳児保育に関しましては、民営の実施率が61.4%に対しまして、公営は24.8%。そして延長保育についてですが、これは民営が29.9%であるのに対しまして、公営は7%にとどまっております。  厚木市においては、児童福祉課の方に聞き取りにいったときに、障害児の保育に関しては、公設の保育所は民間の2倍ぐらいは受け入れているんではなかろうかということを聞いてまいりましたけれども、障害児保育という点では、厚木は、じゃ、進んでいるなという思いはございましたけれども、そういった例えば困難ケース、夜間保育ですとか、または認可の保育園というのは5カ月の子供から預かるわけでございますけれども、例えば5カ月以前の月齢の低い乳児の預かり、いろんな社会が発展してきまして、女性の働く形態も多様化しておりますので、そういったケースにぜひ公立こそ、税金がかかっている施設だからこそ、私はしていかなければならないと思っておりますけれども、その辺についてもう1度ご答弁願いたいんですけれども、どう思われますでしょうか。      (高田浩議員退席) 128 ◯高橋武男健康福祉部長 確かに障害児保育につきましては、民間より市の公立保育所の方が多く受け入れている状況でございます。また、子ども未来計画の19年度の目標達成年度までの計画といたしましても、そういった一時保育にしても、あるいは延長保育にしても積極的に推進するといった形になっておりますので、それを目標にして、そういったニーズの多様化に努めてまいりたいと思っています。 129 ◯4番 山本裕子議員 ぜひ努めていただきたいんですけれども、保育というのは待ったなしです。今のところはそういう認可の保育園で補い切れない部分を、そういった無認可の小規模保育ですとか、またはベビーホテルといったようなところが補っているわけですけれども、こういった公設の保育を補っているという点では、私はぜひ、もうちょっとしかるべき補助が入ってもいいのではないかと考えますけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 130 ◯高橋武男健康福祉部長 現状、認可外の保育施設につきましては、小規模保育施設あるいはコミュニティクラブ等に支援しているところでございます。それ以外の施設につきましては、現状ではそういった支援といったところまでは及ばないような状況でございます。  今後につきましては、きのう釘丸議員のご質問にもお答え申し上げましたように、県の方で無認可保育施設、要するに小規模以外の施設につきましても、届け出等の規制と同時に支援といった方向も考えておりますので、市といたしましても、そういった動向を見ながら研究してまいりたいというふうに思います。 131 ◯4番 山本裕子議員 ぜひよろしくお願いいたします。  今、厚木市小規模保育施設補助金交付要綱というのが手元にございますけれども、この交付を受けている小規模保育所というのは、市内に9カ所でよろしいでしょうか。 132 ◯高橋武男健康福祉部長 そのとおりでございます。 133 ◯4番 山本裕子議員 その9カ所以外に広げていくという観点から、この補助金要綱にございます人数のところが4人から60人というふうになっていたと思うんですが、この届け出を申請するのは5月10日までになっております。この5月10日というのも1つのネックになっているかと思います。5月10日を過ぎても、その4人になった時点で申請ができれば、そこの保育所の保育環境の向上にもつながると私は思っております。  この質問は昨年、今村議員が多分取り上げたかなとも思うんですが、そのときにも、5月10日ではなく、5月10日を過ぎても4人になった時点で申請できるようにしてはいかがかという質問をいたしました。再度ここでまた質問させていただきますけれども、どう思われますでしょうか。 134 ◯高橋武男健康福祉部長 この小規模保育施設に対する補助制度につきましては、県と連動しております。市の締め切りということで5月10日ですけれども、県の方には5月31日といったことになっております。ただ、県の方の要綱も、新規の認定に当たっては県と十分な協議といった条項にもなっておりますので、届け出を受ける前に、事前に新しく市の方でそういった認定をするに当たっては、県の協議がありますので、補助金の交付といったことの性格からしても、やはり予算の範囲内という、こういった中では、年度当初に補助するしか方法はないのかと。年度の途中での補助というのはなかなか難しいのかなとは思います。 135 ◯4番 山本裕子議員 私もその点は十分認識はしているつもりなんですけれども、未来を担っていく子供のことでございます。やっぱり待機児童が多い中で頑張って保育をしているところに対して、4人になった時点でなるべくできるように、県の方にも意見を言っていただけたらと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  次の質問でございますけれども、保育の密室化を防ぐべきと思うがどうかという問いかけに対しまして、公立の認可保育所では2人保育、子供がたとえ1人でも、防犯上のことですとかというところで保育士は2人いるとのことでしたけれども、例えば、厚木市の中には保育ママ制度というのがございます。この保育ママ制度というのは自宅で乳児を預かる制度なんですけれども、今回起きた虐待というのも、保育士が1人であったとき、そして他人の目が入らなかったときに起きていることを考えれば、家庭でも、または施設でも密室というところが問題かと思われます。その保育ママ制度も、私は1人の保育ママが二、三人の子供を見るのではなくて、その保育ママも複数にして、複数人を見ていくようにしたらどうかと思いますけれども、その点についてはどうお考えでしょうか。      (高田浩議員復席) 136 ◯高橋武男健康福祉部長 この厚木市の家庭保育に関する制度でございますけれども、規則の中でも一応福祉員の資格ということが掲げてございます。市内に住所を有する25歳以上60歳未満の方ですとか、あるいはそれに類するような形で、7項目にわたってそういった資格要件があるわけでございます。そうした資格要件に適合された方を家庭保育福祉員として認定しているわけでございます。その中でも、一応家族の関係ですとかといったことの中では、やはりただ単に家庭保育福祉員1人だけの保育ということではなくて、家族全体でのかかわり合いということもこの中に読み取れる部分でございますので、ただ単に1人で保育していただいているといったことではないというふうには思います。 137 ◯4番 山本裕子議員 じゃ、現在の保育ママが今何人いて、そして何人の子供を預かっているのか、お手元でわかりますでしょうか。 138 ◯高橋武男健康福祉部長 現在8名の方を家庭保育福祉員として認定してございます。それで、預かっている子供の数でございますけれども、9月現在、15名の方を保育していただいております。最高1人当たり3人ということです。 139 ◯4番 山本裕子議員 なかなか制度を変えるということは難しいことであると私も重々承知しておりますけれども、この保育ママを推進していくのも、乳児から、生後8週間以上3歳未満の子供を保育ママ制度では預かりがきくんですけれども、この一番わからない、話せない子供の時期ですよね。そこで密室で何が起こっても不思議ではないというところで、この規則の中にも日誌のことが、保育に関する日誌を備えることとありますけれども、これに関しての提出義務はないとのことなんですが、この提出義務をつけたらいいんじゃないかと。私は、そこでもまたチェックが入ることによって、密室化は防げないにしても、人の目が入るということで、緊張感を持ってその保育に当たることもできるかと思いますけれども、その辺のところはいかがでしょうか。 140 ◯高橋武男健康福祉部長 人の目が入るといった観点からすると、やはり福祉員の方の家族の構成の中でそういった目が入るというふうには現在理解をしております。  また、保育日誌の関係でございますけれども、一応備えつけることは義務づけになっておるわけでございます。ただ、それは報告の義務はないということでございます。ただ、保護者とのやりとりにつきましては、連絡票の中でやりとりをしていると。今後につきましては、福祉員の方に余り負担にならないような形での研究はさせていただきたいというふうに思います。 141 ◯4番 山本裕子議員 この制度が始まってから、保育ママというのはふえていますでしょうか。人気があって、どんどんなり手が手を挙げるとか、そういったことはございますか。 142 ◯高橋武男健康福祉部長 ここ一、二年はふえつつある状況です。ただ、なかなかこういったPRが浸透しないせいかもしれませんけれども、まだまだこれからかなというように思います。 143 ◯4番 山本裕子議員 私はやっぱり保育ママに関しては、チェック機能と、それから自己牽制という点で不安があります。そのチェック機能、日誌を義務づけることもして、日誌をつけることはつけなさいといっても、その日誌を提出する義務はないそうなんですけれども、例えば子育て支援センターの職員が行って見てくるというのか、そういったチェックはございますか。 144 ◯高橋武男健康福祉部長 子育て支援センターの中で、最近特にかかわりを持たせているわけでございますけれども、家庭保育制度のかかわりを持たせるような形で、支援センターの職員が、定期的とはいきませんけれども、支援ですとか相談ですとか、そういった面での対応を現在しております。なおかつ、なるたけ地域に近い保育園と、そういった家庭保育福祉員との連携がとれるような形では現在行っております。 145 ◯4番 山本裕子議員 わかりました。こういった機会がなければ、そういった保育ママのチェックをしようとか、例えばそういった保育日誌はあっても義務づけがないとか、そういったところに目が入らないかと思いますけれども、今回のこの事件をきっかけにして、少しでも保育環境の向上と子供が健やかに育っていける手だてを私たち大人がつくっていかなければならないと思っております。  次に、子育て支援センターの役割についてなんですけれども、ここはいろんな相談機能も果たしているんですけれども、市長答弁にもございましたように、親同士のコミュニケーションの場にもなっているというのは、私も実際に足を運んで聞いてまいりました。今は本当に、公園デビューという言葉もございますけれども、子供の問題というよりも、母親がその集団に入っていけるかいけないかが深く問題となっております。そういったときに、子育て支援センターの果たす役割はとても大きなものがあって、この9月でちょうど開所して2年となりますけれども、その2年前と2年たった今と比べてみましても、そこの相談に訪れたりという人数がとてもふえております。  私はその子育て支援センターの職員にもお聞きしましたけれども、地域であった例えば育児相談、問題を相談したいと思っても、余りにも身近過ぎて、ドーナツ化現象というんでしょうか、その地域ではなくて、ちょっと足を伸ばした子育て支援センターのところに来て、ちょっと愚痴を言って聞いてもらって、そこで発散をしていくというようなところからも利用されているということがわかってまいりました。本当に開所当時は月平均五、六百人だったのが、今は1500ぐらいだと思いました。本当に伸びております。  ここでのことなんですけれども、そうやって本当に情報も集まってきておりますし、足を運んでいただければ皆さんよくわかっていただけると思うんですけれども、本当にいろんな情報が整理されておりまして、職員も明るく、中の方でもとてもうまく機能しているなという印象を感じますけれども、働いているお母さんは逆に行けないわけでございますよね。私は、土日もそこをあけろとは申しませんけれども、そういった相談する機能ですとか、また親同士のコミュニケーションといった点では、働いているお母さんも日中自宅にいて子育てをしているお母さんと同様に、そういった場は必要であると感じております。  働いていると日中足を運べない、子育て支援センターも土日は休みであるというところから、私はその相談機能、子育て支援センターの持っている機能を、既存の地域にぽつんぽつんぽつんとある、例えばNPOが行っている保育施設ですとか、または助成をもらってしているところの小規模保育施設ですとかに、その相談機能を委託してはどうかと思いますけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 146 ◯高橋武男健康福祉部長 この子育て支援センターの実施につきましては、一応県の知事に承認を得ているものでございます。委託する場合については、民法の第34条の規定する公益法人といったとこへ委託するような形になっているので、地域のお母さん方がやっていられる、そういったところへの委託というのはちょっと無理なのかなというふうに思います。 147 ◯4番 山本裕子議員 それでしたら、その子育て支援センターと切り離したところで、例えば土日の保育を行っているところはNPO的なところもございますので、そういったところに相談事業というか、それを考えてみてほしいなと思うんですけれども、時間がございませんので、とりあえず考えていただきたいということをここで要望だけさせていただきます。  次に行きますけれども、児童・生徒の健康について、傾向と課題は何かという質問をいたしました。体格が向上しており、また、疾病、感染症に関しては慢性疾患がふえていること、耳鼻科疾患もふえているとのお答えでございました。  8月23日にあつぎ子ども会議が行われました。私も傍聴に行ってまいりましたけれども、そこですごくギャップを感じて帰ってまいりました。私たちが子供のときには、夏休みは早寝早起きと言われておりまして、早寝早起きというのは大体朝の6時に起きて夜の8時に寝るのかなというところだったんですけれども、その子供に早寝早起き、今の子供の時間のずれというのにすごくショックを受けて帰ってきたわけでございます。自分のうちにも4人子供がおりますけれども、ご多分に漏れず時間帯がちょっとずれているのが難点なんですけれども、そういった夜型になっていることと、また、外遊びが減少して室内での遊びがふえていること。そういったこと、そういった生活スタイルの変化があるわけでございますけれども、こうした変化によってもたらされる健康上の影響というのはどのようにとらえていらっしゃいますでしょうか。 148 ◯小瀬水 洋教育総務部長 ただいまのような、いわゆる生活習慣が変わってくるということになりますと、当然その間にうちに閉じこもって、食べることが多分多くなるんじゃないかといいますと、肥満、あるいは最近多くなってきております小児の糖尿病だとか、そういうような病気の発生が多くなるということじゃないかと思います。 149 ◯4番 山本裕子議員 本当にその点に関しては親も耳が痛いところなんですけれども、本当に地域と家庭とそして学校と一丸となって、健やかな子供の成長を願いたいと私も思っておりますけれども、毎年発行されております教育要覧には、児童・生徒に対して行われている各種検査、健診の結果が出ております。ここ数年の特徴というのか、先ほど慢性疾患がふえていること、また耳鼻科疾患がふえている。この2点をお答えいただきましたけれども、特に顕著にあらわれていることというのは、その比較からは何か言えることはございますか。 150 ◯小瀬水 洋教育総務部長 ただいま挙げられましたほかに、いわゆるアレルギー疾患、特に多いのはアレルギー性鼻炎あるいはアトピー性皮膚炎というような状況も数多く出ております。 151 ◯4番 山本裕子議員 わかりました。今アレルギー疾患、鼻炎、皮膚炎などをご答弁いただきましたけれども、今回私が取り上げましたシックハウス症候群、本市での状況はどうかという点については、本市においては被害状況はないとのことでした。  でも、昨年文部省から発表されたデータによりますと、全国幼稚園児から高校生まで120 万人の健康診断をまとめましたところ、やはりぜんそく、アトピーなどが高水準でふえつつあるとのことです。シックハウス、またはシックビル、あるいはシックスクール症候群という言葉はここ数年で使われ出してまいりましたけれども、こういったアトピー性皮膚炎ですとかぜんそくの原因とも考えられております。  特に築年数が新しい建物ほどホルムアルデヒドなどの化学物質の放散量が多いということなんですが、教育要覧からざっと拾っただけなんですけれども、過去5年間、小・中学校において工事があったところをざっと拾ってみましたところ、例えば、平成10年に清水小学校では北校舎の耐震工事とともにギャラリーの床の張りかえがございました。また、平成11年、荻野中学校の体育館の改修工事ですとか、こういったことがなされておるわけですけれども、こういった工事に関しての基準というのか、先ほどのご答弁では、ガイドラインが出ていて、1つの指針になっているとのことでしたけれども、そのガイドラインというのは本当に指針、指標ですので、私もインターネット上ではそのガイドラインをとったんですけれども、そのとり方が悪かったのか、例えば合板材についての規格ですとか、そういった細かいことには触れられていなかったんですが、市では十分ガイドラインには配慮して建てられたということなんですけれども、その規格などがわかりましたら教えていただきたいんですけれども。 152 ◯小南茂孝都市部長 規格ということでございますけれども、ガイドラインは、これは10年の3月に指針が出ておりまして、私どもの方では11年度からこの工事に取り組んでおります。具体的に、いわゆる濃度指針値、建材、内装材の使用に当たっては、そういうものの少ないものを対象に行っておるわけでございまして、今の時点では、ホルムアルデヒドとかトルエン、そういうものについては、大体ホルムアルデヒドは立米当たり100 マイクログラムとか、あるいはトルエンについては260 マイクログラムとか、そういうような指針に示されたもの以下の材料を使うように、あくまでも指針でございますけれども、そういう指導を行っているということでございます。 153 ◯4番 山本裕子議員 わかりました。いずれにせよ、児童・生徒の健康を害するおそれがあるものは極力使わないでいただきたい、使用しないでいただきたいということを申し上げたかったんですけれども、時間になりましたので、終わらせていただきます。ありがとうございました。 154 ◯太田 洋議長 続きまして、和田美正議員。 155 ◯26番 和田美正議員 (登壇)通告に従いまして質問いたします。  今日、我が国の児童・生徒の1人当たりの教育費総額は、全国平均で、小学校は公立小学校88万、私立小学校95万。中学校では公立中学校が95万、私立中学校が97万との文部省の調べになっております。教育費に大差はないのに、なぜ学校教育における事件や諸問題が公立校に多いか、発生しているかということでございます。その原因の1つは、公立校には競争の原理が働いていないのではないかと考えられます。例えば私立校でいじめが原因で自殺者が出たとすれば、次年度の志願者は大幅に減少します。これでは経営が成り立たないので、必死になってよりよき教育を目指して努力しております。しかし、公立校の場合、何の経営努力もしなくても、地域の児童・生徒が来てくれるのです。  さらに、社会問題となっている不登校についても、文部省によりますと、平成12年度学校基本調査によりますと、小学校や中学校におけるいわゆる不登校の理由とする長期30日以上の欠席数が、小学校が2万6000人、中学校では10万4000人と、調査を開始して以来、平成3年以降最高となっております。一方、児童・生徒の長期欠席数自体は、小学校、中学校では減少しております。不登校の深刻さが既に示されております。  不登校の背景にはさまざまな考えがありますが、いじめは典型的でありますが、児童自身の学校に必ず行かなければいけないという意識の希薄化、家庭の問題、学校のあり方などが複雑に絡み合っております。我々地域ぐるみで全力を挙げてその対策を検討していく必要があると考えます。子供たちにとって真に必要な学校とは何かを探究しながら、具体策への確立を思い、次の質問をいたします。 (1) 教育行政について  ア 学校教育について  (ア)当市におけるいじめ、不登校生徒の    現状を把握されているのか。  (イ)今後の学校教育に対する取り組みに    ついて  (ウ)親と子のきずなを結ぶ親孝行宣言都    市の復活の検討はどうか。  次に、厚木市では、市民が主役の市政を基本に、市民と皆様とともに策定したあつぎハートプランにおいて、将来都市像「私もつくる 心輝く躍動のまち あつぎ~住んでよかったまち、住みたいまちを目指して~」その実現に向けて積極的に取り組んでおります。こうした中、日ごろから市民の皆様の声をお聞きし、市民と一体となって特色あるまちづくりを進めていくことが大切であります。  昨年11月の厚木市市民意識調査を見ますと、「厚木市がだれもが住んでみたくなるような魅力ある都市になるためには、将来どのような方向に発展したらよいと思いますか」との問いに、「居住環境、生活環境の整備された都市」これが60%と最も多く、次に「自然環境の豊かな都市」50%、「交通の利便性を生かした流通機能都市」これが37.9%、「商業レジャー都市」22.8%であります。  また、魅力があるという理由は、通勤、通学に便利だからという人、また魅力がないということはどこかということでは交通の便が悪いと両極端の判断をされることがわかり、居住都市としての厚木市の評価は引き続き「どちらとも言えない」という判断を保留する回答が多く、これは厚木市を働く場として、また学ぶ場所として考えている判断と思われます。ただし、居住都市としての判断の基準は、交通の便が大きなポイントとなっていることがわかります。したがって、交通利便性を生かした流通機能都市としての姿を望む声が多いのであります。  原始の時代より、人間は何らかのルートを使い、遠くの地域と交流をしてまいりました。自分たちの特産物を他の地域でとれるものと交換する。人間が他地域の人間と交流するようになったのは、その物々交換からであります。この交流のために大地は踏まれ、道も形づくられてまいりました。かつて山や川、沼、湖などが通行を妨げる障害物となり、その交流は大変でしたが、今では山にトンネルが掘られ、川や湖には長い橋がかけられ、私たちは古代の人間が考えてきたような深い交流を可能にしております。  ふだん何気なく使っている道ですが、この道は山でとれたものを都会へ運ぶ道となっております。また、道は観光客が移動をするルートとなっております。交流の深まりは道に対する要求をさらに高め、道があることによって私たちの生活がどのようにかかわり合っているか、いろいろと考えてみたいと思います。  次に質問いたします。 (2) 観光行政について  ア 地場産業について  (ア)地場産業の振興対策は。  (イ)農業団体と商工団体との交流の対話    はされているのか。  (ウ)厚木市の将来像はどのようか。ま    た、具体化しどのように生かされてい    くのか。
     次に、5年連続して不祥事が発生して、多くの市民から厳しい批判、不平不満の声が起こっております。さらに議員に対しても、議員は何をやっているんだ、議会はやっぱりなれ合いなのかと市民から厳しい批判が、行政のみならず議会にも寄せられております。市民の皆様が行政に対する信頼を失ったことはまことに遺憾であります。市長を初め全職員、全議員が再確認して、信頼回復に向けて全力を挙げることが求められております。そこで、市民の皆様が疑問とされる点は隠さず解決されることを思い、次の質問をいたします。 (3) 市政一般について  ア 一連の不祥事について  (ア)昨年の7月に発覚し、今年の3月ま    での経過とその把握について  (イ)その処理と対応について  (ウ)そのおくれは何か別に原因があった    のではないか。  以上、よろしくご回答をお願いいたします。 156 ◯太田 洋議長 市長。 157 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま和田議員より、観光行政を初めご質問いただきましたけれども、私の方からは観光行政のみご答弁させていただいて、後ほど教育長からご答弁させていただきますので、お願いいたします。  地場産業の振興の対策はとのお尋ねでございますが、現在、厚木市観光土産品組合において、アユの甘露煮や鮎せんべい、水産農産物加工食品などさまざまな推奨土産品を販売しております。また、平成9年には厚木商工会議所観光産業委員会において、国体の開催を契機に、市内ガラス製造企業と協力し、実用的で安価なクリスタルガラスの工芸品を製作し、厚木市観光協会の推奨観光土産品として認定し、販売しているところでございます。今後とも、地場産業の振興対策につきまして、地域経済の活性化と市内外の方々に親しまれ愛される商品の促進化に努めるため、引き続き新規開発に向けて関係諸団体等とご協力をお願いしてまいります。  次に、農業団体と商工団体の交流の対話はされているのかとのお尋ねでございますが、現在、市民などの交流の場として親しまれております市民朝市や夕焼け市、あるいは直売所などを通して対話がなされているものと認識しております。また、地場消費の拡大や地域経済の活性化にもつながっているものと考えております。今後におきましては、都市農業の一環として地場産業を促進していくためにも、地域農業団体等と十分協議をさせていただき、特産物の生産販売や観光農園の設置などを考えてまいりたいと存じます。  次に、厚木市の将来像はどうか、また具体化しどのように生かしていくのかとのお尋ねでございますが、ハートプランでは、親しみを感じる地域産業づくりに向けた個性ある観光の振興を目標にしております。こうした中で、新たな観光ポイントとして、宮ヶ瀬湖などを含めた観光ルートの設定など、広域的な視点からの施策が不可欠であります。これを踏まえ、昨年から清川村を初め厚木市、秦野市、伊勢原市、愛川町を含めた広域観光エリアとしてネットワーク化を推進しております。そしてこのエリアを首都圏のオアシスとして、また周遊型及び滞在型の観光拠点として、飯山七沢温泉郷を包括した交通アクセスや駐車場の確保など、魅力ある観光の基盤づくりに取り組んでおります。  教育関係につきましては、教育長の方からご答弁させていただきます。 158 ◯太田 洋議長 教育長。 159 ◯長谷川美雪教育長 (登壇)学校教育について、当市におけるいじめ、不登校生徒の現状を把握されているかとのお尋ねでございますが、いじめにつきましては、本年4月の調査では、昨年度、小学校21件、中学校116 件の報告を受けております。これはそれまで4年間減少傾向にあった発生件数と比べ、わずかではありますが、増加しております。  次に、不登校につきましては、同じく本年4月の調査では、昨年度30日以上不登校の小学生は62人、中学生は205 人の報告を受けております。これは平成10年度と比べ、小学生は微増、中学生は減少している人数であります。  次に、今後の学校教育に対する取り組みについてとのお尋ねでございますが、いじめや不登校問題に対して、学校においては、教師と子供との好ましい信頼関係を基盤に、日ごろの教育活動を通して、命を大切にすることや思いやりの心をはぐくむといった人間性を育てる教育を重視するとともに、学級の雰囲気も温かく、子供たちが安心して過ごせる楽しい場であるよう努めております。教育委員会といたしましても、青少年教育相談センターにおいて、心理の専門職による電話、来所相談、家庭訪問等による援助、相談指導教室や適応指導ルームでの適応指導をより一層努めているところです。さらに、平成10年度より、市内中学校13校に心の教室相談員を配置し、生徒のストレスや不安の解消に努めております。  子供の健やかな成長のためには、親子、家族がしっかりしたきずなで結ばれ、子供の心が安定していることが大切なことは申すまでもありません。今後はさらに学校が家庭や地域社会に指導方針等について理解を求めながら、家庭や地域社会と協力して、個々の子供の実態に即した取り組みを行うよう指導してまいります。  親と子のきずなを結ぶ親孝行宣言都市の復活の検討はとのお尋ねでございますが、議員ご承知のとおり、親孝行宣言都市は、昭和49年4月に、人間性、心豊かで感謝の気持ちのあふれるまちづくりを念頭に、親に対し感謝し、孝養をはぐくむためになされたものでございます。また、一昨年6月の中央教育審議会、幼児期からの心の教育の在り方についての答申では、思いやりのある子どもを育てようの中で、親が率先して祖父母を大切にする姿を示しましょうとも言っております。したがいまして、感謝の気持ちに満ちあふれた家族と心豊かな人間性の涵養は、現在におきましても大切なことであると考えており、昨年、宣言塔の修繕もいたしたところでございます。今後とも、宣言された精神を十分に尊重し、本市の教育に生かしていきたいと考えております。  次に、市政一般について、一連の不祥事について、昨年の7月に発覚して、ことしの3月までの経過とその把握についてとのお尋ねでございますが、その内容につきましては、元緑ヶ丘公民館副館長が、地区のふるさとまつりにかかる基金を、平成9年7月から平成10年5月にかけて使い込みをしたものでございます。平成11年7月に、後任の副館長が基金の通帳が不明のため本人に問いただしたところ、使い込みを認め、発覚したもので、8月12日に基金の通帳と使い込みをした基金の金額138 万3694円を持参し、返済されております。  その後、公民館におきまして、本人から使い込み理由等の事情聴取を行いましたが、記憶があいまいであったりしたため、なかなかまとめ切れなかったこと、地元独自の基金にかかわることであったため報告すべきかどうかちゅうちょしたことなどから、教育委員会が事実経過を把握したのはことし3月でございました。  次に、その処理と対応についてのお尋ねでございますが、本人の処分につきましては、使い込んだ金額を全額返済していること、深く反省しているとともに事の重大さを強く痛感し、退職をもって責任をとりたいと退職届を提出していること、地元関係者から穏便な処理の要請があったことなどから、本人の将来も考慮し、3月時点では処分の手続は行いませんでした。  しかしながら、一連の対応について適正さを欠いた反省の上に立って、さまざまな角度から検討した結果、関係する職員の処分について考査委員会に審議をお願いすることといたしました。7月18日、19日に開催された考査委員会の結果をもとに、19日の臨時教育委員会におきまして、私を初め6人の職員の懲戒処分について決定いただき、21日に発令いたしました。  なお、支払われた退職金につきましては、本人も自分のしたことの重大さを痛感し、自主的にその全額を8月2日に返還しております。  次に、そのおくれは何か別の原因があったのではないかとのお尋ねでございますが、報告のおくれた原因につきましては先ほど経過の中でご説明したとおりの内容でありまして、ほかの原因はございません。  以上でございます。 160 ◯太田 洋議長 ここで10分間休憩いたします。      午後1時52分  休憩  (石井芳隆議員、関戸順一議員退席)    ──────────────      午後2時02分  開議 161 ◯太田 洋議長 再開いたします。和田議員。 162 ◯26番 和田美正議員 それでは、再質問をさせていただく前に、学校教育に対していろいろと携わっている方々に心から感謝を申し上げたい。それから質問に移りたいと思います。  先ほど来、いじめの問題でいろいろとお話をいただきました。中学、小学校の数も言われましたけれども、このいじめ問題は大変今問題が大きいんですけれども、このいじめの発覚というか、この数字が出ているものはどういうあれで決定をされたか、その辺をひとつお願いしたい。 163 ◯小瀬水 洋教育総務部長 いじめの発覚でございますが、まず第1につきましては、学校の先生によります子供の様子、そういう様子の状況によりましてわかること。それといじめられた当事者が先生に相談、あるいは教育委員会の方にも相談が来る例もございますが、そうした当事者による報告と申しますか、そうした相談等によりまして発覚するというような状況でございます。 164 ◯26番 和田美正議員 よくわかりました。そういうふうなことで、大変いじめの問題は難しいんですけれども、いじめをする方の人は気軽にやっていると思うんですよね。受ける方は非常に大変な重苦しい関係だと思うんですよね。その辺を含めながら、それでは地域からそういう話が出たやつがありますか。 165 ◯小瀬水 洋教育総務部長 具体的には地域の方からの直接そういった例は、今のところは余り報告は受けておりません。 166 ◯26番 和田美正議員 よくわかりました。  それでは、11年度予算の中で、不登校の指導の研究費が出ております。この中には、不登校児童・生徒の自主性、主体性の育成及び人間関係の改善を図り、子供の自主性を促すためのいろいろな体験活動を実施している。こういうようなことでございますけれども、これについてちょっとご説明をお願いしたいと思う。 167 ◯小瀬水 洋教育総務部長 先ほど教育長答弁申し上げましたように、相談指導教室あるいは適応指導ルームにおきまして、そうした生徒1人1人の実情に合わせた指導を通じて、そうした子供たちの不登校に治療と申しますか、防止対策に当たっているというような状況でございます。 168 ◯26番 和田美正議員 これについては地域も大変気を使っておって、何としてでも地域でも頑張ろう、協力しようというふうな雰囲気があるんですよね。これがどうも中学、小学校から出てこない、こういうような意向がございます。そんなことで、先ほど教育長からお話がございまして、来年度はそういうものを含めて各地域から出ていただいてやろうというようなお話がございましたので、ぜひその辺をいち早く決断をしていただければ、こんなように思っております。  それから、いま1つ皆さんにお聞きしたいのは、地元の中学に行かないで、私立に行った生徒数がわかりましたら。 169 ◯小瀬水 洋教育総務部長 今厚木市全体の数といいますとちょっと細かい資料を持ち合わせてございませんので、また後ほどご報告させていただきたいと思いますが。 170 ◯26番 和田美正議員 それでは、私は学校の名前は言いませんけれども、私立の中学に行った人の親御さんに聞いたんですね。地元に中学がちゃんとあるのに、なぜ私立へ行くのか。こういうように二、三の方にお話を聞きましたら、和田さん、知らないのか、大変今はだめなんだ。地元の中学はだめなんだ、だからうちではほかへやるんだ。こういうような話を聞いたときには、私も愕然としたんですね。何で議員さんはそんなことを知らないんだ、こういうふうにおしかりを受けちゃった。そういうふうなことで、ぜひその辺も含めて、去年とことしとの割合などをよく検討して、なぜ私立へ皆さんが行ってしまうのか、この辺も十分注意をしていただきたい、このように私は思います。      (関戸順一議員復席)  それから、親と子のきずなについてお話をしたいと思うんですけれども、前に親孝行宣言都市は大変よかったというふうなことで、私も大変気を持っておるんですけれども、先ほどお話がございましたように、昨年、宣言都市の看板をちゃんとしたよ、こういうような話がございましたけれども、上荻野の愛川近くに1つあるんですよね。それを1つ、和田さん、あの看板はどうなんだと。全然知らない人が今多いんですね。なぜあれはあるんだ。こういうようなお話を聞きまして説明をしたんだけれども、大変前にはいいあれだったんだというようなことをお話を申し上げましたら、ぜひそれを復活したらどうか、こういうような話もございまして、私もそうですなということを言っておきましたけれども、今看板は厚木市で幾つあるんですか。 171 ◯難波 浩生涯学習部長 親孝行宣言都市塔でございますけれども、厚木市に3基立ってございます。1つは今申されました上荻野でございます。それから平塚と厚木の境の戸田に1基、それから愛甲に1基ということで、3基でございます。 172 ◯26番 和田美正議員 この宣言都市には、私どもぐらいの年の人は大変よかったと、こんなような感じを今受けております。ぜひ3本だけでなく、その辺を含めていま少しふやしていただいて、親孝行というものの重要性をぜひ小学校、中学の方にもお話をしていただいて、今の親御さんにも親孝行というものがどうなんだということをぜひかみしめていただきたい、このように思います。  それから、親孝行宣言都市として、ちょっと何かこれじゃまずいよという人があるかもしれない。ですから、できれば今の時期に合った名前の宣言都市にされてもいいんじゃないか。こういうような時期でございますから、親と子がきずなを持って地域発展のために尽くそう。また、いじめや不登校をなくそう。こういうようなことでぜひご協力をいただいて、1つ1つやっていただければありがたい、このように思っております。  それから次に、学校の問題でございますけれども、1つこれは私どもの地域であったことでございますけれども、これは貸し家に入った方が飯山におられて、二、三年前なんですが、荻野に引っ越された。そのときに何か移動をやっていなかった。今になってわかったんですけれども、学校でも困っておると。学校の場合は何か住所はそんなにあれでなくても入れてくれる。こういうようなことらしいんですけれども、たまたまそのうちで親御さんが病気になってしまったというふうなことで、困ったなということで、大家さんも大変心配した。そうしたら、市の方へ来たら住所不定だった。3年間も住所不定だというふうなことで、市では何にもできないよということでお断りをいただいちゃったというふうなことで、学校の方も今困っているというんですね。早く言えば浮浪児というか。うちは引っ越したんだけれども、中身が住所不定、こういうような関係でございます。その辺もひとついい知恵がありましたらぜひお願いしたい。今学校でも困っているそうでございますので、この学校へ行っている子供も何か行きにくくなったということで、不登校だと今お聞きしております。そういうふうなことをひとつ頭に置きながら、やはり教育の場からそういうものを改善していきたい。ひとつぜひその辺をお願いしたいと思います。そういうようなことでひとつお願いをしたい。  それから、先ほどお話がございました、三つ子の魂百まで、こんなことを言われますけれども、今私が一番心配しているのは、子ども会が大分方々でなくなっております。そういうふうなことで私は大分危惧をしておるんですけれども、そういうものを少し皆さんで考えていただいて、これを盛り上げてもらわなきゃいけないんじゃなかろうか、こんなふうに今感じております。それは何かというと、皆さんもご存じのように、今防災無線で夕方、夕やけ小やけの音楽がかかっております。これをぜひ朝のラジオ体操の音楽をかけていただく。そういうようなことで、ぜひ地域ぐるみで、健康のひとつのあれもあるんですから、そういうものを含めて、来年の夏休みにはぜひお願いをしたい。  ことしの夏休み、小学生がどうして行かないのかなと思ったら、そういうあれがないというんですね。昔は朝早く起きて体操をやって、健康づくりをやったんですけれども、今は全然そういうことがない。こういうようなことでございますので、ぜひその辺は頭に置いていただいて、来年の夏休みには防災無線で、あれは朝6時半ですか、NHKのラジオ体操の音楽をかけていただいて、おじいさんもお子さんも一緒にどこでもできるようなひとつ考えをしていただいたらいいのかな。こんな感じもいたしますので、ぜひその辺もひとつ頭に置いていただいてお願いをしたいと、ひとつお願いをいたしたいと思います。  それから次に、観光行政についてお話をしたいと思います。  ひとつ質問する前に、この観光行政の部長さんにお願いしたいんですけれども、私もこの前に、10年の6月だったと思うんですけれども、一般質問でこのようなことをやっております。そのときのことがちゃんと伝わっているかどうか、ちょっとお話をお願いしたい。聞いているかどうか。 173 ◯綿貫良男経済部長 10年6月の議事録を読まさせていただきました。そのときにつきましては観光行政ではなくて、都市農業につきましてお尋ねになっておられます。都市農業の中の地場産業はどうしたらよろしいかということでご質問なさって、私の方で答弁させていただいたということを承知しております。 174 ◯26番 和田美正議員 そのときに私、道の駅の話をしたんではなかろうかな、こんなふうに思うんですけれども、これについてはどうでしょうか。 175 ◯齋藤高四ハイウエー担当部長 お答えいたします。  道の駅の状況でございますが、既に10年6月のときにもコンセプトについては説明があったかと思いますが、その内容につきましては、この事業は国が、建設省が平成5年に、地域活性というか地域の交流の場を、道路管理者もドライバーの安全運転、スムーズに道路が利用できる目的をもちまして提唱をしてございます。現在、神奈川県の中では、箱根、山北町が神奈川県が設置した経過がございまして、その後の神奈川県の事業の方向性については、今のところ積極的には推進していないように思っております。  それで、厚木市におきましても主要道路の412 号線が改良されまして、非常に交通量も多くなってまいりましたけれども、当時の要望を踏まえますと412 号線にどうかというふうな提唱がございましたけれども、現在、厚木市の中で研究をしてまいりましたけれども、この運営に当たりましては、非常に地元地域の協力が必要になってくるシステムになってございますので、現在まだ庁内のプロジェクトが立ち上がっている状態ではございませんで、まだこれからも地域のご意見を踏まえながら研究をしていくという状況かなというふうに思っております。 176 ◯26番 和田美正議員 それでは、今のお話の中では、地域で盛り上がっていなきゃだめだよというふうなお話でございますけれども、これはやはりある程度、行政が旗振りをしなければ進まない事業ではなかろうかなと思うんですね。この前もお話ししたように、厚木市はほかから来るとどうも渋滞で困るよ、こういうような話をいつも聞いております。そういうようなことで、何といってもそういうようなオアシスを置いて、いらいらを治していく。こういうようなことも1つの方法ではなかろうかな、こんなように私は思っております。そういうようなことで、ぜひ地域からではなく、旗振りだけはぜひやっていただいて、それに地域がみんなしてやろう、こういうふうになってもらわないとなかなか進まないのではなかろうか。こういうように思いますので、ぜひその辺を含めて検討をしていただきたい、このように思います。  それから、先ほど話の中でルートの開発ということでお話をいただきましたけれども、このマップはあるんですか、観光マップ。 177 ◯綿貫良男経済部長 そのマップにつきましては、広域行政の中でひとつマップをつくらさせていただきまして、各構成団体に既にもうご配付させていただいております。 178 ◯26番 和田美正議員 そういうふうなことで、マップがやっぱり地域のPRの1つだと思うんですね。ルートとしてはどう行ったらいいか。やはりほかから来た人が安全にそのルートを通って、私どもの予定するところへ回ってもらう、そこへ泊まってもらうということが必要ではなかろうかと思うんですね。できればそういうようなことで、やはり1つ1つそういうものを含めながら、ルートの開拓をしなきゃいけないんではなかろうか、こんなふうに思っております。  私、ルートとしては、412 ができ上がりまして、あれを行きまして、半原から宮ヶ瀬へ入るのが一番いいのかなと。帰りには七沢、飯山へ回っていただいて、そこでゆっくりしていただく。大変いいコースじゃなかろうかな、こんなように思います。また、相模湖から来た人は、そのまま裏から入って宮ヶ瀬を見て、それから飯山温泉あるいは七沢へ行っていただくのが厚木としては一番いいんじゃなかろうか。こんなように思いますので、その辺を頭に置いていただいて、マップの作成には十分注意をしていただきたい、こんなように思っております。  また、マップについては私は見ていないんですけれども、中にいろいろと説明があろうかと思うんですけれどもね。412 では唯一の大名の山中藩もあるわけですから、そういうものをひとつPRをしながら、ぜひ開拓をしていただきたい。このように思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  私、この前の一般質問のときに、おかげさまで公所のところの看板についてはいち早くやっていただいて、また地域も大変喜んでおられます。そういうようなことで、やはり1つの看板によってむだがないように、走る方も安全で早く目的地に行くように、こういうようなことでお願いをいたしましたけれども、あれも早くつくっていただいて、心からお礼を申し上げたい。ここでお礼をいたします。  それからいま1つは、先ほど言われましたけれども、観光のお土産もいろいろとあります。昔から鮎もなか、あるいはとん漬、これが厚木の名物として売られておりましたけれども、先ほど市長が言われましたように、まだまだほかのものも今出ているよ、こんな話がございましたけれども、何かPRが足らないんじゃないかな。私もさっき聞いて、ああ、そんなにあるのかな、こんな考えもありましたけれども、ぜひ厚木市の土産でございますので、できれば市の玄関へでも置いていただいて、こういうものが市の土産なんだ、こういうようなことをひとつPRをしていただいて、とにかく地場産業の発展に寄与していただきたい、このように思います。どうかその辺もひとつよろしくお願いをしたいと思います。  次に、一連の不祥事についてご質問申し上げます。  きのうだったと思うんですけれども、ことしの3月の7日、8日に市の幹部の方へ連絡があった、こういうふうに聞いております。そういうようなことで、昨年の7月に発覚して、すぐ8月にはそのお金を返した。こういうようなことを先ほど聞きましたけれども、それからことしの3月まで7カ月もほうっておったということ。幾ら何でも、市民から見たら何やっているんだ、このように言われると思います。その中で、今度は部長も途中でかわりましたから、その辺の前の部長との引き継ぎはどうだったのか、まずそれをお聞きします。 179 ◯小瀬水 洋教育総務部長 ただいま答弁申し上げます前に、先ほど地元から他の私立中学校へ通った数でございますが、ちょっと恐縮でございますが、和田議員の地元の荻野中学校について報告させていただきたいと思いますが、いわゆる荻野中学校の中につきましては、荻野小、鳶尾小、上荻野小の3校がございますが、その3校から荻野中学へ通わずに他の私立学校へ行った生徒の数を申し上げますと、平成10年度はゼロ、それから平成11年度が8人、それからことし、平成12年度が11人、そういうような状況でございます。  それで、ただいまのご質問でございますが、今回の不祥事につきましては、私、前任者からこの4月1日に事務引き継ぎを受けたところでございますが、今回の不祥事の関係につきましては、一切そうした引き継ぎは受けておりません。 180 ◯26番 和田美正議員 よくわかりました。そういうふうなことで、大変市民から私どもの方に苦情が来ております。なぜそんなに長くほうっておくんだ、何かあるんじゃないか。こういうようなことで私も今困っておるわけでございますけれども、こういうようなことで皆さんも大変心配されていると思いますので、一般質問で皆さんに報告したいということでやったわけでございます。  それは1つ、7月14日の新聞報道についてお聞きしたいと思います。これには見出しに、市議がもみ消しをしたと、こういうような大きなのでございます。これによって大変市民から不愉快なことを言われました。大変私どもも困っておるわけでございまして、これについては中身を読みますと、知り合いから市議に相談し、市の幹部に対する不祥事隠しをもちかけたんではないか、こういうような話がここにあります。そういうようなことで、公民館についてはそういうような疑問視があります。それから、いま1つの砂利の方については、市議に言いましたら、その市議は、自分で責任をとりなさい、こう言った、こういうように書いてあります。  このように片方の市議は、おまえ、自分でやったんだから、自分でちゃんと責任をとりなさい、こう言っておるんです。片方は、とんでもない、そんなことは言っていませんよ、こういうようなことでございます。これについては私どもも大変困っております。こういうようなことで、これがそうでなかったら、やはり市としてこの報道関係に、とんでもないよと言うべきだと思うんですけれども、こういうようなことで、これは皆さんにはお答えはできないと思いますけれども、この7月から3月までの間にそういうことがあったとしたら隠さず言ってもらわないと、私は困ると思うんですね。そのときになって言われても困る。もしなければ、断固として私どもは新聞社にこれを言わなければいけない。これは皆さんに売るためにこんな大きなあれを出したのか、こう言いたい。もしなかったらですよ。あったならば、これは正直に謝らなければいけない。私ら議会を挙げてこれをやらなきゃいけない、こういうように私は思いますよ。そういうようなことで、この辺がないというならばそれで結構でございますけれども、いま1度聞きますけれども、もし特別調査会、そういうようなものをつくるとしたら、それについてちゃんと明快な答弁ができますね。 181 ◯小瀬水 洋教育総務部長 私、4月からこの部署に参りまして、そうしたことは聞いておりません。それで過去、去年の7月以降につきましても、そういうことがあったということは聞いておりません。 182 ◯26番 和田美正議員 それでは今議長も聞いておられましたので、ぜひ私ども議会を挙げて、これについてはなかったんだということならば、これは報道関係に訂正をしていただくように議長からもお願いをして、ちょっと早いですけれども、終わりたいと思います。ありがとうございました。 183 ◯太田 洋議長 続きまして、加納美奈子議員。 184 ◯6番 加納美奈子議員 (登壇)よろしくお願いいたします。  今回は、教育委員会のあり方について、自転車対策についての2点を質問いたします。  ことし7月12日、新聞各社の報道で、元緑ヶ丘公民館主査が地元の祭りの積立金を着服したことが発覚し、厚木市はこれで5年連続の不祥事となりました。この不祥事については8月10日の臨時会で説明もありましたし、私も質問させていただきましたので、ここで改めて詳しく申す必要はないと思いますが、去年に引き続き、今回も教育委員会の職員によるものでした。不祥事の原因はもちろん個人の資質によるものということでしょうが、続けて起こる以上は、それ以外の原因が何らかあったということが当然考えられると思います。  今回の不祥事が明るみに出て、私は同僚の議員と一緒に、公民館ではお金の取り扱いがどうなっているのかを聞き取りにいきました。特に公民館の主催事業の1つである公民館まつりの会計を中心にあれこれ伺いました。会計はだれが担っているのか、金融機関の口座は持っているか、その名義人はだれかなどです。14館の公民館すべて同じ事業を行っているにもかかわらず、返ってくる答えは実にさまざまで、まずそのことに驚きました。  会計の透明性という観点でこちらからいろいろ質問したわけですが、公民館の仕事というものは地域との密着が強いところなので、いろいろと難しい点があるという意見を複数いただきました。公民館というのは、性格上、地域とのかかわりが深い機関でありますが、それが単に意思の疎通の面だけでなく、事務の面でも大いにかかわりがある。つまり、事務機能が混沌としていて、整理されていない部分が多々あるのではないかと感じました。  厚木市では、公共施設としての将来の公民館のあり方について、総合的調整機能を持つ市政企画部企画政策課が主管となって、市立公民館の今後のあり方検討職員プロジェクトチームを設置し、また、市民レベルにおいてもその方向性を探る必要があるとして、市民組織による厚木市立公民館あり方検討委員会を設置しました。平成11年から委員会が開かれ、ことしの4月までに8回開かれているということです。  その第6回の委員会の会議録の中に、参考資料に公民館所管以外の各種団体事務があるが、他市ではこんなことはやっていない。厚木市は公民館がこのような団体にかかわっていることが非常に多いという内容の指摘が載っていました。私も手元に公民館職員が事務局を担っている市民団体の一覧を持っていますが、それによると、9つある市民団体の事務局を全く担っていないという公民館は皆無です。公民館によって差はありますが、おおむね4割の団体の事務局を担っています。また、会計を担っているかどうかということについても同様の結果が出ています。  公民館職員は、地方自治体の職員として、地方公務員法の適用を受けています。地方公務員法第30条では、「すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念しなければならない」とされています。さらに、第35条では、「職員は、法律又は条例に特別の定がある場合を除く外、その勤務時間及び職務上の注意力のすべてをその職責遂行のために用い、当該地方公共団体がなすべき責を有する職務にのみ従事しなければならない」として、職務に専念する義務を負わせています。全体の奉仕者として、公共の利益のために勤務しなければならない公務員が、特定の団体の書記的な仕事に携わるのは、地方公務員法の条文に照らして問題がないとは言えません。  また、社会教育団体は公の支配に属しない団体で、社会教育に関する事業を行うことを主たる目的とするものなので、その団体の事務を一部であれ処理することは、社会教育法第10条で規定する社会教育関係団体の性格を侵すことにもなりかねないとも言えます。  さらに、同第12条で規定する国及び地方公共団体は、社会教育団体に対し、いかなる方法によっても、不当に統制的支配を及ぼし、またはその事業に干渉を加えてはならないという条文に抵触する危惧もあると思います。しかし一方で、同第22条第6号で、各種の団体、機関などの連絡を図ることを公民館の大切な事業と位置づけています。  以上のことから、地域とのかかわりを図るということは事務局を担うことではなく、地域で活躍し、また地域に貢献している各種市民団体の技術的あるいは運営上の指導をしていきながら、その自主性を尊重し、育成することではないでしょうか。  公民館に対して聞き取りを行ったとき、公民館まつりという祭りに対する内容であったこともあり、お祝い金の話が出てきました。ご芳志という名目で会計報告に計上しているという答えが多い中、浄財として取り扱い、会計報告にも載せていないというところも1館ありました。  お祝い金といえば、同じ教育委員会のもとにある小・中学校での運動会のことが頭に浮かんできました。公的な行事でお祝い金を受け取るのはどういうことなのか、今回のことをきっかけにそこをただしたいと思い、市内小・中学校でのお祝い金の受け取りについての実態を学校教育課に調べてもらいました。運動会のお祝い金について調査のできたのは、全36校中32校でした。小学校では23校中14校が受け取り、受け取らなかったのは7校。中学校では13校中10校が受け取り、受け取らなかったのは1校のみということです。差し出されたお祝い金を拒むのはなかなか難しいという説明を受けましたが、相手の好意のみを受け取ってお金は辞退するということはできないことではありません。案内状をいただいたから、手ぶらで行くわけにはいかないという話も実際聞いております。運動会という児童の練習の成果を披露する教育の場でお祝い金の受け取りがあるのは好ましくありません。  ある小学校では、ことしの春から中止になったということですけれども、PTAの役員がお金を出し合って、お祝い金を出してきたそうです。公的な行事である以上、予算内の公金で行事を行えばいいわけです。学校現場においては、例えば小学校で飼っている小動物のえさ代が足りないからと、PTA会費を出したという話も聞いています。PTA会費が児童の情操教育のために有効に活用されるのは大いに好ましいことと考えますが、予算化されていないところで、足りないからという理由でお金が動くのはどうでしょうか。PTAは、社会教育法第10条による公の支配に属しない団体として自主的に組織、運営されています。お金が足りないのであれば、教育委員会に申し出るのが本来の筋であると思いますが、いかがでしょうか。  ある団体あるいは組織の民主主義度は、その経理を見ればわかると言われます。お金に対するルーズさは、すべてにおける腐敗や癒着の根源となります。それだけに、お金の取り扱いについては非常に神経を使わなければなりません。子供たちに事の善悪や正義を教える場にあっては、なおさらではないでしょうか。教育というものに携わる機関での会計の透明性、公開性を切に望み、以下の質問をいたします。 (1) 教育委員会のあり方について  ア 公民館の主催事業について  (ア)公民館まつりの会計について  (イ)公民館の関連事業について  イ 学校教育について  (ア)学校現場での祝い金の取り扱いにつ
       いて  (イ)PTAの教育振興費について  次に、自転車対策についてですが、昨年9月議会で、私は生活者の立場に立った道路行政について質問いたしました。そのとき、サイクルアンドバスライドというシステムの導入を図っており、鳶尾と妻田薬師のところを候補地として、これから用地の交渉に当たるという内容の答弁をいただきました。そして実際、平成12年度の新規事業、都市交通整備対策推進事業費として、鉄道網整備調査委託費などとともにサイクルアンドバスライド駐輪場整備工事という名目で予算がつきました。ぜひ積極的に事業を進めていただきたいと思います。  自転車の利用者はさまざまですが、朝の通勤、通学の時間帯は特に高校生の利用が目につきます。車道を走ると危ないし、歩道を走れば歩行者の邪魔になる。車道と歩道が分かれていないところではなおさらです。大事には至らない接触事故など、通学時の自転車事故は日常的に起こっていると高校生の子供を持つ複数の母親から聞いております。  6月の議会では、柴田議員が交通行政について一般質問され、第4次道路整備5カ年計画について触れました。そのときの答弁に自転車歩行者道の整備のことも出ましたが、特に高校生の安全な自転車通学対策のためにも、急務の課題として取り組んでいただきたいと思います。  交通網については、交通渋滞や大気汚染の深刻化、また、地域住民の利便性を図る点などから、全国各地の自治体でさまざまな社会実験が進められています。例えば、東京都武蔵野市のコミュニティバス運行の成功例は、同じような問題を抱えるバス会社や行政にとって大きな刺激となり、似たような試みが行われています。厚木市も地理的、地域的特徴に加え、また、そこに住む市民の特徴に柔軟に対応できる施策を、市民の知恵を積極的に取り入れながら進めていってほしいと望み、以下の質問をいたします。 (2) 自転車対策について  ア この1年の市の取り組みについて  (ア)成果は何か。  (イ)今後の課題点は何か。  以上の質問についてご答弁をよろしくお願いいたします。 185 ◯太田 洋議長 市長。 186 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま加納議員から、自転車対策について、この1年の市の取り組み、成果は何かとのお尋ねでございますが、ことしの2月に中町2丁目自転車等駐車場を設置し、新たに280 台を確保するとともに、自転車駐車場への利用促進に努めてまいりました。また、交通渋滞の解消を目的として、妻田薬師バス停付近にサイクルアンドバスライドのための自転車駐車場を整備すべく、現在準備を進めているところでございます。さらに、本厚木駅周辺におきましては、自治会や商店街などの関係者のご協力もいただきながら、放置自転車の移動や立哨指導を行うなど、その成果は上がっているものと判断いたしております。  次に、今後の課題は何かとのお尋ねでございますが、現在本厚木駅周辺には、市営、民営を合わせて10カ所の自転車等の駐車施設があり、約4200台分が確保されておりますが、放置自転車の状態を見てみますと、まだまだ不足しているのが実情でございます。したがいまして、駅周辺に市民の方に利用しやすい自転車駐車場を確保することや、公共交通機関への利用を促進するために郊外のバス停付近に自転車駐車場を設け、サイクルアンドバスライドの導入を図ることが今後の課題と考えております。  教育委員会のあり方等につきましては、教育長の方からご答弁させていただきます。 187 ◯太田 洋議長 教育長。 188 ◯長谷川美雪教育長 (登壇)公民館まつりの会計についてとのお尋ねでございますが、ご承知のとおり、この祭りは各公民館の関係団体、サークル等が1年間の活動、学習の成果を発表する一大イベントでございます。実施に当たりましては、各公民館とも実行委員会を組織して、市からの委託料を初め各種交付金等を主な収入源に、公民館まつり事業費として予算化し、会計処理をしているところでございます。  次に、公民館の関連事業についてとのお尋ねでございますが、各公民館では、各種学級、講座等の主催事業のほかに、他の社会教育団体との相互連携事業を積極的に推進することにより、市民の学習要求の高度化、多様化にこたえているところでございます。また、各地区におきましては、地元自治会等が主催する夏祭り等の催し物が年間を通じて開催されておりますので、今後とも公民館事業の役割を十分踏まえた中で、積極的に支援してまいる所存でございます。  次に、学校現場での祝い金の取り扱いについてとのお尋ねでございますが、教育委員会では各学校に対して、学校行事における祝い金については受け取らないよう指導してまいりました。しかしながら、一部徹底されていない部分があることから、先月末に開催された小・中校長会議で祝い金を受け取らないよう徹底を図ったところでございます。  次に、PTAの教育振興費についてとのお尋ねでございますが、学校単位のPTA予算の中には、PTA総会で承認を得られた学校の教育振興に資するための費用があります。この費用につきまして、PTAは児童・生徒のために予算の内容を精査し、計画的に支出しております。また、収支決算につきましては、会計監査及び総会での承認、保護者、会員への報告がなされている現状でございます。  以上です。      (石井芳隆議員復席) 189 ◯6番 加納美奈子議員 では再質問させていただきます。  まず、公民館まつりについてですけれども、公民館まつりは公民館の主催事業ということで、市から委託金が各館に一律13万1220円支払われていますけれども、これは公的な行事というふうにとらえてよろしいでしょうか。 190 ◯難波 浩生涯学習部長 結構でございます。 191 ◯6番 加納美奈子議員 それでは、市の公的な行事ということで、公民館まつりを行う意義を改めて質問したいと思います。 192 ◯難波 浩生涯学習部長 公民館まつりにつきましては、先ほど教育長の方から答弁を申し上げましたとおり、公民館に関係をします各団体サークル等が、それぞれ1年間活動、学習をしました成果を発表する。その発表をすることによって、地域の住民、市民の方々に供覧するというか、見ていただきながら、その活動成果とともに交流を深めて、地域のコミュニティづくりにつなげていくということが主たる目的でございます。 193 ◯6番 加納美奈子議員 それぞれの団体の1年間の成果を発表する場であるけれども、それはそれぞれの団体が任意に行うというのではなくて、あくまでも公民館がそれを取り持つというか、その場を提供するだけでなく、行うということでされているということですけれども、公的な行事ということで、その公民館まつりが終わるたびに、例えば来場人数の概算であるとか、好評だった催しあるいは展示は今年度はどういうものか、特記するに値するものはあるかなど、そういう報告というのは毎年されているのでしょうか。 194 ◯難波 浩生涯学習部長 公民館まつりの公民館まつりとしての部分と、議員ご案内のとおり、公民館まつりにつきましては実行委員会を設けまして、それぞれの関係者によりまして、公民館まつりを通してのいろんなイベント等を計画されまして、その中で、公民館まつりに併設するような形で──というのは、年1回の地域または公民館の最大のイベントでございますので、地元の市民の方々の関心も高く、毎年多くの方々が参加、来場されます。そういうことで、この機会をとらえまして、関係各団体がかかわる事業活動もあわせて開催をされています。その中での公民館活動でございますので、実行委員会を通しましての反省会、また、公民館まつり自身の事業につきましては、事業報告等が担当課の方にまいります。その中での事業内容のチェックは担当課の方でしてございます。 195 ◯6番 加納美奈子議員 昨今いろいろ市民団体というのは力をつけておりまして、日本だけでなく世界的にもNGOやNPOなど市民の力というのがいろいろな場で発揮されているところですけれども、今おっしゃった内容から聞きましても、公民館まつりというのは、必ずしも公的な行事じゃなくても、その地域地域の市民団体、いろいろな団体があると思いますけれども、その市民がみずから企画して運営する、そういう任意的な行事に移行していってもいいんじゃないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 196 ◯難波 浩生涯学習部長 従来までの公民館につきましては、それぞれの地域の独自性というか、実行委員会を含めまして、それに関係をします自治会や文化振興会、それぞれ青少年の健全育成会等々の団体で実行委員会が構成されていますので、その中でその年度の事業計画が企画されて実行されていますので、それだけその実行委員会を形成されています、その中での計画に対して、公民館まつりだけ別にやるということは非常に不合理というか、より充実した公民館まつりとしてはいかがなものかなというようなことを含めた判断のもとで実行委員会組織でやっているのが実情でございます。 197 ◯6番 加納美奈子議員 実行委員会形式でいいと思うんですけれども、それぞれの市民団体の自主性や発展を推奨するのであれば、必ずしも市が手をかさなくても、それぞれの自治力に任せていいんじゃないかと思いますので、ぜひそういう意味での自主性を尊重する公民館まつりになればいいなと思っております。  それから、今回、公民館まつりのいわゆる収支決算書というものを資料請求として出していただいたんですけれども、14館全部の収支決算書があるんですけれども、大変興味深く見させていただきました。本当にさまざまな提出の仕方で、統一された仕様じゃないんですね。それぞれによっては、例えば予算額が載っているところもあれば、全く予算が載っていないところもあるし、本当にさまざまなんですけれども、今までこのような収支決算書というものの提出を促したことはないんでしょうか。実際に今までにこのような提出はなかったんでしょうか。 198 ◯難波 浩生涯学習部長 公民館まつりの収支決算書でございますけれども、これは毎年、公民館まつり事業にかかわる報告書は参っております。公民館まつりの全体の収支決算については、特に担当課の方での要求はしてございません。 199 ◯6番 加納美奈子議員 市が委託費を出して、市の公的な行事であるということなので、そして当然お金が介在してあるので、普通でいうと、このような収支決算書というのは提出するのが常識的ではないかなと思うんですけれども、じゃ、今回初めてこのような形で提出されたということでよろしいんですね。  それで、これで見て、ちょっと思ったんですけれども、普通、収支決算書とかこのようなものを出すときは、予算に対して執行額とか、増減を見たりして、来年度に生かすようになっていると思うんですけれども、予算が載っていないということは、公民館によっては全く予算を立てずに公民館まつりを運営してきたということなんでしょうか。 200 ◯難波 浩生涯学習部長 公民館まつりの計画の中で予算を立てずにというのは、私も決算書を持ってございますけれども、それぞれ予算を立てて、それぞれ支出がなされて、収支決算がされているということでございますので、そういうふうに認識をしておりますけれども。 201 ◯太田 洋議長 ここで10分間休憩いたします。      午後2時52分  休憩    (奈良握議員、高田浩議員、    関戸順一議員退席)    ──────────────      午後3時02分  開議 202 ◯太田 洋議長 再開いたします。加納議員。 203 ◯6番 加納美奈子議員 今、少し食い違っていたようなんですけれども、私が申していましたのは、資料請求でつくっていただきました、ちなみに第28回の公民館まつりの収支決算書でした。それによると、本当に地域性というか、世間一般にある収支決算書のようにとても明快な内容から、本当に大ざっぱなところまでさまざまで、見ていていろいろおもしろいといえばおもしろいんですけれども、比較しようにもすごくしづらいというところがありました。この公民館まつりが公的な行事であって、市が各公民館に委託費を払っている行事である以上は、やはり私はお金が介在してあるので、きちんと収支決算書というのはつくって、それを市に報告するのが普通じゃないかと思っています。逆に今まで何もなかったというのがちょっと不思議なんですけれども。  その収支決算書をいろいろ見比べまして、委託金は一律14館同じなんですけれども、その公民館まつりに要する予算の収入額というところは、少ないところは37万円ぐらいからなんですが、多いところは90万を超えています。公民館の規模はいろいろですし、それぞれが抱えている人口というのもさまざまなので、むしろ予算額に幅があるのが当然だと思います。そういう意味では、公的な行事であれば、むしろその委託金に差をつけてもいいのではないかと思っています。   (奈良握議員、関戸順一議員復席)  実際、収入の内容を見ても、当然公民館まつりの委託料だけでは賄えないわけでして、文化振興会の交付金や青少年健全育成会、いろいろな団体からお金が出ているわけなんですけれども、それらのお金ももとを正せば税金なわけですので、公的な行事として公民館まつりを行うのであれば、あそこからちょろちょろ、ここからちょろちょろと、結局6つ7つの団体から、名目は違うけれども同じ税金が出ているわけです。収支の決算も、きっちり1円単位まで、合わないのが普通なんですけれども、ほとんどのところがぴったり合っていて、繰り越しのところもあるんですけれども、見ていると、そういうどうやって合わせるかというのはそれぞれの事業費とか交付金のところから予算というか、出してもらうのを1円単位で出してもらったりとか、そういうふうにつじつま合わせをしているところもあります。  透明化を図って、公開性に耐え得る収支決算書をつくるためにも、また、決算書をつくるための会計ではないので、そうやって開かれた行事であるためにも、むしろ公民館まつりの委託費というのに使われる予算というのを一本化して委託したらどうでしょうか。 204 ◯難波 浩生涯学習部長 先ほどもご説明申し上げましたとおり、各公民館の実行委員会が、それぞれの地域性というか各団体の要望、計画等に基づきまして計画を立てられますので、若干予算的な大小、多い少ないもあるかと存じます。また、予算だけを集めて云々ということでございますけれども、当然、それぞれの団体からの予算を入れるということは、その公民館まつりの中で、例えば明るい選挙推進運動とか、青少年の健全育成の活動をその中に盛り込んで、多くの方々が来られるところでより啓発を図るとかというようなことも含めて、それぞれの地域で計画を立てていますので、その辺はこちらから行政がこうやれ、ああやれというのもいかがなものかということで、自主性を尊重しております。  ただ、今ご指摘の収支決算書の書式が各地区によって違いますので、その辺につきましては公民館の方に統一した形で、よりわかりやすい決算書という形での徹底はできるかと存じますけれども、問題は内容であり、また、その成果であるというふうに考えておりますので、よりよい形での公民館まつりが充実発展できますよう、本課としましても全力を挙げて支援をしてまいりたいと存じます。      (高田浩議員復席) 205 ◯6番 加納美奈子議員 各団体の自主性を尊重するという今お話がありましたけれども、先ほどからいろいろ言っていると、尊重したり尊重しないでじゃないけれども、自主性に任すけれども公的な行事でやっていきたいとかいろいろあって、公民館まつり1つをとっても本当にごちゃごちゃして、私も何を提案すれば一番わかりやすいのかというのまで混乱してしまうんですけれども、収入に関して1ついいますと、大体の公民館はいろいろな団体から事業費などが出ているんですけれども、あるところでは全くそれがないんですね。委託料以外は、ラムネの売り上げとか何とかはあるんですけれども、そういう団体からは全く出ていないところもあるので、やはり市の行事として、14館すべて同じ行事としてやるのであれば、その予算、どういうところからお金を集めて祭りをやるのか、収支あわせてもうちょっと整理していただきたいと思います。  ご芳志というものも計上されていまして、1館だけされていないところはあるんですけれども、そこは聞き取りに行ったときに、浄財として受け取っているので会計には載せていないとおっしゃっていましたので、そういう理由で、ご芳志ということで寄附金は載っていないと思うんですけれども、公的な行事であるにもかかわらず、やはりそのご芳志に頼らざるを得ない会計というのは健全とは言えないと思います。  このご芳志、いわゆるお祝い金なんですけれども、やはり13万1220円では到底この公民館まつりはやれないので、このいわゆるご芳志をはっきり言うと当てにしているというところが多くありました。当てにしなくてもいいような予算立てができるような仕組みにぜひしていただきたいと思います。  ちなみに、いただいた資料をいろいろ見ていまして、支出のところにいわゆる賄い費というものがありまして、食事代なんですが、それがどれぐらい全体の予算、支出の中で占めるのか計算してみました。一番少ないところでは、全体に占める賄い費の割合が11%のところもあったんですけれども、39.9%、38.7%とすべての支出のうち約4割を賄い費で占めているところもあります。当然、お祭りでありますし、いろいろ飲み食いというか、手伝ってくださった方にお弁当を出したりとか、そういうことはついて回るものだと思いますけれども、多いところでは90万もかかるような、公民館まつりのうちの半分近くをいわゆる賄い費が占めているというのは、健全な会計の内容ではないと思います。  この第28回、1回限りの収支報告を見させていただいた中でもいろいろなことがわかって、大いに改善すべきところは本当にいろいろなところであると思います。ですから、今まで全くこういうのが報告されずに、各公民館──悪いところばかりではなくて、例えばお金の予算のところでどういう工夫をしているか、支出のところでどんな知恵を絞って、それぞれの公民館がやっているかなども今まで検討されていなかったのではないと思いますけれども、お金についてですので、その透明性あるいは公開性を図る上で、これからぜひいろいろと検討していただきたいと思います。  ちなみに、この収支報告の仕様がまったくばらばらで、本当に、はっきり言って見づらかったので、これだけでもまずは統一させていただいて、今後の公民館まつりの健全な運営に寄与していただきたいと思います。  最後に、ご芳志についてなんですけれども、やはり今後もこのご芳志を当てにした公民館まつりということになるんでしょうか。 206 ◯難波 浩生涯学習部長 ご芳志を当てにした公民館まつりというのは、ちょっと私は納得できないんですけれども、たまたま地元の志のある方々からご芳志をちょうだいしたということでありまして、それぞれの公民館まつりの委託料は少のうございますけれども、地域の方々の関係者のご努力で大変盛り上がった地域も──また、公民館の最大のイベントでございますので、今ご指摘のことにつきましても十分公民館の方に伝えまして、ご芳志につきましてもより有効にというか、対応についても有効に対応するように伝えたいと思います。 207 ◯6番 加納美奈子議員 いろいろ質問があって、公民館まつりのことだけで時間を使うのがちょっとあれなんですけれども、もうちょっと。あるところでは、予算が46万のうちご芳志というのが14万6000円で、3分の1がご芳志なんですね。やはり予算が何十万もかかる中で、委託金が13万で到底足りないというのはどこの公民館も明らかで、それは私が言うまでもなく、担当の方も当然わかっていただいていると思うんですね。だから、ご芳志を当てにしない、祝い金を当てにした運営じゃないというんであれば、私はむしろ委託金を上げて、これをまた厚木市の公的な行事としてこれからもやっていくのであれば、やはり市民のそういうご好意を当てにしなくてもいいような予算立てが必要ではないかと思います。  ちなみに、その収支の中には反省会のいわゆる飲み食いというか、その食料費も入っているんですけれども、食料費も、当然必要な食料費から、本来は自腹でやってもらいたい食料費までさまざまあると思うんですけれども、やはりこの収支決算書を見るとそこら辺もきちんと整理されていなくて、混沌としています。ぜひもう1回、この収支決算報告をよく見ていただいて、今後に生かしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  関連事業のところなんですけれども、今回の緑ヶ丘の不祥事のときに、通帳の口座を持っている持っていないということも問題になりました。実際、館長名義の口座をどれぐらい持っているのかということも調べていただきましたけれども、幾つも持っています。先ほど答弁でも言いましたけれども、いろいろある団体は、本来は自立した団体であって、その事務局も当然ですけれども、それにかかわる通帳を公民館が持っているというのは本当はおかしいことだと考えます。  自主性を尊重するのであれば、当然会計はもちろん事務も任せていいわけでありまして、それぞれの団体が公民館を頼っているとか、なかなか通帳を持ちたがらないという意見はたくさん、それぞれの公民館の方から聞きましたけれども、できることとできないことというのは、情の部分ではなくて、はっきり言って何ら問題はないと思います。地域とのコミュニケーションを図るというのも、通帳を持ってくれと言われたから断れないで持つというのが本来のコミュニケーションのあり方ではなくて、お金に関してはそれぞれがちゃんと持ってほしいということを言って、その上でいろいろ指導していくのが本来のあり方ではないでしょうか。  ちなみに、同じような任意団体である子ども会については、それぞれの子ども会の代表が通帳を持っていますし、名義も毎年会長がかわるたびに郵便局なりに行って、名義変更もしております。通帳が持てないというのであれば、その団体自体がそれだけの自主性を保てないということであって、その団体の存在自体も、子供の集まりじゃないんだから、おかしいのではないかと思います。  ぜひ事務局もそれぞれの団体に任せて、公民館を利用するのは大いに結構だし、公民館の例えばコピー機を使うのも大いに結構だけれども、その団体の印刷までを本来の公民館の職員がすることではないと思います。公民館の職員は公民館の仕事がありますし、まして副館長に至っては、市民センターとしての仕事も兼務して大変多忙と聞いていますので、ぜひそこのところの事務局、それにあわせて会計の担当もごちゃごちゃごちゃごちゃなっているようですので、今回のことをきっかけに、すっきり改善してもらいたいと思うんですけれども、それについて具体的に何年度中に整理を終わりたいとか、何年度中に見直しを終わらせたいというような具体的な計画はありますでしょうか。 208 ◯難波 浩生涯学習部長 公民館が持っています事務局、これは会計だけとか、それから事務局というようなことで、若干公民館によってばらつきがございますけれども、基本的には、議員ご指摘のように、各団体の事務局につきましては各団体で持ってもらうというのは基本でございまして、たまたまこういうふうな形での対応がなされていますけれども、今後につきましては、できるだけ公民館から離した形での事務局対応ということを指示してまいりたいと存じますけれども、各公民館によっていろいろ事情がございますので、いつまでということはここでは申し上げられませんけれども、できるだけ速やかに、当然のことながら団体等と話し合いをしていただいて、納得の上で対応していくような形をとりたいと存じます。 209 ◯6番 加納美奈子議員 公民館は地域とのかかわりがあるので、地域特性があるので、なかなかいろいろなことを切り離しにくいとかいうのは実際聞いていますけれども、先ほどの登壇でも言いましたけれども、それぞれ法律によって、それぞれの仕事の範囲なども決められておりますので、ぜひそれに抵触しないためにも、きちんと整理するべきところはしてほしいと思います。子供の団体じゃありません。大人のそれぞれの自立した団体でありますし、市も行政、公的な機関、公民館も公的な機関でありますので、整理すべきものを整理してコミュニケーションが損なわれることは絶対あり得ないと思います。ぜひ公民館側が率先して、きちんとそこら辺を整理していただきたいと思います。きょう明日では無理と思いますけれども、1年間2年間では十分整理はできると思いますので、ぜひ、いつまでにという具体的な目標値を立てていただいて、整理していただきたいと思います。  次に、学校のところなんですけれども、祝い金について、やはり同じ教育のところで、実際に運動会などではお祝い金というものの受け渡しがあるということで、最初伺ったときは、しちゃいけないことだからないというお返事でしたけれども、改めて調べていただきましたら、やはり受け取っているところがありました。その数字については登壇で述べさせていただいたとおりなんですけれども、それで、8月30日に小・中学校の校長会で、重ねて運動会などの公的な行事では祝い金を受け取らないようにというふうに話をしたということなんですけれども、ちょうど9月、10月、中学は春にやったところが多いと思うんですけれども、小学校は主にこの9月、10月に運動会があります。実際、学校の総務課がそのようなお話を校長会でして、今年度どうだったかということを調査していただきたいなと思っているんですけれども、それをお願いできますでしょうか。 210 ◯小瀬水 洋教育総務部長 これは余り積極的ということじゃございませんが、一応調査してみたいと思います。 211 ◯6番 加納美奈子議員 ちょうど時期的に運動会シーズンということで、すごく調査もしやすいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  実際、やっぱり出したくないんだけれども、行く手前上、持っていかなければいけないとか、今までずっとPTAの役員が出してきたから、個人的には出したくないけれども出さざるを得ないといって出された方々も多くいらっしゃいます。教育の場というところで、ぜひそこは徹底していただきたいと思います。  それと、今回は運動会についての祝い金の受け取り状況を調べてもらったんですけれども、同じような、何かとそういうお祝いがつきものの入学式、卒業式についても調査を改めてしていただきたいんですけれども、それもお願いできますでしょうか。 212 ◯小瀬水 洋教育総務部長 私が聞いている段階では、入学式、卒業式等にはそうした例がないというふうに聞いております。 213 ◯6番 加納美奈子議員 今回運動会のことを聞いたときも、最初は、受け取っちゃいけないということだから受け取っていないんだというお返事をいただきましたけれども、実際調べていただいたところ、確かに受け取ったところの方が断然多いという結果が出ています。調査してみて、やっぱりどこも受け取っていなかったというのであれば、それはそれでとてもいい結果になると思いますので、ぜひ入学式、卒業式においても、今回いただいた、こういうようなものを提出していただきたいと思います。  それと使い道は、ちなみに運動会については児童・生徒の教育活動に役立てられているという抽象的なことで載っているんですけれども、これもどのように役立てたかというものを具体的に教えていただきたいんですけれども、今の入学式と卒業式の場合もそこを具体的に挙げていただきたいんですが、今回の運動会のこの調査書の使い道のところも改めて具体的に使い道を教えていただきたいんですけれども、それもよろしいでしょうか。 214 ◯小瀬水 洋教育総務部長 使い道につきましては、一応運動会の際の、いわゆる招待者と申しますか、お呼びされた方々が何かの種目に出場するとか、あるいは全員になるかもわかりませんが、その方たちのための記念品、ノート類。あるいは各学級ごとになるかもわかりませんが、学級ごとの応援団が組織されまして、応援の旗をつくる際に使用しているというような状況でございます。 215 ◯6番 加納美奈子議員 後で、日数がかかっても構いませんので、改めてそれぞれの小学校に、そこの具体的な内容を調べて、報告していただきたいと思います。運動会当日の来賓の方のお弁当代などは食料費として計上しているというふうにもちゃんと聞いておりますので、ぜひお祝い金の使い方が今までどのようにされてきたか、今後は受け取らない方向で指導を徹底するというので、ことし限りの内容になると思いますけれども、ぜひそこのところをよろしくお願いいたします。  あと、自転車のところなんですけれども、あらたなかけはしプロジェクトというところで、自転車歩行者専用道路の一応実施年度として、12年度も一部入っていますけれども、13年度、14年度と載っておりますけれども、これは具体的に進める方向で、来年度予算なんかにも計上される方向で計画されているんでしょうか。 216 ◯足立原 將市政企画部長 大変恐縮でございますけれども、新しい歩道等の整備でございますでしょうか。 217 ◯太田 洋議長 加納議員、もう時間がないので、まとめてください。 218 ◯6番 加納美奈子議員 ページ数では5ページで載っております。後で教えていただきたいと思います。  自転車道路については、登壇で言いましたように、特に高校生の通学では高校生が大変困難な思いをして毎日通っているようですので、ぜひ予算化のときにも積極的に自転車対策を取り入れていただきたいと思います。  どうもありがとうございました。 219 ◯太田 洋議長 続きまして、小林常良議員。 220 ◯18番 小林常良議員 (登壇)事情によりまして1年間登壇の機会がございませんでした。きょうは感謝をしながら質問をさせていただければ、こんなふうに思います。  厚木市の年間予算約1000億が組まれておりますけれども、この行政事務がどんな流れで行われているのかということを再認識しながら、議論を深めたいと思います。  行政の事務活動は、法令、条例、規則に従って行われているわけで、それは適法性の中で進み、適法か違法かの一線で進められております。しかし、現実においては、行政機関の活動は広範囲にわたり、その内容も深いものとなって、社会の変化にも敏速に対応しなければならないと思います。そのために、事態に柔軟に対応するために、必ずしも個別の法律や政令、省令、条例、規則に基づくことなく、行政が相手側──市民ということになると思いますが──に対して指導、助言、勧告等の手段により行政目的を実現するための表現として、行政誘導、行政指導があります。  行政指導、行政誘導は、新しい行政需要に対し、法令の行き届かない不備な部分を補いながら、臨機応変に対応するところにその存在意義があると思います。言いかえますと、行政にとって独善的で便宜的な受ける側の自由が侵される行政指導であってはならないと思います。行政側の願望としてのあらわれではなくて、ある意味では公権力の行使とも行政指導は言えるのではないかと思います。それだけに、行政指導のあり方、行使は十分な留意が必要でございます。  今回、当面する厚木市の課題の中で、4つの事業についておさらいをしながら、公共事業とは本当の意味でだれのためにあるのか、だれのために公共事業が行われるのかという議論をしてみたいと思います。  質問をまとめたいと思います。 (1) 社会づくりの公共事業のあり方について  ア 公共事業の執行に当たって行政は、市   民要望と合意形成をどう考えているか。  (ア)相模川右岸堤防道路計画(相川地    区)の住民との合意形成は進んでいる    のか。  (イ)さがみ縦貫道路計画に伴う住民要望    は満足されたのか。  (ウ)食肉センター建設計画に当たって行
       政がすべき態度、具体的な対応策、こ    れは何かということです。  (エ)県立厚木病院のその後の経過と見通    しはどうかということです。  続きまして、特例市について質問をさせていただきます。  この特例市制度に至る経過といたしましては、第4次の地方分権推進委員会が平成9年10月9日に、20万以上の人口を持つ市に対して、国への申し出に基づいて指定した制度でございます。その後、平成10年5月29日の閣議決定をした後、平成11年7月8日、地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律が成立し、ことしの4月より特例市制度が創設をされました。  全国の市の数は671 市でございます。そのうちこの特例市に該当する人口20万以上の市は全国で59市、全体の9%と言われております。神奈川県においては、本市を含め相模原、藤沢、平塚、茅ヶ崎、大和、小田原の7市でございます。厚木市ではことしの4月に人事の配置もされて、特例市に対する準備が進んでいるように聞いております。ことし2月の関戸議員の質問の議論の中でも大変手厳しいご指摘もございました。大変私も納得をしながら聞かせていただいたわけでございますけれども、もう1度、その後、半年たって、あと2年後の2002年には特例市を目指すという1つの方向が出ておりますので、それに向けて現在、そして将来に向けてどうあるべきかを議論させていただきたい、こんなふうに思います。  まとめます。 (2) 地方分権化と行政のあり方について  ア 特例市の取り組みについて  (ア)特例市への本市の対応と経過を示さ    れたい。  以上でございます。よろしくお願いします。 221 ◯太田 洋議長 市長。 222 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま小林議員から、社会づくりの公共事業のあり方について、公共事業の執行に当たって行政は、市民要望と合意形成をどう考えているのか、相模川右岸堤防道路計画の特に相川地区の住民との合意形成は進んでいるのかとのお尋ねでございますが、これまで相模川右岸堤防道路計画につきましては、地元要望を受けまして、事業計画の内容について地域の方々と協議を重ねてまいりましたが、一部の方々から、新たな交通渋滞を引き起こす、周辺環境の悪化が懸念されるなどのご意見をいただいております。市といたしましては、要望事項の回答や参考資料をお示しするなど、誠意を持って対応してきたところでございますが、市道厚木戸田線の周辺にお住まいの方々の交通環境や相模川を挟む東西交通の混雑状況などから、ぜひとも必要な道路と考えております。今後、取水堰管理橋を利用した安全な自転車歩行者専用通路として早期に利用ができるよう、条件整備や堤防道路周辺の有効な土地利用などを見据えながら、当面の課題について関係機関と協議を始めたところでございます。  次に、さがみ縦貫道路計画に伴う住民要望は満足されたのかとのお尋ねでございますが、さがみ縦貫道路が計画されております依知地区におきましては、地元対策委員会等が検討した要望事項について事業者に要望しているところであります。要望事項につきましてはおおむねご理解をいただいていると判断いたしておりますが、地区によりましては引き続き調整が必要な事項もございますので、市といたしましても、地元の意向が十分反映されるよう、事業者であります建設省に積極的に働きかけてまいりたいと存じます。  次に、食肉センター建設計画に当たって行政が示すべき態度は何かとのお尋ねでございますが、新たに建設を予定しております神奈川食肉センターは、平塚市、相模原市、厚木市の3施設を統合し、再編整備するものであり、畜産業の振興と新鮮食品の安定供給を図るなど広域性、公益性を考慮し、推進してきたところでございます。事業の推進に当たりましては、地域の方々と十分協議していくことが必要であると認識しております。したがいまして、現在、食肉センター対策委員会から提出されております要望事項の実現に向けて取り組んでいるところでございます。  次に、県立厚木病院のその後の経過と見通しはどうかとのお尋ねでございますが、昨日もご答弁申し上げましたが、県として県立、県営形態での存続はないということを明らかにされたことから、県の考え方をきちんとお聞きした上で検討すべきであると判断し、県知事、県議会議長あて、協議させていただくようお願いをいたしました。その後、市民、利用者に心配や不安を抱かせないよう、不採算部門の継続や空白化を設けない移譲などについてお願いをしているところでございます。今後につきましては、地域の中核的病院としての機能を維持し、市民が安心して暮らせる環境が確保できるよう、県との協議を進めてまいりたいと思います。  次に、地方分権と行政のあり方について、特例市への本市の対応と経過を示されたいとのお尋ねでございますけれども、本年4月の地方分権一括法の施行に伴って創設された特例市の指定対象都市の1つとして本市が位置づけられております。このため本年4月に担当職員を企画に配置し、平成14年4月の指定を目指し、準備を進めているところでございますが、しかしながら、独自のまちづくりを展開するために移譲される権限が不十分であることや、財源の移譲が不明確なものであることなど、地方主権を実現させる上で最も重要な課題が未解決であると言わざるを得ません。したがいまして、移譲権限の充実や国からの地方への税源移譲を含む抜本的な税制改正を進め、地方税財源の充実確保が図れるよう、国に対して強く要望しているところでございます。  以上です。 223 ◯太田 洋議長 この際、お諮りいたします。本日の会議時間は、齋藤仁礼議員が終了するまで延長することにご異議ありませんか。    (「異議なし」との声あり)  ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。  小林議員。 224 ◯18番 小林常良議員 ありがとうございました。  それでは、もとに戻りまして、相模川右岸堤防、相川地区のところからいろいろお聞かせをいただきたいと思うんですが、きのうも森屋議員の話も聞かせていただきましたけれども、約2年強ですか、この堤防道路計画に対する関係住民の方々の話が市の議会の方にも参っております。計画に対して賛成する方、そしてそうではないという方を含めて議会にも陳情が上がっているわけでございますけれども、この場所は、いわゆる相模新橋、堰の上部利用を含めたものがいわゆるそのまま直接東西ルートとして都市計画決定をされたというのが平成6年ごろだったと思うんですけれども、結果的にはどうだったか。当時のことを思い出しますと、都市計画決定はされましたけれども、やはり地元関係者の強いいわゆる反対ということでもって、凍結という表現になっていると思うんですけれども、そういう経過で来たわけです。  それで、その後いろんな議論の中で、それではひとつ暫定的なという表現がいいのかは別にしましても、堤防道路へ接続するような方策がとれないだろうかということでもって始まって現在まで至っているのが、簡単に言いますと経過じゃないかな。こんなふうに思うんですけれども、この地区で一番の反対されていた方の趣旨は、いわゆる将来交通1万1400台がこの地区に交通量として流入をする可能性があるというのは前回の議会でも話されておりますけれども、それだけの車が入ったときに、地域の環境悪化を含め騒音や振動や、そういう環境の悪化が懸念されているということが、一口で言ってしまえば反対の大きな理由の1つだというふうに思うんです。  ところで、今のご答弁からもいただきましたけれども、きのうも聞いておりますと、東西交通の確保、それから南北、県道酒井戸田線、それからバス道路についても、県道酒井金田線についても、いわゆる渋滞、道路をつくることによって面的に車を受ける容量的には分散化とか渋滞解消化とかということは確かに言えると思うんですよね。それで実際、交通渋滞の緩和をするには、特に戸沢橋周辺の問題が一番混雑の渋滞の可能性があるというお話を聞いておりますけれども、私、3日ばかり、市道厚木戸田線の方を、どのくらい渋滞するものか見に行ってきたんですけれども、少なくとも厚木市道の部分については、渋滞という表現が使えるような混雑はどうもしてなさそうに私は思います。そういう中で戸沢橋周辺の交通渋滞の緩和ということがどうもちょっと私には理解できない部分があるんですけれども、戸沢橋周辺の交通渋滞の解消になるという理由は何か具体的にあったら教えていただきたいのと、交通渋滞の渋滞という定義をどの辺で押さえられているのか。  私は一説に聞くと、渋滞の考え方で、大体距離にすると90メートルぐらいだろうと。これは渋滞には5つのランクがございますから、最小限度90メートルぐらいの距離を渋滞という表現を使っておりますけれども、そういうものが戸沢橋周辺にしてこの堤防道路ができることによって、その渋滞解消が実際可能になるのかどうかというところ、その辺をちょっとまず聞かせていただきたい。 225 ◯笠間泰三道路部長 ただいまの市長のご答弁の中にもございましたように、いまだかつて、ちょうど平成10年から地元の関係者にご説明をさせていただきまして、先ほど議員さんのおっしゃられたような堤防道路の関係で都市計画決定いたしまして、社家岡田線との接続によりまして新たな交通量が、影響が出るというふうなことで皆さんから反対のご意見はいただいておるわけでございます。その後いろいろと関係の方々にご説明をさせていただき、またご理解をいただくよう関係資料等のご提示をさせていただいたわけでございますが、いまだかつてご理解が得られないという状況でございます。  今交通渋滞の容量ということでありますが、現在、交通渋滞関係につきましても、県道の酒井金田線、それが平成6年、東名のちょうど南側におきましては、交通量が約2万3000台弱ということでございます。それから戸田線につきましても、同じく東名の高架下におきまして1万750 台ということで1万1000台弱ということでございます。当然社家岡田線の方から流入がありますと、その分が1万1400台ということで交通量がふえてくる可能性もございます。そんな形で、交通の分散化ということで、戸沢橋の部分の交通分散化というふうな形で解消がされる部分ということで私どもも考えております。  先ほどの交通渋滞はどのような状況になるのかということでございますが、交通渋滞そのものにつきましては、ちょっと統一的な定義ということが余りないようでございますが、国、それから建設省におきましては、市街地の中では大体1キロ以上車が停滞したということで、おおむね通過する時間が10分以上かかる。それから警視庁の方では、大体500 メートル以上の区間のようでございますが、速度が20キロ以下に落ちたときというような状況を示しておるようでございます。私どもといたしましては、信号が大体2回待ち、要は交通渋滞の箇所として信号2回待ちで、交通渋滞の長さとしましては大体70メートル以上渋滞したときに大体渋滞というふうな形でいたしておりますので、渋滞の目安というのはそんな形で考えております。  以上でございます。 226 ◯18番 小林常良議員 渋滞長が幾つかという話もあるんですが、河川を利用した道路計画というのは依知の北部にもございます。相当な交通量を抱えて今、ある意味では大きな、貢献度が高い道路というふうに理解しておりますけれども、この相川地区の問題を考えてずっと掘り下げていろいろ経過も含めて見ていきますと、相模新橋を含めた交通量は完全にふえるわけですので、ふえたときに周辺にいる住民にとって非常に環境がよくない状況になってくるというのが大きな問題なわけですよね。  そして市の方は、しかし道路をまずあそこへつくりたいんだということなんですが、私、厚木市が道路をつくる考え方として2つあると思うんですよね。2つの手法があると思うんですが、1つは、いわゆる生活道路を含めた一般道路の整備については、地域の関係者の皆様から、簡単に言いますと判こをもらって、了解、承諾の判こをもらって、その地域の自治会を含めた代表者の方々が市に持ってきて、ここのところを道路をつくってくださいと。そして関係する方々、地主さんも含めて、皆さんが協力していますからどうぞつくってほしいんですという投げかけです。  これをちょっと裏返してみると、1人でも協力者がいないと、その届けを市の方へしたときに受け付けないよというふうにされるということがちょっと危険な部分が非常にあるんです。この手法がいいか悪いかという議論はまだする余地があると思うんですが、まずその考え方で進んで、それはまずよしとしましょう。そういう方法が1個ありますよね。道路の整備の一番の、その道路をつくるという次元としてのやり方は1個あります。  もう1個は何かというと、いわゆる都決事業、都計事業だと思うんですよね。都決事業の中、言いかえれば街路。街路事業というのは、いわゆる都市計画事業としての位置づけを明確にして、そして道路計画に沿って年間計画を立てていくという手法ですから、前段で言ったあり方とは全く違う方法だと思う。  私は、道路のつくり方の原点というのは大きく分けてこの2つかなと。それを考えると、今回の堤防道路へそれを持ってきたとすると、どうもどっちともつかない部分かなというふうに思います。その中間ぐらいに位置しているのが今回の堤防道路計画なのかなというふうに思うんです。都市計画決定が頓挫して暫定道路をつくるという考え方ですから、私は、さっき言った2つの道路の手法として、つくる動機に当たって、どうも今回の道路は性質が両方にも合わない中間的なニュアンスなのかなと思う。ただ、中間的なニュアンスだから非常にわかりにくい部分が出てくるんじゃないかなと思うんですよね。じゃ、まずその2つのやり方の考え方はどうですか、いかがですか。 227 ◯笠間泰三道路部長 ただいま議員さんからいただいたように、やはり一般の生活道路につきましては、地元から要望がなされまして、周辺の方々に同意をいただき、そういう形で整備をしていただきたいというのが一般的な生活道路の手法でございます。  それから、都市計画道路的なものは幹線から幹線へ結ぶためのということで、安全性や利便性等を確保した中で都市計画決定がされるということでございます。 228 ◯太田 洋議長 ここで10分間休憩いたします。      午後3時52分  休憩      (関戸順一議員退席)    ──────────────      午後4時02分  開議 229 ◯太田 洋議長 再開いたします。小林議員。 230 ◯18番 小林常良議員 さっきちょっと確認し損ねたことを1点。相模新橋の延伸、西側への延伸、これは県は何と言っているんですかね。県はその後、きのうも若干あったようですけれども、やるのかやらないのか、その辺、確認させてください。 231 ◯齋藤高四ハイウエー担当部長 お答えいたします。  都市計画道路の社家岡田線の事業でございますが、堤外地の部分の状況につきましては、現在、地元の調整がついてございませんので、今県としては海老名側のJR等の協議等の調査事業を進めておりまして、厚木市側については調査事業を進める段階までちょっと行っていませんので、地元の状況を見ながら進めるということでございます。 232 ◯18番 小林常良議員 総括するとできないというふうになると思いますけれども、それで、さっきも申しましたけれども、いろいろキャッチボールが地元と続いていまして、どうも前へ進む状況が私は見えないんじゃないかなというふうに思います。役所側にしても、いろんなその都度の説明はされて、理解を求められている努力は私は非常に買っておりますけれども、合意にはほど遠いのではないかなというふうに思っております。これをずっと続けていくということは、常に並行線で行く可能性というのは非常に強い状況下の中にあると思います。  道路というのをつくるときには、少なからず、関係者の全員の賛成がある場合というのは少ないわけでございますけれども、それを補うのは、説明責任でもあったり、道路の必要性を説得する努力だと思いますけれども、その努力は重ねられているというふうに理解しております。また、相手方がそれを受け入れてくれるかという問題もありますし、基本的なスタンス、認識のずれがあるということになると、私は永久に並行線で行くのではないかなというふうに思います。  国では、きのうも議論がありましたけれども、若干の公共事業の見直しを進めております。5年云々とかとありますけれども、私は、この道路を本当に真剣に考えていくんだとすれば、いろいろボタンのかけ違えや、説明不足やら道路幅員の説明が違ったのどうのこうのと多くの中身はありますけれども、総括していくと、どうもお互いが合意点を持ってくる線というのは非常に難しいというふうに私は理解をしております。であるならば、そうであるならば、1回この地区のここの道路をどうするかということを仕切り直しをしてみたらどうかなというふうに思うんです。  そしてこれをすることによって、例えば厚木市の存在価値が問われるとか何とかという問題じゃないと思うんです。道路をつくってほしいという方もいらっしゃいます、困るという方もいらっしゃいます。そしてそういう総体化の中で厚木市は進めようということですけれども、どうも合意部分が出てこないとするならば、視点を変えて、もう1回土俵に乗り直す場を設けて、その3者でもって話し合いを進めたらどうなのかと思います。そうすることによって、厚木市がこういう性質の道路、特に相模川を横にしょったこの道路の存在のあり方が、まさに住んでいる人たちが一緒につくる1つの方法なのかなというふうに思います。  これは私は、くどいようですけれども、このスタンスというか、その道路建設の考え方を変えたということについて、私は厚木市が非難される問題ではない。逆に本当に、登壇でも申し上げましたけれども、市民合意を求めるための行政のあり方というのが問われているわけですから、そういうふうに1つの提案として申し上げたいんですけれども、これは部長は無理でしょうけれども、助役あたり、いかがですか。 233 ◯山上 勇助役 ただいま小林議員から、また昨日は森屋議員から、それぞれ同様な趣旨のお話をいただきました。この堤防道路につきましては、なぜ必要かというお話を含めて、先ほどのお話にもありましたように、約2年、地域の方々とお話をさせてもらっていますが、一方に新たな交通公害が持ち込まれる、環境が侵される、こういったことも含めて地域の方々に今現在まだご了解いただけるというところにはとても至っていないという状況、そのことについては十分認識をしております。  しかし、私ども、この相川地区のみならず相模川を取り巻く全体の交通環境ということを広く見たときに、どうしてもこの堤防上に、上流は城山から始まるわけですが、含めて一貫した道路があって、酒井金田線、さらには市でいえば厚木戸田線、こういった道路を多少なりとも緩和する路線として必要だというふうな認識のもとに説明をし協議を重ねているということでございまして、その信念については今も今後もそうありたいということで、今後とも理解を求める。得られていないというところは、先ほどもご指摘ありましたように、説明者責任が足りないということで、今後ともぜひ努力をしていきたい、こういうふうに思っております。      (関戸順一議員復席) 234 ◯18番 小林常良議員 わかりました。私は、担当部の部長以下、現場でやっている人たちは、はっきり言って行き着いているんだと思うんですよ。助役のお考えはよくわかりますけれども、行き着いていてどうしようもないというところなんです。だからもう1回仕切り直しをしてみたらどうだという1つの案を私は上げているわけですので、ぜひともその辺を理解していただきたいと思います。  さがみ縦貫道路、先ほどの答弁で、おおむね進んでいるということです。私はいつかも申し上げましたけれども、さがみ縦貫道路の地権者との関係で一番問題は、きのう赤胴鈴之助の赤道という表現がありましたけれども、原道の赤道をどういうふうに広げたいんだというのが地元の要望なんですよ。山際川にしてもそうです。そういう部分を国ではやらないと言っているわけですよ。だけれども、地元の人たちはもうちょっと欲しいと言っているわけです。その欲しい部分を市が手当てをするしか方法がないでしょうということを言いたいんです、私は。そういう決断をもうしないと、用地買収がどんどん進んでいるところもあります、いまだかつてまだ進んでいないところもあります、その格差がどんどんできているという実態なんです。そこを考えてほしいんです。この間、私は、ハイウエー担当課にお金をつけて、人もつけて、そして今回のさがみ縦貫に関連する懸案事項を事業主体として応援部隊をつくったらどうだという投げかけをしましたけれども、そういうことが言いたいんです。これもぜひともご一考をお願いしたいと思います。  食肉センターでございますけれども、私は今回の食肉センターの行政のやり方は、やっぱりもう1回省みてもらう必要があると思います。たくさんの要望が出ています。もうそれはご存じだと思うからあえて触れませんけれども、特に問題は、あとは地下水をどうするかということです。水道水を優先的に使って、そのサブ的に地下水を使うという発想がどうしてできないのか。地盤沈下による危険性を地元の方々は非常に恐れていられます。  それともう1個、三セクの話がございます。どうして厚木市が三セクに入らないんだという話があります。これは理由もあると思います。  地下水の件はそういう私の言った方法ができないのかどうか。三セクの入れない理由をちょっと説明していただきたいと思います。簡単でいいですよ。 235 ◯綿貫良男経済部長 地下水の問題につきましては、地元の方々は大変ご心配をなさっております。地下水の問題につきましては、現在の関係でいきますと、どうしても食肉センターの方に容量がないというようなことで、現在のところは井戸を掘りまして対応せざるを得ないというような話を聞いております。これにつきましては現状の調査をくまなくさせていただきまして、あるいはその付近の水田等も調査させていただきまして、井戸水の枯渇があった場合には速やかに対応するとか、あるいはそのときには率先をして節水に努めるというような形で、地元の方にはご説明をしているところでございます。  あと、第三セクターに資本の参加でございますけれども、まず1点は、資本の参加をいたしますと、経営に参加することになりますと、利益を追求する余り、客観的な視点から事業の推移を判断できないため、現実問題として同じ市民との目線で臭気や環境問題等について地元の皆様と同様な立場で物を言えるような形にさせていただく。  もう1点は、第三セクター自身が非常にこのところ経営形態と責任の所在がなかなか明確でないというようなところも判断基準の1つでございます。  もう1点は、資本参画いたしますと、新会社の金融機関からの資金調達に当たって必要な損失補償、資本参加いたしますと損失補償するような形になります。あるいは厚木市が支援する建設費の負担につきましても、同じく長期にわたる損失補償をいたさねばならないというふうな状況がありまして、トータル的に判断をいたしまして資本参画しないということでございます。 236 ◯18番 小林常良議員 その説明だと平塚と相模原がかわいそうじゃないですか、そんなことを言っちゃったら。入るわけですから、失礼というか、両市にしてみると納得いかないんじゃないかな。  三セクは自治省から指導がありますよね。三セクをするときにはこういうところに気をつけろという指導もございます。三セクがどうしていけないかということはもう皆さんご存じだと思いますけれども、責任が明確化じゃないということ。もたれ合いだとか、それから情報の公開、開示の問題がないとか、さっき議論がありましたけれども天下りだとかいろいろありますけれども、そういうことをクリアして、そして広い意味の地域のいわゆる食肉行政の一翼を担うという、そういう意味で三セクに入ることを考えることも必要なんじゃないかなと。  といいますのは、1つの話、厚木市が三セクに入らないことによって地元の皆さんは非常に心配されているんです。途中で逃げられたら困る。簡単な話、そこなんです。三セクに仲間に入っていれば言いたいことも言える、聞くことも聞いてくれるでしょうということで、厚木市が頼りなんです。頼りにしていられるところなんです。だから私は、三セクにすることがテレコムと同じものだから云々という考え方もありますよ。それは議論をする必要があるかと思いますけれども、その1000万、とりあえず出資金ということだそうですけれども、それを出すことの検討も私は必要だと思う。検討も必要だというふうに思います。そしてその経営を、今度はいわゆる累積赤字なり何なりにならないような方法を経営努力してもらうという担保をとりながら、そういう検討も必要なんじゃないか。反対する議員もいられると思いますけれども、そういうふうに私は思います。  県立病院でございますけれども、県立病院は、徳間議員、それからどなたかがきのうやられましたけれども、地域医療検討協議会の結果を踏まえて知事がこれから判断をされるということです。県営直営は考えていないということで、山口市長も議会も何とか県営でということを要求していたわけですので、その線は非常に厳しいのかなというふうに私は思います。県の結論が出ていない段階で、じゃ、厚木市はどうするかということになると思います。  一般市民の方々は、早く一言で言っちゃえば、県立病院でも、例えば厚木市の市立病院でも、私はどっちでもいいんじゃないかなと思っています、市民が見る目としては。しかし、問題は、18億からの一般財源から繰り入れをして、平成10年度ベースだと約2億近いいわゆる赤字が出るわけですよね。そういう中で厚木市が引き取ることができるのかという議論も当然あるんです。しかし、大学病院を含めていろんな民間にやろうとしている姿と、一方では、厚木市どうだい、引き取れよという話だと思うんですよね。それでご存じのとおり、小児科緊急医療や産婦人科、そういうところのいわゆる不採算部分のフォローもしなくちゃいけないという問題も抱えているわけですよね。  少なくとも厚木市として今やるべきことは、内部でもう既に進んでいると思うんですが、終わっていると思うんですが、厚木市が病院を受けるとしたらどういうことがあって、どういう問題があるのかというのはもう拾い上げてあると思うんですよね。そこをまず、もしあったら、あると思うんですけれども、聞かせてください。厚木市が調査したまとめでいいですよ。 237 ◯足立原 將市政企画部長 まず第1点は、厚木市が今お話しのように病院を持っていないということで、非常に難しさがある。いわゆるひとつの、今後、例えばでございますけれども、受けた場合、なれていないということで。それでいろいろあるんですが、病院の経営にも最近は大きく言えば直営方式と委託方式の2つが、そういうものがあるということで、その辺をよく検討しているということで、県であれば18億からの拠出をしていられるわけでございまして、病院経営の難しさというのは、普通の行政体がただ単に運営する企業のようなもののわけにはいかないというのが非常に難しさがあるということでございます。余り鮮明には言えないところなんでございますけれども、そういったところが非常に、なれていないというのがまず第1点でございます。 238 ◯18番 小林常良議員 そういう結果なんですか、市のまとめた結果は。やっぱり専門的になかなか難しい部分があるから、受けることはまかりならないということですか。 239 ◯足立原 將市政企画部長 まかりならないということじゃなくて、やはりなかなか難しく、受けた場合でございますけれども、非常に赤字というか、県の考え方というのは赤字という考え方は持っておられないんです。そういうことがあるんですけれども、なかなかそれを拠出しながらも、それがどうかな、それで済むのかなという難しさがあるということでございます。 240 ◯山口巖雄市長 ちょっと私の方から補足しますけれども、医療の問題ですから、必ずしも財政問題だけで解決できる問題ではございません。市民の健康をどう守るかということの基本理念をしっかりと持ち合わせなきゃならないということがございます。それは1つの理念としておきますけれども、もう1つは、今部長が言っているように、厚木市は素人集団で、今日的な医療事故等があったとき、あるいは起きている状況でございまして、ああいったことが、さて我々に管理運営ができるだろうかということも1つございます。  それとやっぱりもう1つは、何といっても財政面で、資産勘定も約100 億あるわけでございますけれども、この100 億をどのような形で県がお考えになっているか。県はあれを譲渡したいという考え方が基本的にございますので、その点が厚木市の単なる年間の18億云々という、あるいは20億云々という財政負担だけではどうなるのかということももちろん出てまいります。この辺のところを総括的に、厚木市がどのような形の中で受け入れることが、より医療環境の整備という形の中で政策的にベターかということをやっぱりしっかりと受けとめていかなければならないのではなかろうかということで、担当部がいろいろと今その辺のことについて検討しているということでございます。 241 ◯18番 小林常良議員 担当部の結論、まとめはそういうことで、非常に難しいよということだと思います。そういうことであるならば、知事がどんな判断をするかはこれからでしょうけれども、即それに、簡単に言うと反論というんですか、反論という言い方がいいのか、例えば厚木市がとれやといったときに、その理論構成というのはやっぱり早くつくっておく必要があるんじゃないかなというふうに思います。  今市長、金だけじゃないよと。地域医療そのものの考え方の視点に立って判断したいということだと思いますので、将来にわたっての大変な問題だと思いますので、ぜひひとつよろしくお願いしたいと思います。  事務分掌の中で、企画課の中に調整事案担当課というのがあります。今4つ申し上げた件ですけれども、この辺のところで、最初から今の議論まで4つの事業について触れましたけれども、もっとこの辺の機能を生かして、縦横に関連する──縦横というのは機構の内部ですよ、役所の内部の機構の中で関係するところです。こういうことこそ、この担当課でもってどんどん進めるべきじゃないんですか、いかがですか。 242 ◯足立原 將市政企画部長 今お話しのとおり、私の方のその担当が非常に日夜苦労しているのが実際でございまして、この県立病院を初め諸般の重要物件の調整にも当たっているというのが現実でございます。 243 ◯18番 小林常良議員 いずれにしましても、今まで述べた4つの仕事については1つの部でどうにもなることじゃないんです。どうかそういう機関があるんだとしたらもっと有効に使っていただいて、そして上層部の判断をすぐ仰げるような、そんな体制づくりをお願いしたいと思います。  特例市ですけれども、特例市は、先ほど申しましたように、ことし2月の関戸議員のお話ですと大変厳しいご指摘です。私も大変理解もしました。しかし、20万人ある厚木市が特例市を目指して、その延長沿いに中核市を求めていこうとしているのか、それとも当分厚木市は特例市という中で権限を今よりもふやして、予算は前回より1億8000万ぐらい余分に金がかかるだろうという話ですけれども、委託化にすればもっと安く上がるんです。  私はブランド志向ではございませんけれども、知名度アップと、いわゆる他市から、一般市から比べて誘発をするという視点では、この価値はやっぱり大きい意味であるんだと思うんです。財源が来ないという問題もあります。権限がまだ少ないという問題もあります。特に都市計画のいろいろな問題とかも厚木市は欲しいです。欲しいと思うんです、皆さんは。そういうことを考えていくと、ここで二の足を踏んで、特例市に入る入らないという議論もたくさん必要があるでしょうけれども、私はどうせやるなら、少なくとも3番手、4番煎じじゃなくて、大和、小田原に続くぐらいの気概を持って、そして予算のカットをもっと進めて、なった上で財源確保をどうするかということを、言いたいことを国や県に求めていけばいいと思うんです。そういうマクロ的な判断を今もうされているんだと思いますけれども、その意気込みを聞かせていただかないと、特例市というのは何なのかが市民にもわからないし、職員にもわかっていないと思うんですよ。  ここの一番ポイントのところをこうしたいんだ、厚木市の将来のためには絶対特例市が当面必要なんだということを力説してほしいんです。そうしないと、担当課でやっている人間はどうにもならなくなっちゃうと思うんです。そういうものを求めたいんですけれども、いかがですか。 244 ◯足立原 將市政企画部長 今やはり小林議員のおっしゃるとおり、都市間競争に優位に立ちたいということは、手近に物が受けられたり許可が受けられたり、そういったものの市民サービスが非常に身近になるということでございますね。例えば都市計画の開発審査会というものはやはり手近に出ますし、水質汚濁の問題や何かについても市が直接的に監視ができるといった点では、他の市にまさる優位に立ちたいということ、都市間競争に勝ちたいというか、優位に立てるということで、ぜひ魅力があるというふうに考えております。 245 ◯太田 洋議長 続きまして、齋藤仁礼議員。 246 ◯9番 齋藤仁礼議員 (登壇)通告に従い質問いたします。  厚木市の屠場の歴史を振り返りますと、明治24年、厚木町下河原に武井屠場として設備され、明治42年に厚木町に、当時の屠場法に適用する施設として移転、新設し、昭和14年厚木町に買収され、厚木町営屠場に変更され、さらに昭和16年には愛甲郡畜産組合の管理運営となり、昭和31年には厚木市岡田に厚木市営屠場厚木ミートプラントとして開設されました。さらに、昭和37年には業務量の増大に伴い営業が全日制となり、昭和43年12月、厚木市都市計画決定により、厚木市酒井に約1.4 ヘクタールの用地買収を開始し、昭和44年4月1日より、総工費2億4000万を投じ、当時としては近代的な近郊屈指の食肉処理施設、厚木市食肉センターを設立し、同時に設立された財団法人厚木市食肉公社が業務委託を受託し、本市としての業務を始めました。  昭和56年10月、厚木市からの受託業務を廃止し、独立採算性となり、昭和62年3月、総事業費11億7000万を投じ、冷蔵庫の増設、部分肉加工室の新設等処理能力を設備し、大動物50頭から70頭、小動物700 頭から1000頭に増大させ、屠畜解体オンライン化による食肉衛生の充実を図り、当市における畜産事業の振興及び新鮮食品の供給によって市政の進展と市民福祉の増進に貢献するとともに、県内における広域的食肉流通基地としての公益性を発揮し、その役割を果たしてきましたが、我が国における畜産事業を取り巻く環境は、都市化の進展や後継者不足、さらには食肉の自由化等により肉畜の生産頭数は全国的な減少傾向を示し、非常に厳しい状況の中で、当市においても、生産者、生産頭数ともに減少の一途をたどっております。  このような中、平成8年12月には病原性大腸菌O-157 の問題を契機に、と畜場法施行規則の一部が改正され、屠畜場における食肉汚染防止対策の推進が図られることとなり、これに伴い、新たな衛生基準が平成14年度より適用されることとなり、現有施設の大幅な施設整備が必要となりました。  平成8年6月に出されました財団法人厚木市食肉公社の将来の運営についてにかかわる答申書においても、屠畜頭数は年々減少を続け、特に公社運営の基幹である豚の平成7年度の屠畜頭数は17万頭で、最盛期の75%まで落ち込み、このうち市内生産の豚の頭数は8000頭とわずか4.7 %で、県内産についても3万3400頭と20%を占めるにすぎず、設立から長期間を経過し、激変した社会環境の中で、財団法人厚木市食肉公社の果たすべき役割の希薄化と切迫した財政運営という激しい局面を迎え、相模原市、平塚市等々関係機関と連携し、県内における食肉処理施設の再編成を広域的行政課題としてとらえ、県が策定する食肉の流通的合理化計画の早期策定とその実現に向けて積極的にかかわり、県とともに指導的役割を果たすことと提言されております。  このような中、先ほど述べましたように、O-157 の問題を契機に新たな衛生基準が平成14年度から適用されることとなりましたが、3市の食肉センターは、施設の老朽化等により今回のと畜場法規則の改正への対応は困難となり、県では平成10年6月に、県と3市で構成する県食肉流通施設整備検討委員会を発足させ、新施設の候補地を10カ所ほど選定し、厚木市の現食肉センター用地を3市統合の候補地として本市に再編整備をし、株式会社食肉センターが独立採算性でみずから主体的に提言していくものと聞き及んでおります。  このような中、本年4月より県央荷受組合に事業が移行されましたが、当相川地区の人々にとっては、昭和44年の厚木市食肉センターの創業以来、悪臭や家畜の鳴き声、洗濯物へのにおいの付着、周囲へのごみ、汚物の散乱などに悩まされております。新食肉センターは平成14年度稼働となっておりますが、今後新しい組織で事業を進めていく上で、地域住民に対する住環境面から問題がないのか。  現時点において対策委員会との合意が、本年6月の議会で太田議員、石井恒雄議員からも質問がありましたように、それ以来どの程度まで進捗しているのか、市としてのお考えをお伺いいたします。 (1) 市政一般について  ア 神奈川県食肉センターについて  (ア)厚木市と県との協議についてどのよ    うになっているか。  (イ)地元要望についてどう考えているの
       か。  (ウ)厚木市としての第三セクターへの参    加についてお伺いいたします。  イ 交通行政について  (ア)交通渋滞解消について、どのように    考えているのか。  (イ)サイクルアンドバスライドの導入に    ついて、現時点でどの程度進んでいる    のか。  (ウ)厚木市鉄道網調査について、本市と    してどのように考えているのか。  よろしくお願いいたします。 247 ◯太田 洋議長 市長。 248 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま齋藤議員より、神奈川県の食肉センターについて、厚木市と県との協議についてどうなっているのかというお尋ねでございますが、県と平塚市、相模原市、厚木市は、3市の施設を統合し、新たに神奈川食肉センターとして整備を図るため、平成14年3月の完成を目指し、現在詳細な実施設計を行っているところでございます。今後、工事着工に当たり、地元説明会を開催するとともに、地元の意向を十分配慮し、対応することで、県と鋭意協議を進めているところでございます。  次に、地元要望についてどう考えているのかとのお尋ねでございますが、先日のご質問にもお答えいたしましたとおり、環境保全に関する協定書の締結や関係機関で構成する協議会の設立を提案するなど、地元市として要望にこたえるため、誠意を持って対応いたしております。  次に、厚木市として第三セクターへの参加についてどう考えているのかとのお尋ねでございますが、新たな食肉センターを運営する株式会社神奈川食肉センターは、屠畜や食肉加工を業務としており、その業務の公益性、広域性を十分認識しております。しかしながら、第三セクターにつきましては、責任の所在が明確でないことなどから参加をしないものでありますが、環境対策などについて地域住民の立場に立って、地元としての役割を果たしてまいりたいと考えております。  次に、交通行政について、交通渋滞解消についてどのように考えているのかとのお尋ねでございますが、ご承知のとおり、交通渋滞解消につきましては、本市の三大施策といたしまして、平成7年以降、交通渋滞解消対策実務者会議等において検討し、短期的に解決できる施策として、交差点改良やバスベイあるいはバスレーンの設置など、ハード、ソフト両面からの渋滞緩和施策を進めているところでございます。  なお、長期的施策につきましては、平成9年度から平成11年度にわたり作成いたしました厚木市総合交通体系整備構想を交通計画の指針といたしまして、取り組んでまいりたいと考えております。  次に、サイクルアンドバスライドの導入について、現時点でどの程度進んでいるのかとのお尋ねでございますが、サイクルアンドバスライド事業につきましては、郊外のバス停付近に自転車駐車場を設け、自宅からバス停までは自転車を利用し、そこから公共交通機関であるバスを利用することにより、バス利用者の利便性の向上、自家用車からバス利用への転換による交通混雑の緩和等の効果が期待される施策であり、今年度、国道412 号の妻田薬師バス停付近に自転車駐車場を整備すべく、準備を進めているところであります。今後は、各バス停における自転車需要等を考慮しながら、整備に努めてまいりたいと考えております。  次に、厚木市鉄道網調査について、本市としてどのように考えているのかとお尋ねでございますが、本市の既存鉄道路線は小田急線のみであり、ほとんどがバス交通に依存しているのが現状であります。このため、厚木市鉄道網調査において、既存鉄道路線である小田急多摩線や京王相模原線、東急田園都市線などの本市への延伸や新たな鉄道網の可能性について調査を進めているところであり、本市の将来の都市形成に向け、実りあるものにしていきたいと考えております。  以上です。 249 ◯9番 齋藤仁礼議員 食肉公社の件でございますけれども、6月の議会で太田議長、また石井恒雄議員が、2月の新聞発表以来いろんなことで、地元において陳情も議会の方に出されました。また、市の経済部の方も地元の方に入っていただいたと思います。6月の中におきまして、20項目ぐらいの要望が出た、このようなことも聞いております。6月以降、現在に至るまで、地元との協議をどのようにやられているのか、お聞かせ願います。 250 ◯綿貫良男経済部長 6月以降、計5回の話し合いを持たせていただきました。これにつきましては、私の方から、ぜひ地元の方からご要望を出していただきたいというような話を当初させていただきまして、お願いをしてまいりました。また、今まで相当長い間、地元の方にご迷惑をかけておりますので、臭気や騒音、環境保全対策につきまして、どのようにしたらいいか、あるいは協定書を締結したらいいかとかというような協議をさせていただいたというのが今までの経過でございます。 251 ◯9番 齋藤仁礼議員 5回ほど入られたということでございますけれども、やはり私が思うには、2月に汚物の流出事故があったり、また、新聞発表が先になっていたり、そのようなことがありまして、やはりこれから初期対応がさまざまな面で問題ではないかなと思います。これから市として取り組む中で、また、過去の現食肉センターのさまざまな要望とかの面で、初期対応のことについて、厚木市食肉センターに対して、私自身が思うには、やはり多少甘いところがあったんではないかなと。今後の抱負をお聞かせください。 252 ◯綿貫良男経済部長 齋藤議員ご指摘のとおり、私自身思いますには、長い間、行政も含めまして、食肉公社と地元の方といろんな形で、何で今まで協定書なり何らかの形で、地元と公社と、そういう措置がとれなかったかというような反省もしております。また、2月以降、用地決定までのプロセスが、突然地元の方に流れてしまったというようなことがありますので、行政あるいは当時の食肉公社、情報公開が余りにもできていなかったというような形を反省材料として持っております。 253 ◯9番 齋藤仁礼議員 そのような中、先ほど市長の方からご答弁があったんですけれども、環境保全に関する協定書をこれから結び、地元とのさまざまな調整に入っていきたいというようなことをいただきましたけれども、この協定書の場合、厚木市としてはどういう立場でいられるのか、お答え願いたいと思います。 254 ◯綿貫良男経済部長 協定書につきましては、2つ以上の当事者が一定事項につきまして合意をいたす、書面で取り交わすものでございます。当該協定につきましては、当事者間におきましては、その合意に基づきまして締結されたものでございますので、厚木市といたしましては、県並びに3市ともども、立会人あるいは仲介人といたしまして、十二分にそこらを確認させていただきながら、履行できるようにしてまいりたいと考えております。 255 ◯9番 齋藤仁礼議員 今の案では、厚木市としては立会人という形ですか。契約の相手方ではないということですね。 256 ◯綿貫良男経済部長 この協定書につきましては、あくまでも新会社と地元の代表者の方々と締結をしていただくものでございまして、いろんな地元のご要望なりをすべて網羅させた協定書になってございます。それらが正しく履行されるかどうか、私の方、厚木市といたしましては、仲介人として名を連ねていきたいというように考えております。 257 ◯9番 齋藤仁礼議員 まだ陳情自体が、全面撤去の陳情が出ておりました中で、これから地元の方と協議して、この協定書のことを進めるわけでございますけれども、仮にこれが工事の方に入る、また同意を得られるというようになった場合、やはり厚木市として、そのような中で事前に厚木市と地元と、例えば市道の件もございます。厚木市として取り組んで解決できるものもあると思うんですけれども、厚木市と地元と覚書等を結ぶ考えはありますでしょうか。 258 ◯綿貫良男経済部長 現在、地元のご要望が8月17日に提出されてございます。それらにつきまして鋭意努力を重ねながら、また、齋藤議員さん等々お力添えをいただきながら、ご示唆をいただきながら、これらに向けて解決をしていきたいと考えておりますけれども、現在ご要望の回答につきまして、私どもがそれにつきまして覚書なり協定書なりを結ぶ考えはございません。 259 ◯9番 齋藤仁礼議員 覚書を結ぶ結ばないということよりも、それも大事だと思うんですけれども、ぜひ行政、当事者責任として、厚木市としても積極的に取り組んでいただきたいと思います。  次に、平成14年までに新食肉センターを稼働しなければならないということでございますと、そろそろ、タイムスケジュールを見ましても、あとさほどないんですけれども、いつまでに厚木市としては工事を着工しなければ間に合わないのか教えてください。 260 ◯綿貫良男経済部長 新会社からお聞きしているところは、平成14年3月完成がとにかくタイムリミットでございますので、ことしの11月の着工を目指しているというように聞いております。 261 ◯9番 齋藤仁礼議員 その中で、先ほど地元から要望事項が出されたということでございますけれども、この要望事項の中で、早急に解決できることがあるのかどうか。また、県と調整しなければならないものがあるのかどうか。それと、工事着工が11月ごろと聞いておりますけれども、それまでに解決できるものがあるのかどうか。 262 ◯綿貫良男経済部長 地元ご要望につきましては、地域要望といたしまして8項目、また、建設にかかわる要望につきましては現在12項目、合わせて20項目のご要望をいただいております。この中で、厚木市が対応できるものにつきましては6項目、県並びに新会社等のご要望に関するものは14項目でございます。この中で、すぐに対応できるようなものが二、三ございますので、そこらは鋭意、今後におきまして関係課とよく協議いたしまして、できるだけ早期にできるよう努力いたしてまいりたいと考えております。 263 ◯9番 齋藤仁礼議員 ぜひ来年度予算の中においても、やはり地域要望で、これで市として取り組んで解決できるものがあれば、ぜひ優先的にやっていただきたいと思います。  それと、これは仮に工事が入るようなことになりますと、今の食肉公社自体を壊しながら工事をするわけでございますけれども、工事車両の問題とか、食肉公社自体が稼働いたしますので、食肉センターに入る車両の問題等で、ある程度、車自体が相当一時的にふえるのではないかなと思うんですけれども、こういうことにおいて、例えば交通時間帯を設けるとか、危ない箇所には交通整理の方を置くとか、そういうようなことは考えていらっしゃっていますでしょうか。 264 ◯綿貫良男経済部長 新会社の工事に入りますと同時に、現施設を稼働しながら一応工事をやっていくというようなスケジュールになっております。今のご指摘の点につきましては、工事車両あるいは交通安全の問題につきましては、会社側と詳しくそこらを別途協議して、時間帯等につきましても決めていきたいと考えております。 265 ◯9番 齋藤仁礼議員 ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思うんですけれども、部長の方に、臭気の研究というような、私どもが視察に行ったときの写しを渡したと思うんですけれども、食肉センターは先ほど言いましたように、壊しながら、解体しながら工事を進めていくというようなことになりますと、においのことが非常に、これはやはり地元の人も気にはされていると思うんですけれども、ある程度においのことにつきまして、新しい施設についてはにおいの対応はできるんですよというようなことは言えると思うんですけれども、壊しながらやることにつきましては、それについてもぜひ、どのような考えをお持ちでいるのか、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。 266 ◯綿貫良男経済部長 現施設につきまして、施設がご案内のとおり開放的なものですから、大変付近住民の方にはご迷惑をかけていると認識はしております。施設完成までは、場内清掃など衛生面を徹底いたしまして、場外の巡回等を行いまして、周辺環境の保持に努めていきたいというような考えを持っております。 267 ◯9番 齋藤仁礼議員 地元の話の中でも、やはり新施設に対してのこともありますけれども、これから万が一、工事が始まって1年半、その間ににおいのことはどうなっているのかとか、交通車両のことはどうなっているのか、そういうようなことが出てくると思いますので、ぜひそれに取り組んでいただきまして、地元とぜひそういうような協議をなお一層進めていただきたいと思います。  食肉センターのことについては、私、最後とさせていただきます。このような施設は常々、嫌悪施設としてとらえがちであると思います。地元の人にとっては、悪臭や家畜の鳴き声、昭和44年の創業以来、大変悩まされ続けております。特に臭気については、感じる者の主観的要素が強く、振動、騒音とともに感覚公害とも呼ばれております。人の感覚に直接訴える公害現象でもあります。その対策は、公害防止対策の原点とも言われております。臭気防止対策の目標は、臭気の苦情解決及び未然防止でもあります。  したがって、過去の反省を振り返りまして、十数カ所あった候補地がありながら、当地に決定をいたしました。特にこの臭気に対しては、悪臭防止法等の基準値以下で抑えることではなく、より万全な対策が必要であります。ぜひ市長、申しわけないんですけれども、どのような意気込みでこれから地元を含め打ち合わせされていくのか、お聞かせ願いたいと思います。 268 ◯山口巖雄市長 この問題につきましては、当該地区の皆さん方には大変長きにわたりご迷惑をおかけしてきたことに対しましては、心からおわびを申し上げると同時に、また、ご協力賜りましたことにつきましても心から感謝を申し上げたい、そんなふうに思います。  今回の屠場の選定が最終的に厚木という形の中で、私もいろいろな観点から、私どもの施設をそのような形でということでは、県あるいは関係機関にはお話をしておったわけでございますけれども、長きの話し合いの中で、今回、あの地がどうしても生産者の立場、あるいは消費者の立場、物流という形の中で、他の十何カ所の中からどうしても、そちらの候補地はそれに値しないという形で、県の方から懇願をちょうだいし、やむを得ず私どもも最終的に決断をしたというのが現実でございます。  そうした中で、もちろん決断をするに当たっては、県の方にそれなりに私どもは強く要望をし、要求することができるというスタンスの上でこのお話を受けたということでございますので、今までもその姿勢に一抹たりも不安な状態を持たずに、そしてまた、地元の皆さん方からご要請をいただいていることについては万全を期して取り組むように担当部にも指示をさせていただき、私なりにも、あるいは助役もそういう立場で、今日まで取り組んできたつもりでございます。  今後におきましても、今の姿勢を堅持しながら、地域の皆さん方が本当に安心安全で生活に苦を求めないような、そういった施設環境、そしてまた、環境面にこれからもああいう努力を重ねていきたい。そんなふうに思っておりますので、安心してくださいとは申し上げることはできないかもしれませんけれども、最大限、紳士的に私どもはこのお約束を守り、努力を重ねていくつもりでございますので、ご理解とご支援を賜りたい、そんなふうに思います。 269 ◯9番 齋藤仁礼議員 ぜひそのような姿勢で取り組みをしていただきたいと思います。  交通問題について、1つだけ市政企画部長にちょっとお伺いしたいんですけれども、厚木市鉄道網調査というようなことを聞いております。過去に新交通システムでいろんな研究をされたと思います。そして、厚木市においては、厚木市に延伸の可能性がある鉄道の調査をすると聞いております。実は私がちょっと聞いた話で言いますと、相模原の上溝に東京電力の変電所がございまして、そこに小田急電鉄から移転してほしいというような要請が来たそうでございます。また、津久井の鳥屋地区では京王電鉄が土地を買っているというような情報も聞いているんですけれども、今、厚木市以外で、相模原とか津久井とか、鉄道網のどのような動きがあるのか、ちょっと教えていただきたいと思うんですけれども。 270 ◯足立原 將市政企画部長 今のお話、確かにことしの5月でございますか、相模原市で、小田急の唐木田から上溝まで延伸をしたいということで、相模原で研究されているということです。特に相模原市の淵野辺の部分の相模補給廠の下を通るなんていうことですね。これ以外は私の方へ直接、今のところは話は聞いてございません。 271 ◯9番 齋藤仁礼議員 ぜひ、厚木市もそうでございますけれども、本市以外の鉄道網の延伸が、これが厚木市につながる可能性があります。山口市長もみずから提案しました住んでよかったまち、住みたいまち厚木のまちづくりにおいて、ぜひ今後とも検討していただくようお願い申し上げまして、終わりとさせていただきます。  ありがとうございました。    ────────────── 272 ◯太田 洋議長 本日はこれで延会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━      午後4時56分  延会 発言が指定されていません。 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